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文章のテンポは読点で操る。

文章を書くにあたって必要不可欠の読点。
読点は、基本的に好みで打つことが多いのではないだろうか。
でも、どこで打ったらいい?と迷うとき、
そのときの気分で変わることも少なくない。

書評ライター三宅香帆さんの書籍「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」の中で、こんな一文が紹介されていた。

それでも、これが私の人生ですから、歩いていくしかありません。子どものころのあの思いが連れてきてくれた場所から、大人になった私が、いまの歩幅で歩いていける場所へ、ゆっくりと、でも、顔をあげて、歩いていこうと思います。

上野菜穂子/瀧晴巳「自分の地図を書くこと」

読点が多いな、と思う人もいるかもしれない。
でも、よくよく読んでみると、相手の距離が近く感じはしないだろうか。

読点が少ないと、淡々と、サラッと通り過ぎる感覚になる。
けれど、読点が多いと、ゆっくりと、訥々と、自分に向かって話しかけてきてくれているように感じる。

三宅さんはこう書いている。

丁寧に伝えたいとき(エッセイなど)は、読点多めでカジュアルに。正確に伝えたいとき(レポートなど)は、読点少な目でフォーマルにしても良いでしょう。

三宅香帆「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」

文章はテンポで決まると言っても過言ではない。
テンポは、読み手にどんな風に話しかけたいのかに合わせて
スピードを決め、読点を打つ頻度を決める。

文章のテンポは読点で操ることができそうだ。

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