紡/Tomomi Sugimoto

エディター寄りのライター、Webディレクター、二児(小5男・小3男)の母。 ブックレビ…

紡/Tomomi Sugimoto

エディター寄りのライター、Webディレクター、二児(小5男・小3男)の母。 ブックレビューを挟みつつ、働き方や書くこと、地方のこと(三重)、普段の暮らし。 お問い合わせはお気軽に:https://www.wf-t.jp/

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  • 日々の暮らし

    子どものこと、家族のこと、日々の暮らしについて語ります。

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    文章を書くときに思い出したい記事を集めたマガジンです。

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    心が洗われる、背筋がピンとなる、そんな記事を集めたマガジンです。

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    これまでに読んだおすすめ本のレビューです。

  • 何度も読み返したい珠玉のnote

    クリエイターの方々によって心を込めて綴られたnoteの数々。そのなかで「何度も読み返したい」と思ったnoteについてご紹介していきます。

最近の記事

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私の中で「はたらく」が変わった瞬間

私は現在フリーランスだが、これまでいくつかの会社で仕事をしてきた。私の中で「はたらく」というスタンスが大きく変わった瞬間が2回ある。 私のキャリアスタートは、新卒で入社した正社員での仕事。当時は超、超、就職氷河期。中途半端な四大卒の私は、短大卒の女子より2つ「年寄り」で、一般職では若さで負けていた。総合職では学歴で負け、ちっとも内定がもらえなかった。 何とか新卒ギリギリで内定をいただいたのは、3月に入った1週目。卒業式の10日前くらいには、すでに出社初日を迎えていた。卒業

    • 「お子さんいらっしゃるからお忙しいと思うので」と言われるモヤモヤ。

      ライターの仕事に就いて8年目になる。 当時から「ママライター」と言われるのが苦手だった。 なんか、片手間でやっているように思われるのがいやで、 初年度半年やってみて、 一人でやっていけそうと思ったら 屋号を決めて開業届を出し、 次年度には国民保険に入って、 主人から離れて一人立ちした。 「子どもがいてもちゃんと一人で頑張っているぞ!!」 ちょっと肩ひじ張りながら そんな自分も微笑ましく 風を切って歩いていた。 けれど、最近はじめて… タイトルに入れた言葉を言われた。

      • 子どもの習い事。やりたいこと、やらせてる?

        夏休み最後の9月1日、朝日新聞のイベントで小5の長男と「作文・スクラップ教室」へ出かけてきた。 東京大学教育学部卒・同大学院修了、教育アドバイザーの清水章弘先生が登場する動画を見ながら子どもと一緒に新聞の耕論をスクラップし、その内容を読んで200字でまとめ作文(自分の意見含む)を書くという内容だ。 テーマは「子どもの習い事」。 耕論はママタレの小倉優子さんの文章だった。 耕論の内容を簡潔にまとめると、 「子どもの習い事は自分でやりたいと思ったものをやらせている。 親が

        • 具体的な描写で、読み手の感情を動かす

          たとえば 「今日はすごく暑かった」 と言ったらどうだろう。 「ふーん」 で終わってしまうかもしれない。 それが 「今日はすごく暑かった。アイスを買ってすぐに家に帰ったはずなのに、すでに半分とけていてびっくりした。」 と言ったら、何となく想像がつくのではないだろうか。 「えっ、そんなに早く溶けるくらい暑かったんだ!」 と、読み手にもよりリアルにイメージしてもらえるだろう。 読む人に共感してもらいたいとき、具体的なエピソードや表現を盛り込むことが効果的だ。 「スパゲティ

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          書くのが遅い…「書く準備」できていますか?

          文章を書くのに時間がかかる…というお悩みはよく聞くもののひとつ。 その原因の大半は「書くための準備ができていないことにある、と山口拓朗氏はいう。 たとえば家を作るとき。いきなり建てはじめるのではなく、あらかじめ「設計図」が作ってあり、それに基づいて家を建てていく。 文章もそれと同じで、設計図を作っておくことが肝心と山口氏。 今日は、どんな文章を書くのか。 十人十色の文章が日々生まれているけれど、その陰には無数の設計図が存在しているはず。 一つの記事に一つの設計図、作って

          書くのが遅い…「書く準備」できていますか?

          夏休みは怒涛の運転手の日々だった…。子どもの習い事事情に思い悩む話。

          さて、夏休みも残すところあと11日(9月1日も含めると12日)となった。 ようやく…終わりが近づいてきた…(ふーっ)と、少し感慨深くなっている。 今年の夏休みは、子どもたちの習い事の送迎つづきで、私は毎日運転手係。 朝は7時から長男のスイミングの朝練(スイミングの朝練は夏休み期間のうち9日間だ)で、6時35分には家を出て送迎、8時15分に終わるからそれを見計らってお迎え、そこから長男は学童へ送り、次男はその足でミニバスのスポ少の朝練へ。9時から始まるから、8時45分くらいに

          夏休みは怒涛の運転手の日々だった…。子どもの習い事事情に思い悩む話。

          文章のぜい肉をそぎ落とす

          だらだらととりとめもなく書かれた文章。 書き手は自分の思いの丈を綴ることができて満足かもしれないけれど、 でも、読み手はうんざりしているかもしれない。 文章を書いた後は推敲が必要。 推敲で、文章のあちらこちらについた余分なお肉をそぎ落としていかなくちゃ。 「あちらこちらから聞こえるたくさんの応援の声に励まされ、前へとひた走る選手たち。私は、道路に所狭しとあふれかえる人ごみを一生懸命にかき分けながら、彼らを応援した。」 ↓ 「応援の声に励まされ、前へと走る選手たち。私は人ご

          文章のぜい肉をそぎ落とす

          書くことは「自問自答」の繰り返し。

          書くことは、自分の中にある言葉をアウトプットしていくものだけれど 結局は自分自身に質問をして、その答えを言葉に綴る、その繰り返しなのだ。 たとえば 「私の好きな休日の過ごし方はドライブです」 という一文には 「あなたの好きな休日の過ごし方は?」という質問が隠れている。 そこからどんどん質問を深掘りしていき、文章を積み上げてゆく。 「どうしてドライブが好きなの?」 「どこにドライブに出かけるのが好きなの?」 「どれくらいの頻度で行っているの?」 「どんな車に乗っているの?」

          書くことは「自問自答」の繰り返し。

          言いたい言葉が見つからないとき

          言いたい言葉があるはずなのに、見つからない。 頭のなかにぐるぐるがやってきて、 もがいてもがいて、見つからない。 そんな時は、言葉の海に飛び込んでみる。 国語辞典や類語辞典、ネットももちろんのぞいてみて。 たくさんの言葉に埋もれてみると、 「ああ、これだった!」という単語がちらほら見つかる。 出会えた言葉に感謝して、使ってみる。 そうすると、「ちょっと違うな」とか「しっくりくる!」とか、 いろんな思いがあふれてくる。 言葉は使うほどに、自分の中にため込まれていく(

          言いたい言葉が見つからないとき

          勇気を持って短く言い切る

          熱くなればなるほど、 ついつい文章は長くなりがち。 あれも言いたい。 これも言いたい。 いやいや、まだまだ言い足りない。 そんな風に思っていると、気づけば何行にもわたって句点なし。 私も仕事で熱くなってしまうと、そんなことがちらほら。 でも、そんな時は勇気を持って。 ざくっと言い切る。 スマートにまとめる。 ~であり、~だから、~でもって……。 そんなあたりでざくっと分割。 一度にたくさん詰め込まず、シンプルに。 そんな文章だと、皆に伝わりやすい。

          勇気を持って短く言い切る

          読み手に頭を使わせない

          文章を読むとき、頭を使うのは自然なこと。 けれど、「それは書かれたことが分かった後の話」だと阿部氏は言う。 文章を読むことは受け身の作業ではない。 読むことで思いがふくらみ、自分の考えも発展していく。 それが文章を読むことの楽しさであり醍醐味であろう。 文章を書くとき、相手に腹立たしい思いをさせてしまうのではなく、 「よく分かる!」と思って読んでもらいたい。 そのためにも、読み手に頭を使わせないこと。 できるだけ分かりやすく、読みやすい文章を書くこと。 「簡単だけど、

          読み手に頭を使わせない

          その仕事の本質はどこにあるのか。

          どんな仕事にも目的があり、それをしっかり理解していないと、いい成果にはつながらない。 例えばライターの仕事の場合はどうだろうか。 書くことが目的だと思っている人もいるかもしれない。 けれど、実はアウトプットの手段に過ぎなくて、それよりも人から話を聞くこと、取材やインタビューのほうが重要なのだと上阪さん。 書くことばかりに目が向いていて、話を聞くこと、文章の素材を集めることができていなければよいアウトプットはできない。 よい素材があれば、料理は簡単。 逆に、よい素材がな

          その仕事の本質はどこにあるのか。

          人の倍稼ぐフリーランス46の心得【ブックレビュー】

          私が上阪徹さんのことを知ったのは、「書いて生きていく プロ文章論」を読んだことがはじまりだった。 https://note.com/wf_tsumugi/n/n45de1848641b そこから、上阪さんが主宰する「上阪徹ブックライター塾」に入塾し、本も複数読むようになった。その中の1冊がこの本だ。 本書は、豊富な取材経験、取材からの執筆を手掛ける、 ブックライターであり自著も数多くある上阪徹氏による 人の倍稼ぐフリーランス46の心得 出版社: 草思社 発売日:20

          人の倍稼ぐフリーランス46の心得【ブックレビュー】

          文章のテンポは読点で操る。

          文章を書くにあたって必要不可欠の読点。 読点は、基本的に好みで打つことが多いのではないだろうか。 でも、どこで打ったらいい?と迷うとき、 そのときの気分で変わることも少なくない。 書評ライター三宅香帆さんの書籍「文芸オタクの私が教える バズる文章教室」の中で、こんな一文が紹介されていた。 読点が多いな、と思う人もいるかもしれない。 でも、よくよく読んでみると、相手の距離が近く感じはしないだろうか。 読点が少ないと、淡々と、サラッと通り過ぎる感覚になる。 けれど、読点が多

          文章のテンポは読点で操る。

          感情を見せない文章。

          人は、言いたいこと、伝えたいことがあって文章を書く。 でも、たとえば「嬉しい!」「楽しい!」って言葉、 本当に「そうなの?」「それだけなの?」と思ってしまうときがある。 実は心の奥底で考えていることって、単純に「嬉しい!」だけじゃなくて。 本当の心からの言葉は、そこにはないってこともあるんじゃないかと。 実のところ、本当の言葉は、 みんな、そのまんまの言葉にしていない。 感情をそのまま書くんじゃなくて、 たんたんと状況を書くことで 読み手は書き手の感情を想像し、 より奥深

          感情を見せない文章。

          自分を信じること。

          フリーランスというものは、何かと不安なものである。 とんでもなく慌ただしい日々が続いたかと思ったら、 ぱたりと暇になることもある。 それは自分でコントロールできるようでいて、 相手のご依頼状況によって大きく左右される。 俳優の内藤剛志さんは、20代から売れ始めたが30代を過ぎて急に仕事が減っていったという。 そこで初めて技術を磨こうと思い、そしてあらゆる仕事、役を受けたそうだ。 辞めようとは思わず、不安ともうまく付き合った。 内藤さんはこう言う。 不安を持つことそのものに

          自分を信じること。