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聖地パレスチナ 一人散歩

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聖地パレスチナ一人歩き。非日常にあふれた旅の記録
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#女一人旅

パレスチナ旅行の前に

パレスチナ旅行の前に

蜂蜜色の城壁に青い空!世界中を旅した人も「エルサレムが一番ヤバかった!」というくらい、一度行ってみると多くの旅人がエルサレムの虜になります。いつか行きたいと憧れる一方、エルサレム旅行は治安の悪いイメージがあるのも事実。

TABIPPOのハワイ記事を揶揄をしちゃいましたが、もうすぐエルサレムに向かい気持ちの高鳴り。

私にとってパレスチナ・エルサレムとはハワイなんですよ!どんな風にパレスチナまで向

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ラマダンごはんはとびきり美味しい!

ラマダンごはんはとびきり美味しい!

ラマダンと聞くと断食!ファスティングって今日本でも数年前から流行っていますよね?経験した人も多いのでは?かくいう私も経験者。しかも結構好き。じわじわと体が綺麗になって少しずつ回復食を頂き慣らしていく。

イスラム教の断食、ラマダン明けのイフタール(ブレイクファスト)。ホーリーな街、エルサレムでイフタールにご招待された。聞くところによると、お祈りをしデーツ(中東の名産ナツメヤシ)とお水で断食を終えそ

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今ガザで空爆が起きている、壁の向こうにもロケット弾が落ちている、その時わたしは

今ガザで空爆が起きている、壁の向こうにもロケット弾が落ちている、その時わたしは

5月4日の夕方エルサレムの友人ハサンからメッセージがきた。

”今、友達と飲んでるからおいでよ!紹介する”

場所は西エルサレムの新市街で細い路地にある今っぽいバー。そこにいる誰がイスラエル人で誰がパレスチナ人で誰が外国人(アジア人除く)が見分けがつかない。

こっちだよ!紹介する、ノーラ。

はじめまして!よろしくねー。

ノーラの映画はイギリスアクセントのように思えた。でもパレスチナ人だったけ

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音楽一家出身、生粋のエルサレムっ子 Bashar Murad

音楽一家出身、生粋のエルサレムっ子 Bashar Murad

お父様も音楽家というBasharはエルサレム出身のパレスチナ人ミュージシャン。ミュージシャンというよりもそれを超えたアーティストと言ってもいいかもしれない。
東エルサレムはパレスチナなのだけど、イスラエルが占領していて、そんなエルサレム出身のパレスチナ人というバックグラウンドが彼の作り出すものに影響していないはずはない、そしてパレスチナでは珍しくLGBTにも言及する社会派であり、かといって一切の堅

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男女別の結婚式、その男心とは

男女別の結婚式、その男心とは

結婚式は男女別にある。今回お呼ばれした結婚式は女性の来賓そして女性の家族、総勢100名以上の女性陣の中に新郎が一人だけ男性がいた。

女性に囲まれ踊る、とにかく踊る、ひたすら踊る。それがパレスチナの結婚式だった。

エルサレムの男性の友人言った。付け加えるとその時、彼の家族も目の前にいた。

この前、ナブルスで結婚式に出たんだけど、100人超える女性の中で男性が一人で踊るってなんか大変じゃない?気

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パレスチナ アンダーグラウンド

パレスチナ アンダーグラウンド

ねぇ、聞いた?あの高級スーパーの話

何のこと?

2.3日閉まってたでしょ?あれ、ハシシ売ってたってよ!

まじ?

そうよ!ウケるでしょ。ハシシって。Facebook見てよ。

いつも イイね!10件くらいなのにもう500いってる!シェアもすごい!ウケる、コメント!
今まで高級すぎて行ってなかったけど、これからは行きます!とかあるよ。
パレスチナのベストスーパーマーケット!
とか。

わたし

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好きを言い続けたら向こうから近づいてきた!

好きを言い続けたら向こうから近づいてきた!

前世での縁なのか、何があるのかもはや現代科学では説明も辻褄も合わない、わたしのパレスチナ好き。深く深く深く大好き。もはや愛かもしれない。いや、愛しかない。

行けば行くほど知らないことが増えて、その分友達も知り合いも増えた。日本でもパレスチナの話ばっかりして、パレスチナのイベントをして、

あ!パレスチナの人!違うけどね、日本人だけどね。そう呼ばれるようにもなってきた。
どっから見つけてきたの?っ

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エルサレムは深くて狭い!

エルサレムは深くて狭い!

去年、Apo and the Apostlesのライブで(しかも後日インスタ経由で話しかけられた)知り合ったエルサレム在住の女の子と会うことに。

今、イースター休暇だからエルサレムにいるなら会わない?っていうか、インスタにあげてたね、インドホスピス。行ったの?

エルサレムにいるよ!インドホスピス行ったけど、個人の不動産だから入れないって言われて建物の前までね。

まじ?連れて行ってあげるよ、イ

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鏡面世界に入り込んだようなシュハダ通り

鏡面世界に入り込んだようなシュハダ通り

ヘブロンに行ってきたのは前にも書いた。

ヘブロンは好きな街だけど、行くのにエイヤー!がいる。好きだけど足が向かない、好きだから。

行くたびに占領が進み、もう見るからに入植地が増えたー!と悲しくなり、そして緊張感が増し、パレスチナの人々の生活は苦しくそれは金銭的な厳しさだけでなく心の苦しさも増して行くのが明らかに感じとられるからだった。それなのに、コーヒー飲んで行きなよー!とか、これ買います!と

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エルサレムに愛されるわたし

エルサレムに愛されるわたし

愛は時におせっかいだったり、やりすぎだったりすることがある。程よい、いい塩梅の愛を受け取れることなんてまずない。愛は見えないから。同じだけ愛し愛され、そんなことは稀有。トゥーマッチな愛さえも一旦は受け入れる、受け取れる度量の広さを持ち合わせていたいものです。

We will miss you!!そう言ってくれたのは東エルサレムに住むリーマ。

おかえり!で、また日本に帰るんでしょ?いつ?あとどれ

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ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

ご縁ってこのこと!新手のナンパじゃなかったのね。

着物でエルサレムを歩き、悪目立ちをしていたわたし。

それでも

チャイナ?ジャパン??

と聞かれてしまうのは日本がファーイーストでこの地の人たちにとって遠すぎて特に印象がないからなのか?日本人が着物を普段着としなくなって久しいからなのか?

旧市街をダマスカスゲートからジャッファゲートに向かおうと石畳を歩いていると少年に声をかけられた。

はーい!ジャパニーズ?たぶん、キミに会ったことあるよ。

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主張がない音楽なんて音楽じゃない!PMX day3

主張がない音楽なんて音楽じゃない!PMX day3

ガザに空爆があり、ベツレヘムのデヘイシェキャンプで、そしてナブルスでもイスラエル軍によって市民が銃殺され、チェックポイントはいつも以上に警戒が激しく、エルサレム旧市街の緊張感も増していた。

占領がある現実

3日目のPMX 会場のスタッフももはや顔見知り。

キーフハレーク?

ハンブリラ

どこを歩いてもアーティストだろうと、警備だろうと、スタッフだろうと目が合えば挨拶して元気?と聞き合う。

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熱いガザコール PMX day2

熱いガザコール PMX day2

パレスチナの音楽シーンのショーケースとなる
Palestine Music Expo
1日目の模様はすでにレポートした通り。↓

2日目のリストを見るとスペシャルゲストはなかったけど、この日自体がスペシャルだった!
個人的には2つ!

10日ほど前にベツレヘムのデヘイシェキャンプで17歳の少年がイスラエル軍によって銃殺された。そのデヘイシェから来た少女4人組のラップチーム Ettijah!

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潮の匂い・・・遠い

潮の匂い・・・遠い

ナブルスから夜のドライブ、トルカラムに来た。ここはナブルスにある大学の教養学部がある。友人たちの出身校だ。彼らの若い(今も十分若い!)時代の思い出が詰まっている。
ナブルスから1時間もかからない。ぐっと湿度があがり蒸し暑い。車の外に出ると海が確実に近いと気がついた。潮の匂いがする。

海の匂いがする!

そうだよ、すぐ先がネタニヤだよ。でもその前に壁があるからね。近いけど遠いよ。蒸し暑いのも海が近

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