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夕遊の映画座

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マガジン機能の練習中。見て良かった映画の感想をまとめています。おすすめを紹介していただけると、喜び踊ります。
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2022年4月の記事一覧

アンディ・ラウのアクション映画。『バーニング・ダウン 爆発都市』香港・中国、2020年。

アンディ・ラウのアクション映画。『バーニング・ダウン 爆発都市』香港・中国、2020年。

『桃さんのしあわせ』、『花椒の味』など、実力派アンディ・ラウの底力を見せつけるような映画が続いていましたが(個人調べ)、久しぶりにアンディ・ラウ(劉德華)主役のアクション映画を見る機会到来!

期待たっぷりで見に行きましたが、最近のアクション映画はリアル過ぎるのを忘れていました。人が死にそうなあたり、リアルが過ぎて、手足を失ったり、血が飛び散ったりしてハラハラきつかった。もっとそのあたり、適当にお

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マクドナルドの創業秘話。映画『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』アメリカ、2017年

マクドナルドの創業秘話。映画『ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密』アメリカ、2017年

誰でも知っているマクドナルド。世界中の国でフランチャイズ展開しているハンバーガーショップ。そんなマクドナルドの「Founder=創始者」の実話ベースの物語。いかにもアメリカらしくて、気分の良くない映画です。でも、アメリカらしいし、グローバリズムばりばりというか。そういう意味では好きじゃないけど、おもしろいです。

主人公のレイ・クロックはシェイク・マシーンのセールスマン。舞台は1954年のアメリカ

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ミステリー小説をめぐるミステリー映画。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』フランス・ベルギー、2019年

ミステリー小説をめぐるミステリー映画。『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』フランス・ベルギー、2019年

数年前の週末、私はなぜか仕事の予定を1日間違えて、しかも駅の改札をくぐるまで気がつきませんでした。せっかく切符も買ってしまったので、急遽、夫を呼び出して、映画デートすることに。二人の好みと映画の上映時間を考慮した結果、『9人の翻訳家』を見ることになりました。

ストーリーは、世界中にファンがいる覆面作家ブラックのミステリ『デュダリス』が完結編し、版権を持っている出版社の守銭奴社長が、10カ国語で同

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エニグマと天才数学者の秘密。映画『イミテーション・ゲーム』アメリカ、2014年

エニグマと天才数学者の秘密。映画『イミテーション・ゲーム』アメリカ、2014年

この映画は、第二次世界大戦中にドイツの暗号機エニグマを解読してイギリスの勝利に貢献したのに、その後は同性愛の罪で訴追された数学者アラン・チューリングの物語です。

主演は当時、BBCのドラマ『シャーロック』で、ものすごい人気になっていたベネディクト・カンバーバッチ。私も娘も大好きだったので、映画もかなり期待して見に行きました。ちなみに、暗号機のエニグマって、映画でも出てきましたが、こんな感じだった

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ミステリアスなピアノの旋律。映画『言えない秘密』台湾、2007年

ミステリアスなピアノの旋律。映画『言えない秘密』台湾、2007年

台湾の有名なアーティストのジェイ・チョウ(周杰倫)が初監督した映画で、とても評判がよかったので見に行きました。私はあまりジェイ・チョウのことを知らなかったので、これが彼の作品の初体験。この映画で、ジェイ・チョウは主演で、脚本・音楽も手掛けています。

舞台は、淡江音楽学校。転校して来た青年シャンルン(ジェイ・チョウ)は、音楽室で美しいピアノ曲を弾いていたシャオユー(グイ・ルンメイ)と出会います。す

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元気になりたいとき最強の映画。『マンマ・ミーア!』アメリカ・イギリス・ドイツ、2008年

元気になりたいとき最強の映画。『マンマ・ミーア!』アメリカ・イギリス・ドイツ、2008年

すごく有名な映画ですが、見たことありませんでした。でも、続編が公開されてりしていたので、娘と前作を見ることに。高校生になって、ミュージカルがお気に入りの娘はノリノリで、映画も予想よりもすごくよかったです。

ギリシャのあるリゾートの小さなホテル。母親と娘が切り盛りする、ちょっと古いホテルが舞台。娘の結婚と、母親のかつての恋人3人、そして、母親の悪友2人。恋多き女と、堅物な女性という典型的な悪友たち

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部下たちの名誉回復を誓って。映画『戦場のレクイエム』中国・香港、2007年

部下たちの名誉回復を誓って。映画『戦場のレクイエム』中国・香港、2007年

もともと、コミカルなお正月映画(賀歳片)を製作する馮小剛(フォン・シャオガン)監督。私が見たことあるのは『ハッピー・フューネラル』と『狙った恋の落とし方』くらいでした。

でも、今回の馮監督の作品は邦題が『戦場のレクイエム』。中国語の題名は『集結号』(撤退のラッパの合図)ということで、戦争ものです。舞台は、1948年、つまり中華人民共和国ができる直前で、蒋介石率いる国民党と毛沢東の共産党による内戦

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