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ピンチをアドリブで乗り越える技

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2023年6月の記事一覧

ピンチをアドリブで乗り越える技 93/100(スピーチ10 -イメトレ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 93/100(スピーチ10 -イメトレ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチに関するお話も、今日で10回目となりました。

「ピンチをアドリブで乗り越える」とは少し方向性がずれているかもしれませんが、今までご紹介してきた様々なツールを、実際の場面でどのように活用するかを、スピーチという特定の状況を例に、まとめてきたつもりです。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 92/100(スピーチ9 -発音)

ピンチをアドリブで乗り越える技 92/100(スピーチ9 -発音)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチに関するお話も、そろそろ終えて、目標である100回目に向けて、まとめに入らなくてはいけないとは思いつつ、もう一つ。

なんか、全てのセリフを、同じ感じで言ってる役者さんっていますよね?

スピーチでも、ずーと単調で、同じ口調だから、聞きやすいけど頭に入って

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ピンチをアドリブで乗り越える技 91/100(スピーチ8 -ミスダイレクション)

ピンチをアドリブで乗り越える技 91/100(スピーチ8 -ミスダイレクション)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日は、スピーチをする空間によって、観衆の視線が向いてくる方向が違うというお話をしました。

今日は、その視線をどのようにコントロールするかというお話をしたいと思います。

正直、これはマジシャンの方々のほうが専門分野かと思うのですが、役者としての考え方を綴ってみ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 90/100(スピーチ7 -視線)

ピンチをアドリブで乗り越える技 90/100(スピーチ7 -視線)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、スピーチをする時、観衆の目線をどうコントロールするかという話をします。

観衆の視線というのは、動いているところへ注がれます。

癖で、脚をやたらと組み替えたり、指でペンを回してたりすれば、聴く側の注目はそちらへ向いてしまうでしょう。

これを意図

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ピンチをアドリブで乗り越える技 89/100(スピーチ6 -The Empty Space)

ピンチをアドリブで乗り越える技 89/100(スピーチ6 -The Empty Space)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先週は、これまでのまとめとして、ケーススタディー的に『スピーチ』に関してお話ししてきました。

今日は、さらに掘り下げて、「目線コントロール」について考えていきたいと思います。

以前、「目線」の話は書いてますが、それは表現する方の立場として、どこに目線を向けるか

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ピンチをアドリブで乗り越える技 88/100(スピーチ5 -弱強五歩格)

ピンチをアドリブで乗り越える技 88/100(スピーチ5 -弱強五歩格)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

他にカバーしておきたいことが多すぎて、本題の、壇上を左右に歩き回るスピーチについての考察が先延ばしになってます。

いつの間にか第5回になってしまいました…

そもそも、ピンチに陥りやすいシチュエーションの一つとして、スピーチという題材をケーススタディー的に取り上

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ピンチをアドリブで乗り越える技 87/100(スピーチ4 -バネ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 87/100(スピーチ4 -バネ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

スピーチシリーズも4回目となりました。

昨日、オバマ前大統領が目線を上げるために、アクリル板のテレプロンプターを使い始めたという話をしましたが、後から確認してみると、演台は使っているみたいですね。

演台は、威厳を出すためにも有効ですが、観衆との間に距離を生む、

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ピンチをアドリブで乗り越える技 86/100(スピーチ3 -原稿)

ピンチをアドリブで乗り越える技 86/100(スピーチ3 -原稿)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

昨日に引き続き、スピーチに関するお話し3回目です。

昨今のスピーチは、壇上を左右に行ったり来たりしながら話す、欧米のスタイルが主流となっているかと思います。

でもこれって、日本語でのスピーチ、いや、日本的なスピーチとして相応しいかの検証をしていきたいと思います

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ピンチをアドリブで乗り越える技 85/100(スピーチ2 -まとめ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 85/100(スピーチ2 -まとめ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

前々回に引き続き、スピーチ時に使える技術、その2です。

私が直面したピンチでもお伝えしたように、まず必要なのは『三つの輪』でしょう。

それも、『三つ目の輪』ばかりを使って全体に話しかけるだけではなく、『二つ目の輪』を使って、前列の人に話しかけたり、『一つ目の輪

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ピンチをアドリブで乗り越える技 84/100(キャラ)

ピンチをアドリブで乗り越える技 84/100(キャラ)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

ところで、

いま乗っている飛行機の前の席に、おそらく多動症、ADHDなどと診断されるのであろう男性が座っています。

私が席に着いた時には、すでに大声で一つ席を隔てた人と話してました。

いや、大声というか、喋りかたの圧が凄くて、絶え間なく話し続ける感じ。

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ピンチをアドリブで乗り越える技 83/100(スピーチ1 -InsideOut/OutsideIn)

ピンチをアドリブで乗り越える技 83/100(スピーチ1 -InsideOut/OutsideIn)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

これまで、個々のテクニック、というか技術に関して書いてきましたが、今日からは少し総合的なというか、ケーススタディー的なまとめをしていこうと思います。

例えば、先週末にお話しした私自身が直面した大ピンチ。

不特定多数の大勢に向かって話をする時に、気をつけるべきポ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 82/100(非言語)

ピンチをアドリブで乗り越える技 82/100(非言語)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

先日、友人と話していて、私の思う

「演技はセリフでない」

の原点とも思える出来事を思い出したので、ご紹介します。

ピンチ禍においても、「何を言うか」ではなく、どういった表現をしているかに、気を配ることが重要かと思います。

なぜならば、演技に限らず、コミュニ

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ピンチをアドリブで乗り越える技 81/100(パニック)

ピンチをアドリブで乗り越える技 81/100(パニック)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

私事で恐縮ですが、実は数日前に大ピンチに遭遇したので、そのお話をしなくてはですね…

連載をしている立場上、恥を曝け出します。

海外のとある島にいたのですが、滞在を終えて帰国する時に、事前に帰りの船のチケットを取るのをサボってました。

行きの船がガラガラだった

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ピンチをアドリブで乗り越える技 80/100(視点)

ピンチをアドリブで乗り越える技 80/100(視点)

自問自答を繰り返しながら、
アドリブと演技の関係を
追求していってみようと思い立ちました。
100回(?!)連載にて、お送りします。

前回と前々回に引き続き、『レイルウェイ 運命の旅路』についてのお話です。

私が撮影を続ける中で、一番印象に残っていて、かつ衝撃的だったのは、作品の中での「視点」に関することです。

映画でも舞台でもテレビドラマでも、物語というものは、だいたい主人公の視点から描か

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