よく聞く『リーダーに必要な能力』とは
こんばんは、アドバイザーのこうたです。
私は以前、『リーダーシップ』に関する記事を投稿しました。
前回は、リーダーの“マインド”に関してのお話でした。
リーダーとして行動する前に、こういう心構えを持とうといった内容です。
今回は、リーダーに必須の能力について解説していきます。
あくまで私の思うリーダー像なので、参考になる人は参考にしていただき、合わないなと思った人は別の道を模索してください。
1.前提、一つに搾るものではない
実は学者が提唱するリーダー像は、皆さんが思っている以上にたくさん存在しています。
メジャーなものだけでも12種類はあり、それらを紹介するとそれだけで記事が完成してしまうので、各々の詳細は割愛します(以下ですごく分かりやすく紹介されています)。
リーダー像はたくさんあり、統計上の成果という観点である程度の良し悪しがあるようです。
自分に合った手法を取り入れるのは正しいですが、重視すべきは環境に合わせて対応する必要があるということ。
例えば、新人が混ざっている場合と、そうでない場合。
または、各々の能力が高すぎる場合と、平均的な場合など。
上記の違いだと手法を変える必要があるのは想像に難くないと思います。
しかし今回私が解説するのは、状況に応じたリーダーシップを示すわけではありません。
もっと根幹の、リーダーに必須の能力です。
2.全体を把握する力
リーダーと一口に言っても様々ですが、今回はプロジェクトなどのリーダーをイメージしてください。
もしくは自分が企画した何かを生み出すチームも同様です。
課や部のリーダーではなく、同僚や後輩で構成されたチームです。
このようなリーダーで難しい要素の一つは、“命令”ができないこと。
しかしリーダーには、管理職と同じ能力が必要だと思っています。
全体の状況と各々の進捗状況等を把握し、適切な舵取りを行う。
必要に応じて指示を出し、周りを引っ張っていく存在。
これってまさに管理職が行なっていることですよね?
命令できる立場の上司であっても、人として嫌われてしまえばまともについてきてはくれません。
大半の人間は、自ら考えて行動することが苦手です。
経験の浅い後輩なら尚更ですし、そうでなくても思考する力は基本的に弱い傾向にあります(思考の仕方を知らないため)。
責任ある立場ならまた変わっていきますが、20代が10人いたら半分以上は思考力が弱いでしょう。
ゆえに頭脳となるリーダーが必要であり、リーダーの能力がチームを形作っていくのです。
3.全員のタスク管理
人は忘れやすい生き物です。
私だってたまに抜けてしまうことがあります。
体調や精神の状態で抜けてしまうこともあるでしょう。
チームで行動するデメリットの一つは、1人が抜けると全体の進捗に影響を与えてしまうことです。
もちろんメリットとして、他者がカバーできることも挙げられます。
しかし抜けている事実に早く気づけるか、そもそも気づけるかどうかが肝要です。
だからリーダーは、全員が何に着手しているのか、その進捗状況に問題がないのかを把握しておく必要があります。
各々の能力が分かっている状態ならまだしも、それほど把握できていない人とも組むことがありますからね。
何の根拠もなく信じることをしてはいけません。
それは信頼ではなく、放棄です。
なぜそこまでしなくてはならないのか?
もしも1人が抜けて滞り、結果的に中途半端、または未完で着地したらどうでしょうか。
責任はリーダーにあると言わざるを得ません。
リーダーは結果を示すことで、初めて役割をこなしたと言えるからです。
全体の状況を把握せず、自分の作業と全体の指示出ししかしないのであれば、リーダーを選出する意味がないとは思いませんか?
それって口だけの無能上司と同義ですよ。
4.リーダーとはチャンスである
管理職の役割の一部を行う必要のあるリーダーって、管理職への入り口といっても過言ではありません。
つまり、リーダーとして正しく結果を残せれば、昇進する可能性が高くなります。
優れたプレイヤー(販売員や営業マン)が優れた管理職になるとは限りません。
ゆえに会社は、管理職としての資質を気にします。
その実力を測るのに、リーダー業務はちょうどいい物差しなのです。
当人にとっての予行演習にもなりましょう。
しかしリーダーに選ばれた人が、必ずしもリーダーとしての能力を有しているとは限りません。
当然です。
経験がなかったり浅かったりすれば、能力を得るタイミングがないわけですから。
リーダーに必要な能力や行動はたくさんありますが、『全体を把握する能力』は必須です。
まずはその意識を持つことが、リーダーの責任を担う第一歩だと思ってください。
そして全体把握は、意識すれば誰でも実行可能です。
逆に、意識しなければまず身につきません。
全体を把握することで、周囲を気にかけることができます。
その気持ちは周りにも必ず伝わりますし、常に状況を把握していれば上司からの突然の質問にも答えられます。
そうすれば誰からの印象も良いものとなるでしょう。
あなたが初めてリーダーを担う人だったり、うまくリーダーとして行動できていない人だったりするならば、リーダーの役割が何かを考えてみてください。
結果を意識するのではなく、結果を出すために何が必要なのかを意識するのです。
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