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#TDR
「趣味」とは「地図」であるというお話─三井ガーデンホテルズを巡って
「趣味はなんですか?」
こう聞かれてすんなりと答えられる人は案外少ないのではないかと思う。
趣味って何? どこからが趣味なの?
「映画が趣味です」というとき、映画をどれくらい観ていたら趣味なのか?
「たまに映画見るよ」くらいで「映画が趣味」って言っちゃっていいのか、それとも毎日1本見ていないと「映画が趣味」とは言えないのか?
この定義はあまりにも曖昧である。
どうしてこのような議論が今行わ
ロストリバーデルタを楽しむ─かつての人の憧れを超えて
中央アメリカのジャングル・ロストリバーデルタは、世界中からの好奇の目に曝されている。
東京ディズニーシーの奥地・ロストリバーデルタを楽しむための視点を考えてみる。
パナマ運河のようにセオドア・テディ・ルーズヴェルトは、アメリカ合衆国の第26代大統領である。シエナ大学が継続して行なっているアメリカ大統領の「偉大さ」調査において、彼は30年以上トップ5を維持している。
そんな彼が後押ししたのが「パ
バックグラウンドかミュージックか─BGMから紐解く現代の物語
先日、映画『モンスターズ・ユニバーシティ』のサウンドトラックを買った。ある種の趣味であり、ディスクで買うのが好きである。
『モンスターズ・ユニバーシティ』の映画は、名曲が揃っている。映画『モンスターズ・インク』の前日譚であり、「インク」では会社員だったマイクとサリーの大学生時代を描いているのだが、それ故サウンドトラックも同様に「若返り」を果たしている。ジャズを主とした「インク」に対して、そこから同
「タワー・オブ・テラー」とは何か、元ネタ映画を通して考える【随時更新】
東京ディズニーシーの「タワー・オブ・テラー」はオープン時、“東京ディズニーシー史上最恐”とかいう親父ギャグを看板にしていた。フリーフォールタイプのアトラクションとして、そして呪いにまつわるホラーストーリーとして、二つの意味で恐いので、まあおかしくはないのであるが。
さて、「タワー・オブ・テラー」は、綿密に練られたストーリーが有名だ。栄華を極めたホテル、大富豪で探検家であったオーナーの突然の失踪、鍵
「国立科学博物館」と「ソアリン:ファンタスティック・フライト」を見る
JR上野駅から徒歩5分「国立科学博物館」と、東京ディズニーシーのアトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」を見比べてみる。
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以前にSNSでフォロワーと話していたのだが、やはり「タワー・オブ・テラー」は日本のホテルの風合いがある。
東京駅と「タワー・オブ・テラー」
西洋のホテルに関しては(関しても)門外漢なのだが、欧米の高級ホテルと言うからには、もっとローマ文化に傾倒し
リストランテ・ディ・カナレットでディズニーシーを感じよう
東京ディズニーシーには、豪華でグレードの高いレストランが多数存在する。
しかし、「マゼランズ」をはじめとした最上級のレストランは、どうしても値段が高くなりがちだ。なんで、一食にチケット一枚分払わねばいかんのだ。おかしいじゃないか。そういう声があるのも、まあわかる。
500円のワゴンフード、1000円のピザ、1500円のセットメニューは物足りないけれど、5000円のコースはちょっとお高い。そんなあ
ディズニーシーのロゴが教えてくれる「セカイとワタシ」
「キャラクターが使ってたのと同じグッズが欲しい!」
オタクの切実な叫びは、だいたいどの界隈でも変わらないらしい。東京ディズニーリゾートにおいてもそれはやはり変わらない。とくに、ディズニーパークには様々な架空の企業や組織が登場し、それぞれのロゴが設定されている。ディズニーグッズといえば確かにキャラクターをあしらったものが人気だが、ディズニーの物語や造形、ストーリーやトリビアに魅入られたディズニーオ
はじめての痛快ディズニーランド入門─四つの誤解とその答え
「ディズニーランドはカップル用! よってクソ!」
みたいな考え方の人がそれなりにいるんじゃないかと思っています。まあ、間違いではないんですけど、あそこはもうちょっとマシなところです。
このnoteは、ディズニーランドやディズニーシーに行く前に読むことをおすすめします。ですから、逆に考えると、このnoteを読んだ後はディズニーランドやディズニーシーに行きたくなってくれると嬉しく思います。
そして、
マキアヴェリズムと東京ディズニーシー
東京ディズニーシーに併設されているパーク一体型ホテル「東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ」は、主に三つのエリアに面している。
ひとつが、パラダイスの港「ポルト・パラディーゾ」だ。東京ディズニーシーの中心に鎮座するプロメテウス火山や、水上ショーも行われる巨大な港が一望でき、夜には家路につくゲストたちを見送ることもできる。
次に、宮殿の運河「パラッツォ・カナル」。イタリアの水上都市・ヴェネツィアをモ
ディズニーによる「夢の解体」が始まっている
「今度、ディズニーに行くんだ」
こういうときのディズニーは「東京ディズニーランド」なり「東京ディズニーシー」なりを指しているというのがいつもの流れである。そこに「へえ、あの夢の国ね」なんて付け足したらもう完璧だ。
“ディズニー”はいい。1日、東京の狂騒を離れ、楽しい音楽の溢れる“夢の国”へアクセスし、束の間の休息。あちらのアトラクションからこちらのアトラクションへ、ワゴンフードを買ってお喋りしな
テーマエリアはおもしろいぞ─「自分探し」から「自分在り」の時代へ
東京ディズニーランドの「トゥモローランド」や、東京ディズニーシーの「ミステリアスアイランド」のように、各エリアのことを「テーマエリア」と呼ぶ。ランドでは「テーマランド」、シーでは海に因んで「テーマポート」と特に括っている。
もしかしたら、ディズニーパークを訪れるにあたり、テーマエリアを意識することはあまりないのかもしれない。しかし、テーマエリアとは、ウォルト・ディズニーがディズニーランドに込めた
ディズニーランドにかけられた呪い
ウォルト・ディズニーといえば、アメリカのエンターテイメントの王様である。映画、アニメ、テレビ、テーマパークと幅広い展開が魅力的な彼の思想を紐解き、ディズニーランドがかけられつつある呪いについて、手の届く範囲から考察を仕掛けていこうというのが今回の試みである。実際のものと相違があるかもしれないが、一ファンの考察として楽しんでいただけたら幸いである。
映画『トゥモローランド』の「現実世界」2015年