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ことばつむぎ

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心の琴線に触れた出来事を綴っています。ほっ、としたい時にどうぞ♡
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#海外暮らし

ジグソー・パズル 2007

ジグソー・パズル 2007

美しいグラスが地面に落っこちて粉々になったみたいに、お母さんの子宮から出て、この世に落っこちてきた瞬間に、わたしは何千ものピースになって散らばった。

世界中に、
見えない世界に、
自分の中に散らばった「わたしのピース」を探しだして、パズルを完成させることが、人生なんじゃないかと思うことがある。

すぐに見つかるピースもあれば、なかなか見つからないピースもある。

タイミング、根気、ひらめき、人が

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うどんシンクロニシティ

うどんシンクロニシティ

うどんからは遠いところにいた。

サンドイッチを作ろうと思っていたのだ。アボガトを潰して、フェタチーズとウォールナッツをふりかけ、最後にバルサミコ酢で上から曲線を描く。
友人夫婦にも「ランチにはサンドイッチ作るね!」と宣言していた。

だけれど、前日の夜に奥さんから
「ごめん、言い忘れてたけど私ナッツとオーツアレルギーなんだ」
というメッセージがきた。
その時点では、大丈夫大丈夫、ウォールナッツを

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倒しておく8本の柱

倒しておく8本の柱

おから再活研究所の松田由己さんのブログの「倒しておく8本の柱」という記事がとても響いたので紹介したいと思います。

松田由己さんは、私の長年の友人の、長年の友人で、日本中、そして世界中、数年前にはここバンクーバーでも「おからで作る味噌ワークショップ」を開くなど、廃棄物となってしまうおからを通して、食について文字通り活動的にあちこち飛び回っていらっしゃいます。

万人の人にとっても、自分軸で生きるた

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演じるのをやめよう

演じるのをやめよう

NetflixでLady Gagaのドキュメンタリー、"Five Foot Two"をみた。

Lady Gagaといえば、"キレたファッションでパフォーマンスをするPop界の女王。"という印象で、今までほとんど興味がなかった。

ありきたりな表現ではあるけれど、ドキュメンタリーを見てから、今更ながらLady Gagaのファンになった。とても愛おしい人だなと思った。
彼女のファッションは、Pop業

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森を見て樹を見ず

森を見て樹を見ず

今に始まったことでもないんだけど、今年は”消費”し過ぎてしまったなと反省。ここでいう消費は、お買い物意味ではなくて。

今や、youtubeなどで音楽やら動画やら無限にアクセスできてしまうので、
気に入ったものに深く入り込んだり、味わったりってのが減ってきてませんか?

音楽って、記憶と繋がってますよね。
例えば、ハタチで失恋した時は、椎名林檎ヘビロテだったなあとか。
スノーボードにハマってた時は

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料理でストレス発散

料理でストレス発散

題名の人物は、私ではない。
私がそういう人であればいいのにと心から願ってやまないのだが。

周りに、”料理がストレス発散”と言う友人が何人かいる。

彼女達によると、悶々としているときに、思いついたかのように、野菜を切ったり、粉をこねたりして、料理をすると気持ちがスッキリするのだそうだ。

そういう方々は概して料理好きで、新しい素材にチャレンジすることも臆せず、ポットラックでは私の持参した物を出す

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草木染め雑感 その2。 にして4年目。

草木染め雑感 その2。 にして4年目。

ECOMOONPAD(布ナプキン屋さん)をはじめて4年。
草木染め歴も4年になりました。
といっても、もっぱら茜とLAC(カイガラムシ)染め。

遅いのか、早いのか、4年かけてようやく茜とLACのことがわかってきた。

豆乳、数種類のタンニンの下処理
温度、濃度、
染めの回数、
一番煎じ、二番煎じ

いろいろ試して、ようやく私なりのベストがわかってきた。
それも、コットンのみ。

いいものを作ると

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あげられなかったコイン

あげられなかったコイン

Save on foodの前で、晴れの日も、雨の日も、夏も、冬も、物乞いをしている男がいた。

汚れたダウンジャケットを羽織い、ボロボロのリュックを背負って、キャップ帽を募金箱代わりにコインを恵んでもらうのをずっと待っている男。

私の記憶が正しければ、私がスコーミッシュに越してきたときから彼はそこにいた気がする。

BC coastには、物乞い(beggar)がとても多い。
見るからにホームレス

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シンクロニシティ・メモ

シンクロニシティ・メモ

今日は少しだけ、悲しいことがあった。

悲しいと言っても、私や家族の身に何かあったわけではなく
言うなれば知り合いの失恋の報告を聞いたような、そんな心境。

人の気持ちも環境もいつまでも同じ場所にはとどまってはいないし
絶えず変化していくもの。

終わりは新しいことのはじまり、だな。
どんなことがあっても、いつか、元気に笑えるときが来る。

図書館に行く途中、そんなことを考えて、しんみりしていた。

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全てのお母さんへ

ママへ

あなたをよく見かけます。
公共の場で、こどもを叱っているところや、
公園で遊んでいる時、子どものことを見ていなかったり、
お風呂に入れずパジャマのままでプリスクールにドロップオフしたことも、
子どもに、お願いだから!と懇願し、なだめすかして物で釣ったり
”◯◯しないと、××しないよ!”と脅したりしているところを。

あなたをよく見かけます。
汚れるのも気にせず、こどもとはしりまわっている

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東京ブルー

東京ブルー

わたしは東京・世田谷の下高井戸という街で生まれ育った。

高校は、渋谷と恵比寿と代官山の真ん中にあって
制服もなければルールも特にない、とても自由な学校だった。
毎日、痴漢が多いと言われる井の頭線(なのに一度も遭ったことがない)で渋谷まで通い、個性的な人たちに囲まれて過ごした3年間だった。

在学中も、卒業してからも昼も夜も渋谷や新宿が遊び場だった。

エンジョコウサイをふっかけてくるオジサンもい

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胎児からのあいさつ

胎児からのあいさつ

誰が私の母になろうとも
母のからだが、私自身をつくるのに
適した場所であってほしい。

母の心が、いつも明るく
私を産みたいと望み
育ててくれ

そしていつの日か
私が母を愛せるようになるよう
私を愛してほしい。

(1983年 自然育児 友の会創刊号より)

妊娠中は、いい時よりも、
つわりもあってふさぎこんでいた時期が長かった。

またあるときは、母になる自信がなくて悩んだこともあった。

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シャボン玉のように

シャボン玉のように

日本からカナダに戻りました。

わたしと子供達は、朝4時に眠り午後1時に起きるような、
ひどい時差ぼけ。

もうあとも数日すればこの時差ぼけも治り、
それとともに日本にいたという実感が遠のいていくようで
なんとなく惰性で過ごしている。

今回の日本滞在は”The 家族”だった。

数年前までは、
帰国といえば自分と親だけの関係で、興味の赴くままに飛び回わり家にいるのなんて数日。

だけど、今回はわ

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育自24時

育自24時

3歳と1歳の子供との生活は、文字通り手一杯。

子供ができるまえは、時間は自分のためにあった。
心持ちを調子のいいところでキープすることができたし、
興味の赴くところに足を運び、自分を高めることができた。

そして、今。
わたしの時間は、子供達のためにある。

わたしに与えられているわずかな時間でこのブログを書き、
子供が目を覚ますと、途中だろうが、キリが悪かろうがわたしの作業はそこで終わり。子供

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