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知ってほしい背番号「1」の努力~福留選手引退で思い返すこと~

知ってほしい背番号「1」の努力~福留選手引退で思い返すこと~

先週金曜日にバンテリンドームで福留孝介選手の引退試合を見てきました。

たまたまいただいたチケットでしたが、三連休の初日で巨人戦、福留ラスト試合ということもあって満員御礼。

試合展開は、最後のセレモニーがなかったらみんな途中で帰ったんじゃない?・・・というくらいドラゴンズのボロ負け展開でしたが、最後に「ライト・福留」、そして9回に最終打席が見られて、21世紀ドラゴンズを代表するスーパースターの最

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「レジ袋」という名の既得権

「レジ袋」という名の既得権

先日、以前大臣をクビになった桜田義孝議員が、旧知の人間が環境大臣になったことをいいことに、レジ袋の賛否も含めて要望したよ、という仕事アピールツイートがあり、それに対して盛り上がりを見せていることに、フジテレビのニュース番組で加藤綾子アナが、

「せっかく始めたのにすぐやめてしまうのでは、何のために始めたかわからない」

とコメントしたというニュースがあった。

これを読んだ感想として、少なくとも私

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「蓄音機と犬」特別編~ボーダーコリーは蓄音機を聞くか?という実験~

「蓄音機と犬」特別編~ボーダーコリーは蓄音機を聞くか?という実験~

昨日、「蓄音機と犬」と私、と題したnoteを公開しましたが、そこに入りきらなかった、我が家の「蓄音機と犬」についてという後日談。

(前記事は↓です)

今回は、寺子屋での授業で使った「エジソン蓄音機」を使い、

我が家の犬たちは、

「ビクターの犬(ニッパー)」と同じように首をかしげるのか?

という実験をまとめた、壮大(?)なノンフィクションです。

エジソン蓄音機キットについてエジソン蓄音機

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「蓄音機と犬」と私~「蓄音機の日」が教えてくれたこと~

「蓄音機と犬」と私~「蓄音機の日」が教えてくれたこと~

昭和生まれの人なら、「蓄音機と犬」のマークを見たことがあるだろう。

オーディオに少し興味が強い人なら「ビクターの犬」でわかる、ビクターのロゴにも使われていたあの「蓄音機と犬」だ。

私はこの「蓄音機と犬」について、長年の謎があった。

それが解消するだけでなく、ちょっと心温まるエピソードもあったので、今日はそれを紹介することにしよう。

7月31日は「蓄音機の日」私は今、地域のコミュニティセンタ

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君子危うきに近寄らず~大人のことわざ辞典~

君子危うきに近寄らず~大人のことわざ辞典~

平気で人を傷つける人には、人生で何度かお目にかかるものだ。

それはある意味、人生における「災害」のようなもので、避けられない。

こういう人がやっかいなのは、人に対して攻撃的であることではない。

たとえば、「良かれと思ってやってるのに、恩知らずが!」などと、実の親にそうやって言われることもあるかもしれないが、「そもそも頼んでねーし」と思っていれば、腹は立つと思うが、心が病むことはないだろう。

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村上春樹の「SNSのまずい文章は読まない」の意味は?~作家とライターの違い

村上春樹の「SNSのまずい文章は読まない」の意味は?~作家とライターの違い

公開するのを忘れて放置していたけど、せっかく書いたから世に出そうと思ってじゃっかん遅ればせながらなネタ。

村上春樹がユニクロのWeb媒体、LifeWear magazineでのインタビューで、自身がSNSを見ないことについて、「大体において文章があまり上等じゃないですよね」と語ったことが、話題になったそうだ。

肝心の内容はこちら。

Q15. SNSはいっさい見ないそうですが、その理由は?

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「男」という名の既得権についての考察

「男」という名の既得権についての考察

「もう一度生まれ変わるとしたら、男と女、どちらがいい?」

というよくある質問で、

「男がいい」という女性はたくさん会ったことがあるが、

「女がいい」という男性はほとんど会ったことがない。

いや、正確に言うと、いるにはいる。

でも、あきらかに本気じゃない。

「女の方が楽だよな~、責任を取らなくていいから」

と、女の方が楽だろうというイメージからの発言だったりすることも少なくない。

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世代間の断絶が顕在化した受験問題

世代間の断絶が顕在化した受験問題

今週、愛知県公立高校受験(B日程)が終わりました。

ここ愛知県は日本で唯一、公立高校受験がA日程B日程という、試験日が異なる2校を受験できるため、2校目の受験日だったんですね。

これで今年の高校受験も終わりで、結果発表はまだにしても、子どもたちに勉強を教えている人間からすると、一段落、という感じがしますが、あくまでもそれは「区切り」でしかなくて、子どもたちの学びはずっと続いていくわけです(続い

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note書いて一年

note書いて一年

こんばんは、スライサーで指先も軽くスライスしてしまった田中聖斗です。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、初めてnote書いてから一年が経ってしまいました。

せっかくフォローしてくださる方がいるのに、最近ほとんど更新していませんでしたが(まったく別のは更新してるけど)、別に大病を患ってるとかでもなく、スライサーで指先をちょこっとばかし切ったから入力しづらいなぁくらいのんきに暮らしています

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NiziUの「Step and a step」を聞いて強く不安に思うこと

NiziUの「Step and a step」を聞いて強く不安に思うこと

おはようございます、作家で企画屋で小中学生に勉強を教えつつ、親御さんの教育のお悩みに答えている田中聖斗です。

仕事柄、日々いろんな子どもに接しておりますが、NiziU人気は凄いですね。

紅白出場もそうですが、とにかく、やたら歌って踊りたがる子が多い。

しかし、やたらCMが流れるメジャーデビュー曲(ヒット曲「Make you Happy」はメジャーデビューじゃない)、「Step and a s

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「死んだ方がいい」についての考察

「死んだ方がいい」についての考察

世の中の大多数は、超がつくほどの善良な人ではないが、ほどほどに善良な人たちである。

でなくば、われわれは青信号で渡っていてもひき殺されているだろうし、ネットサーフィンしたらウィルスまみれになってるだろうし、給料日なのにお金が入ってないと嘆く世の中になっているだろう。良心がなければ、世の中は成り立たないのだ。

そういう意味で、貧困や紛争は、人間の良心を崩す大きなファクターであるので解決するに値す

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私の血肉になったマンガたち

私の血肉になったマンガたち

子どもの頃の私は、マンガに没頭しているいわゆるマンガ少年でした。

暇さえあればマンガを読み、親戚の家に行っても親戚とは遊ばずにひたすらマンガを読み、親が働きに出ている子どもが放課後に集まる児童館でも図書館でマンガを読み、新しいマンガを読むためだけに学校をサボろうとしたり、学級新聞に四コママンガを描いたりと、文字通り、人生の中心はまさにマンガ。

私の家は「貧困」ではありませんでしたが、経済的に裕

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