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今日の献立

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#和食

お寝間ゆかたと日本酒

お寝間ゆかたと日本酒

家で呑むならお寝間着ゆかたの一席。

数カ月ぶりに、焼き菓子界のソルジャーと密会。ノットさん密。

ここぞとばかりに、パジャマを新調しようと目論む。

うさちゃんがドーンとプリントされたものか、はたまた綿100%か、プリキュアか、などとネットサーフィンをすすめていたところ雷に打たれる。

「お寝間着ゆかた」

すぐさまポチッと、袖を通して震えた。

さらには、寅さんにもでてきていて小鹿になった。

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攻め攻めでゆく

攻め攻めでゆく

「じゃが肉」と命名してもよろしいか?の一席。

肉じゃがなんぞと聞くと、何肉をつかっているのかしら?とものすごく気になる。

ついで、糸こんはいれるのか。ねぎなのか、玉ねぎなのかなどというあたりが、気になりはじめる。

挙句、醤油は薄口なのか濃いくちなのかというささいなところまで、気になって気になってしょうがなくなる。

いわゆる「家庭の味」とやらが、色濃く出ている気がするので興味が湧くのでありま

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みんなの心にセワポロロ

みんなの心にセワポロロ

これは精霊の仕業かの一席。

先週から大量の梅、実山椒との対話をひたすらにしておりまして、次は立派な赤紫蘇の番。

手がびっくりするほどアクで真っ黒にそまり、お会計の時少し恥ずかしいです。

さて本日は、赤紫蘇といえば!の、あれ。

夏に飲みたくなる、あれ。

色遊びにくらくらさせられちゃう、あれ。

その七変化ぶりは、まるで精霊の仕業なのでは?と思ってしまう。

精霊、、、。

我が家にも、網走

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突然変異ってゾクゾクする

突然変異ってゾクゾクする

甘唐辛子についてのあれこれの一席。

甘唐辛子についての調べものをしておりましたところ、「辛み系の品種から突然変異で生まれた個体を選抜育種されたもの」との記述を発見。

むむぅ。おもしろい。

この種を大切に繋いでいろいろな固定種が生まれたのだそう。

今年は豆板醤を仕込もうと、唐辛子について調べていたのでもっと深掘りしてみることにいたします。

さて、焼くと青臭さも飛んで甘みがグッと増します甘唐

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江戸の粋なおっちゃんからの学び

江戸の粋なおっちゃんからの学び

絹豆腐の生い立ちの一席。

京の方で生まれし者と思っておりました「絹豆腐」。

実は江戸の生まれだそうでしてね、ときは元禄三年に遡ります。

京から江戸に移ったお豆腐屋さん。

このお豆腐屋さんが、考案したのがはじまりだそうな。

つい数日前のこと。

だいぶお世話になっております、近所の中華料理屋のおっちゃん、酒屋のおっちゃんと立ち話になりました。

私がおります下町エリア。

つまりは江戸っ子

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陰翳礼讃

陰翳礼讃

蝋燭を灯していただく椀の一席。

学生時代に読みましてむむ〜となった谷崎先生の随筆でございます。

キラキラピカピカした現代の世では、失われつつある陰翳の世界(寂しいもんだぜ)。

ただのヘンタイ小説を書くおっちゃんじゃなかったんだなぁ。

今宵も、文明の利器に頼らず蝋燭(仏壇用ですが)を灯しております。

ゆらりゆらりと儚げな火だけがたより。

椀にしっとり盛り付けました

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すいかの匂い

すいかの匂い

とぅるんッな一席。

じめっとした暑い日にゃぁ"とぅるんとした和菓子"が恋しくなる。

マジカルバナナ的に繋いでいくと、

とぅるんとした和菓子といったら「羊羹」。

「羊羹」といったら江國香織の小説。

江國香織の小説といったら「水の輪」。

学生時代に見たアー写が、怖すぎるからと避けてきた江國さんの小説。

そんなのもぶち壊すくらいに衝撃的におもしろかったのがこの「水の

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板倉さんありがとう。

板倉さんありがとう。

狂気の沙汰の一席。

インパルスの板倉先生のお陰で、焼き菓子界のソルジャーと楽しい思い出を育んでおります。

数日前のこと。

この板倉さんが引き金となりまして、まさかのまさかで文明の力を駆使して連絡をとることに(といっても電話)。

自粛を、粛々と守り続けた我らの久方ぶりのセッションはえげつなかった。

ぶっ通しで話しつづけ、笑いつづけ、語らい、怖い話に怯えていたら、もう朝だった

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会いたいおっちゃん

会いたいおっちゃん

会いたくて震えるの一席。

昨晩ご紹介いたしました「蛸と醤油麦麹のうま煮」。

翌日も、あなたのお力を貸していただきたく候。
(このために、ちと多めに仕込んでおくとよろし)

この期間中、油や麹、パタリロ、食で体を整えること、仏壇用の蝋燭など、風の向くまま気の向くままに調べものをしていたら、会いたくて震えるお方ができました。

奈良県にて、醤油をつくっておられるおっちゃん。

醤油の世界も

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距離感のつめ方

距離感のつめ方

タコと人の距離のつめ方の一席。

なんともよいお天気だ。

小一時間、あてもないままフラフラと。

たまたま寄った豆腐屋のおっちゃんと仲良くなり、豆腐と寒天をゲットしてスキップ。

後に寄ります魚屋にて、蛸と鮭をお買いもの。

この魚屋のおっちゃん。

どうやら私を覚えてくれていて、挨拶が以前にも増して愛情たっぷりになっている。

マスクしてるのをいいことに、ニヤニヤの

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豚肉のトラウマ

豚肉のトラウマ

トラウマを吹っ飛ばすんだぜ!の一席。

高校生の時に、クックパッドで高評価だったポークチョップのレシピを参考につくってみたら、「おいみんな、ベロ大丈夫なのか?」ってくらいえげつない仕上がりに、涙しながらいただきました。

そんな記憶が、鮮明に焼きついていて忘れられません。

人はこれを「トラウマ」というのだな。

この時は、レシピはあくまで参考程度にするもんだと学びました。

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お兄ぃ系の先輩と梅干し

お兄ぃ系の先輩と梅干し

梅はうめぇなぁの一席。

お兄ぃ系の代表みたいな先輩と働いていたことがありました。

M字バングにとさか頭。スキニーにとんがり靴。

関わりたくないやと思っておりましたが、辞める前の2ヶ月で見事に打ち解け、大好きになっていた。

お兄ぃ系も捨てたもんじゃないぜ。

梅を見ると思い出します、このお兄ぃ系のパイセン。

みんな忙しすぎてヒィヒィしている時に

「梅はうめぇ〜なぁ

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テラスハウスぽくていいね。

テラスハウスぽくていいね。

個性ある面々の関係性を楽しむ一席。

周りの男性陣たちのテラスハウス人気がすさまじい。

生々しい人間模様が、むちゃくちゃ勉強になるのだそう。(ひぇぇ〜といつも聞いております。)

今回ご紹介いたしますは、まさにお料理のテラスハウス。

生命力に溢れすぎて我が道を突き進みまくる、いりこ(男子)。

ガツンとパンチの効いた喧嘩っぱやい狂犬、ニンニク(男子)。

じわじわとその

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煮っころがし Part2

煮っころがし Part2

タイトルは百恵ちゃんのplay backっぽいが、花村萬月の小説とビール片手に煮っころがしの一席。

前回は、映画男はつらいよの寅さんが好きだったお醤油味の煮っころがし。

本日は、お味噌をつかって煮っころがします。

このねっとり絡む感じは、彼の小説みたいでいいなぁと本棚から引っ張り出してきた(萬月さんのお陰で、自粛生活で薄まっておりました毒々しさとアングラ要素が物の見事に濃くなりました

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