紡/Tomomi Sugimoto

エディター寄りのライター、Webディレクター、二児(小5男・小3男)の母。 ブックレビ…

紡/Tomomi Sugimoto

エディター寄りのライター、Webディレクター、二児(小5男・小3男)の母。 ブックレビューを挟みつつ、働き方や書くこと、地方のこと(三重)、普段の暮らし。 お問い合わせはお気軽に:https://www.wf-t.jp/

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記事一覧

書くのが遅い…「書く準備」できていますか?

文章を書くのに時間がかかる…というお悩みはよく聞くもののひとつ。 その原因の大半は「書くための準備ができていないことにある、と山口拓朗氏はいう。 たとえば家を作…

夏休みは怒涛の運転手の日々だった…。子どもの習い事事情に思い悩む話。

さて、夏休みも残すところあと11日(9月1日も含めると12日)となった。 ようやく…終わりが近づいてきた…(ふーっ)と、少し感慨深くなっている。 今年の夏休みは、子ど…

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文章のぜい肉をそぎ落とす

だらだらととりとめもなく書かれた文章。 書き手は自分の思いの丈を綴ることができて満足かもしれないけれど、 でも、読み手はうんざりしているかもしれない。 文章を書い…

18

書くことは「自問自答」の繰り返し。

書くことは、自分の中にある言葉をアウトプットしていくものだけれど 結局は自分自身に質問をして、その答えを言葉に綴る、その繰り返しなのだ。 たとえば 「私の好きな休…

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言いたい言葉が見つからないとき

言いたい言葉があるはずなのに、見つからない。 頭のなかにぐるぐるがやってきて、 もがいてもがいて、見つからない。 そんな時は、言葉の海に飛び込んでみる。 国語辞典…

18

勇気を持って短く言い切る

熱くなればなるほど、 ついつい文章は長くなりがち。 あれも言いたい。 これも言いたい。 いやいや、まだまだ言い足りない。 そんな風に思っていると、気づけば何行にも…

17

読み手に頭を使わせない

文章を読むとき、頭を使うのは自然なこと。 けれど、「それは書かれたことが分かった後の話」だと阿部氏は言う。 文章を読むことは受け身の作業ではない。 読むことで思い…

18

その仕事の本質はどこにあるのか。

どんな仕事にも目的があり、それをしっかり理解していないと、いい成果にはつながらない。 例えばライターの仕事の場合はどうだろうか。 書くことが目的だと思っている人…

17

人の倍稼ぐフリーランス46の心得【ブックレビュー】

私が上阪徹さんのことを知ったのは、「書いて生きていく プロ文章論」を読んだことがはじまりだった。 https://note.com/wf_tsumugi/n/n45de1848641b そこから、上阪さ…

14

文章のテンポは読点で操る。

文章を書くにあたって必要不可欠の読点。 読点は、基本的に好みで打つことが多いのではないだろうか。 でも、どこで打ったらいい?と迷うとき、 そのときの気分で変わるこ…

20

感情を見せない文章。

人は、言いたいこと、伝えたいことがあって文章を書く。 でも、たとえば「嬉しい!」「楽しい!」って言葉、 本当に「そうなの?」「それだけなの?」と思ってしまうときが…

17

自分を信じること。

フリーランスというものは、何かと不安なものである。 とんでもなく慌ただしい日々が続いたかと思ったら、 ぱたりと暇になることもある。 それは自分でコントロールできる…

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よく働く文章。

きれいな文章に心洗われることがある。 するどい言葉に涙を流すこともある。 ぱっと見、何かキラキラしていて心躍らされる文章もある。 けれど、かるくてうすい文章だと、…

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自分が理解していないことは、書けない、書かない。

『嫌われる勇気』で知られる古賀史健氏は、こう言う。 たとえば「父」という漢字、「ちち」「ふ」などと読む。 漢字や日本史の地名などは暗記物だから、結局はその通りに…

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書いて生きていく プロ文章論:②【ブックレビュー】

本記事②は、①の後編として、主に第四~七章から、書き留め置きたいトピックを挙げて紹介したい。 本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、 ブックライター…

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書いて生きていく プロ文章論:①【ブックレビュー】

この本を手にとったのは、2017年だった。 恥ずかしながらライターの端くれとして、 その世界に片足をつっこんだ年の半ばだったか。 図書館で、 「ライター」とは何たるか…

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書くのが遅い…「書く準備」できていますか?

書くのが遅い…「書く準備」できていますか?

文章を書くのに時間がかかる…というお悩みはよく聞くもののひとつ。
その原因の大半は「書くための準備ができていないことにある、と山口拓朗氏はいう。

たとえば家を作るとき。いきなり建てはじめるのではなく、あらかじめ「設計図」が作ってあり、それに基づいて家を建てていく。

文章もそれと同じで、設計図を作っておくことが肝心と山口氏。

今日は、どんな文章を書くのか。
十人十色の文章が日々生まれているけれ

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夏休みは怒涛の運転手の日々だった…。子どもの習い事事情に思い悩む話。

夏休みは怒涛の運転手の日々だった…。子どもの習い事事情に思い悩む話。

さて、夏休みも残すところあと11日(9月1日も含めると12日)となった。
ようやく…終わりが近づいてきた…(ふーっ)と、少し感慨深くなっている。

今年の夏休みは、子どもたちの習い事の送迎つづきで、私は毎日運転手係。
朝は7時から長男のスイミングの朝練(スイミングの朝練は夏休み期間のうち9日間だ)で、6時35分には家を出て送迎、8時15分に終わるからそれを見計らってお迎え、そこから長男は学童へ送り

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文章のぜい肉をそぎ落とす

文章のぜい肉をそぎ落とす

だらだらととりとめもなく書かれた文章。
書き手は自分の思いの丈を綴ることができて満足かもしれないけれど、
でも、読み手はうんざりしているかもしれない。

文章を書いた後は推敲が必要。
推敲で、文章のあちらこちらについた余分なお肉をそぎ落としていかなくちゃ。

「あちらこちらから聞こえるたくさんの応援の声に励まされ、前へとひた走る選手たち。私は、道路に所狭しとあふれかえる人ごみを一生懸命にかき分けな

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書くことは「自問自答」の繰り返し。

書くことは「自問自答」の繰り返し。

書くことは、自分の中にある言葉をアウトプットしていくものだけれど
結局は自分自身に質問をして、その答えを言葉に綴る、その繰り返しなのだ。

たとえば
「私の好きな休日の過ごし方はドライブです」
という一文には
「あなたの好きな休日の過ごし方は?」という質問が隠れている。

そこからどんどん質問を深掘りしていき、文章を積み上げてゆく。
「どうしてドライブが好きなの?」
「どこにドライブに出かけるのが

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言いたい言葉が見つからないとき

言いたい言葉が見つからないとき

言いたい言葉があるはずなのに、見つからない。
頭のなかにぐるぐるがやってきて、
もがいてもがいて、見つからない。

そんな時は、言葉の海に飛び込んでみる。
国語辞典や類語辞典、ネットももちろんのぞいてみて。
たくさんの言葉に埋もれてみると、
「ああ、これだった!」という単語がちらほら見つかる。

出会えた言葉に感謝して、使ってみる。
そうすると、「ちょっと違うな」とか「しっくりくる!」とか、

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勇気を持って短く言い切る

勇気を持って短く言い切る

熱くなればなるほど、
ついつい文章は長くなりがち。

あれも言いたい。
これも言いたい。
いやいや、まだまだ言い足りない。

そんな風に思っていると、気づけば何行にもわたって句点なし。
私も仕事で熱くなってしまうと、そんなことがちらほら。

でも、そんな時は勇気を持って。
ざくっと言い切る。
スマートにまとめる。

~であり、~だから、~でもって……。
そんなあたりでざくっと分割。

一度にたくさ

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読み手に頭を使わせない

読み手に頭を使わせない

文章を読むとき、頭を使うのは自然なこと。
けれど、「それは書かれたことが分かった後の話」だと阿部氏は言う。

文章を読むことは受け身の作業ではない。
読むことで思いがふくらみ、自分の考えも発展していく。
それが文章を読むことの楽しさであり醍醐味であろう。

文章を書くとき、相手に腹立たしい思いをさせてしまうのではなく、
「よく分かる!」と思って読んでもらいたい。

そのためにも、読み手に頭を使わせ

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その仕事の本質はどこにあるのか。

その仕事の本質はどこにあるのか。

どんな仕事にも目的があり、それをしっかり理解していないと、いい成果にはつながらない。

例えばライターの仕事の場合はどうだろうか。

書くことが目的だと思っている人もいるかもしれない。
けれど、実はアウトプットの手段に過ぎなくて、それよりも人から話を聞くこと、取材やインタビューのほうが重要なのだと上阪さん。

書くことばかりに目が向いていて、話を聞くこと、文章の素材を集めることができていなければよ

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人の倍稼ぐフリーランス46の心得【ブックレビュー】

人の倍稼ぐフリーランス46の心得【ブックレビュー】

私が上阪徹さんのことを知ったのは、「書いて生きていく プロ文章論」を読んだことがはじまりだった。

https://note.com/wf_tsumugi/n/n45de1848641b

そこから、上阪さんが主宰する「上阪徹ブックライター塾」に入塾し、本も複数読むようになった。その中の1冊がこの本だ。

本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、
ブックライターであり自著も数多くある上阪

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文章のテンポは読点で操る。

文章のテンポは読点で操る。

文章を書くにあたって必要不可欠の読点。
読点は、基本的に好みで打つことが多いのではないだろうか。
でも、どこで打ったらいい?と迷うとき、
そのときの気分で変わることも少なくない。

書評ライター三宅香帆さんの書籍「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」の中で、こんな一文が紹介されていた。

読点が多いな、と思う人もいるかもしれない。
でも、よくよく読んでみると、相手の距離が近く感じはしないだろう

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感情を見せない文章。

感情を見せない文章。

人は、言いたいこと、伝えたいことがあって文章を書く。
でも、たとえば「嬉しい!」「楽しい!」って言葉、
本当に「そうなの?」「それだけなの?」と思ってしまうときがある。

実は心の奥底で考えていることって、単純に「嬉しい!」だけじゃなくて。
本当の心からの言葉は、そこにはないってこともあるんじゃないかと。

実のところ、本当の言葉は、
みんな、そのまんまの言葉にしていない。
感情をそのまま書くんじ

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自分を信じること。

自分を信じること。

フリーランスというものは、何かと不安なものである。
とんでもなく慌ただしい日々が続いたかと思ったら、
ぱたりと暇になることもある。
それは自分でコントロールできるようでいて、
相手のご依頼状況によって大きく左右される。

俳優の内藤剛志さんは、20代から売れ始めたが30代を過ぎて急に仕事が減っていったという。
そこで初めて技術を磨こうと思い、そしてあらゆる仕事、役を受けたそうだ。
辞めようとは思わ

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よく働く文章。

よく働く文章。

きれいな文章に心洗われることがある。
するどい言葉に涙を流すこともある。

ぱっと見、何かキラキラしていて心躍らされる文章もある。
けれど、かるくてうすい文章だと、心はなかなか動いてくれない。

文章には人それぞれの思い、志(こころざし)が詰まっている。

志(こころざし)を辞書で引いてみると、こんなにいくつもの意味が持っているようだ。

上記で言うと、目的や目標、信念だろうか。

目的・目標・信

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自分が理解していないことは、書けない、書かない。

自分が理解していないことは、書けない、書かない。

『嫌われる勇気』で知られる古賀史健氏は、こう言う。

たとえば「父」という漢字、「ちち」「ふ」などと読む。
漢字や日本史の地名などは暗記物だから、結局はその通りに覚えるしかない。

けれど、たとえば数学の場合。
「X=1」が答えだと聞いたから、とりあえず「X=1」だと答える。
でも、それってどうして1なの?
本当に1なの?
どうやって計算したの?
???

答えだけわかっていても、結局それが正解な

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書いて生きていく プロ文章論:②【ブックレビュー】

書いて生きていく プロ文章論:②【ブックレビュー】

本記事②は、①の後編として、主に第四~七章から、書き留め置きたいトピックを挙げて紹介したい。

本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、
ブックライターであり自著も数多くある上阪徹氏による

書いて生きていく プロ文章論

出版社: ミシマ社
発売日:2010/11/26(第一刷)

感謝の気持ちを持って臨んでいますか?同じ企業に取材に行ったとしても、例えばクライアントへ取材しに行ったの

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書いて生きていく プロ文章論:①【ブックレビュー】

書いて生きていく プロ文章論:①【ブックレビュー】

この本を手にとったのは、2017年だった。

恥ずかしながらライターの端くれとして、
その世界に片足をつっこんだ年の半ばだったか。
図書館で、
「ライター」とは何たるかを捜し歩いた先に見つけたのがこの本だった。

一つひとつの見出し(質問)はシンプルながら心に響くものばかり。
いまも、思考が止まるとつい手をのばしたくなる一冊である。

本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、
ブックライ

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