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砂肝の日記

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砂肝の日記を集めています。
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記事一覧

日記 1/29~ 嘘と正典

日記 1/29~ 嘘と正典

1/29(日)京都駅周辺デート。つけ麺を食べて大垣書店を巡り茶をしばいた。

昨日「ユートロニカのこちら側」を読み終えたので、次に読む本として小川哲「ゲームの王国」を探すが、「君のクイズ」「地図と拳」など単行本は売っているのに、文庫本は一冊も置いてなかった。直木賞を受賞したのだからたくさん在庫があってもいいはずなのに。結局どこの店舗にも「ゲームの王国」はなかったので、直木賞の候補作になった「嘘と正

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語彙日記 1/22~ 飴を舐めながら孫と戯れる、至高の老後生活

1/22(日)英語のfaceと共通の起源を持つ単語。

1/23(月)古フランス語で「横たわる」を意味する「couchier」に由来する単語。 これが「couche」という形になり、長椅子や主に精神科などの診察台を指すものに変化したらしい。確かに「ユートロニカのこちら側」でも精神科医とのカウンセリングの場面でこの単語が登場した。

雰囲気で理解していた単語。そういうのっていっぱいある。いろんな種類

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日記 1/22~ ユートロニカのこちら側

日記 1/22~ ユートロニカのこちら側

1/22(日)

母が体調を崩す。37℃の微熱があり、朝に数回吐いたらしい。母はほとんど外出しないので、自分と父を差し置いてコロナに感染したとは考えにくい。晩に父が職場からノロ、コロナ、インフルの検査キットを持って帰ってくるが、母何も使わない。「苺が食べたい、りんごはフジが食べたい。」と言うので明日買いにいこう。

小川哲「ユートロニカのこちら側」を読み始める。ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作とい

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語彙日記 1/15~ 枕元に煙草、即ちメメント・モリ

語彙日記 1/15~ 枕元に煙草、即ちメメント・モリ

1/15(日)

方言っぽいのに方言じゃない?聞き馴染みが全くない。

ちょいとダサイ響き。けど誰だって最初はワナビー(want to be)。そこからトライダビー(try to be)になっていけばいい。嘲笑すんな。

1/16(月)

この名の由来は、シバンムシの雌雄が求愛行動の際に発するコチコチいう音が、死へのカウントダウンを刻む秒針の音のように聞こえるとして、英語で「Death watch

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日記 1/15〜 はじめての文学フリマ

日記 1/15〜 はじめての文学フリマ

1/15(日)

朝食::卵焼き
昼食:なし
夕食:鶏の塩焼き、鰤の照り焼き

文学フリマが京都で開催されるということで初めて参加する。事前知識も何もない状態での参加だったため、まずその大盛況ぶりに驚いた。本を好きな人たち、自分の「好き」を追求している人たちがこんなにいることに感激した。ブースも多くてどこから回ればいいのかわからずとにかくウロチョロする。中央の一列に全ブースの見本が並べられていたの

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語彙日記 1/8〜 冬の鶫は口を噤む

語彙日記 1/8〜 冬の鶫は口を噤む

今週新しく知った語彙は少なめ。恐らく比較的時代が新しい作品ばかりを読んでいたからだと思う。太宰治や三島由紀夫を読んでいる時は、使えもしないような未知の語彙がザクザクと出てくる。

1/9(月)

ふりがながないと案外どう読むのかわからなかった。彼女に問題として出してみると「かしこしら?かしこしら?」と何度も繰り返し答えていて間抜けだった。答えを知り「『小賢しい』の『さか』か!」と勝手に納得していて

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語彙日記 1/1〜 狂った犬は水を恐れる

語彙日記 1/1〜 狂った犬は水を恐れる

1/1(日)

正式名称は「鶏目(けいがん)」。硬くなった皮膚の中央に、魚の目のような芯ができる特徴から「魚の目(うおのめ)」と呼ばれているそう。タコは皮膚が表皮より上の方向に厚く盛り上がった状態であるため神経を刺激せず痛みが生じることはないが、魚の目は芯が真皮の奥深くまで潜り込んで神経を圧迫するため激しい痛みが生じる。

戦争を題材にした小説でよく見かける言葉。この言葉に初めて出会ったのはおそら

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日記 1/1〜 三日坊主にはなってくれるな

日記 1/1〜 三日坊主にはなってくれるな

1/1(日)

朝飯:赤飯、お雑煮
昼食:明太フランス
晩飯:あんこう鍋、鰤の照り焼き

謹賀新年。元日だからこそ、今年の模範となるような一日を過ごそうと思い立つ。理想の一日の使い方としては勉強7:読書3ぐらいの配分。だが実際は勉強2:読書8と真逆の結果になってしまった。後悔はしているけれど、昨日読み始めたばかりの村上春樹 柴田元幸「翻訳夜話」を読了できたのでまあ良しとする。音楽は藤井風「死ぬのが

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語彙日記 12/28〜29 喙を容れる

語彙日記 12/28〜29 喙を容れる

12/28(水)

詩人・茨木のり子さんは「草」の字がつくものはなんでも好きらしく、『草』という詩には、ひたすら草言葉が列挙されている。まずはそこから新しく知った言葉を三つ。

草創期という言葉でよく使われるそう。何もない地面から草が生えてくるイメージなのかな。

くたびれて草に臥す。わかりやすい。

BLEACHの完現術(物質に宿った魂を引き出し、使役する能力)を彷彿とさせた。

「蒙古斑(Mo

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語彙日記 12/25〜27 デペイズマンと1984

語彙日記 12/25〜27 デペイズマンと1984

前回の記事で、語彙日記を週一程度の頻度で投稿するのが目標と言っていたのだけれど、一週間で新しく知った言葉を一つの記事にまとめようとすると、今週のペースだと明らかに5000字は超える量の記事になってしまうことがわかったので、読みやすさも兼ねて多くても2500字程度まで溜まったら公開することにした。なので今回は12/25〜27の3日間で得た語彙について。

12/25(日)

スケザネさんがこのデペイ

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語彙日記

語彙日記

語彙日記をつけ始めようと思う。

その日新しく知った言葉の意味や漢字の読み方などを箇条書きでまとめ、時々自分の感じたことなどを添える。それが語彙日記。とりあえず現在の時点で記録している分をまとめて公開してみる。今後は週に一回のペースで公開するのが目標。

12/13(火)

恥ずかしながら今までこの漢字のことを「ぐんぱい」と読んで生きてきた。濁音と半濁音は小さくて見分けがつかないことが多いので覚え

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諦念|日記|2022/12/14

諦念|日記|2022/12/14

12/14(水)

読書量が増えるほどに本を読む速度が遅くなっている気がする。いつもの朝の通学時間、若林正恭『社会人大学人見知り学部卒業見込』を読んでいて、ふと思った。何故こんなに面白く文章も平易で読みやすい本を読了するのにこれほど時間がかかっているのか。

考えられる原因として真っ先に思い浮かぶのは、マルジナリアを実践していることだ。マルジナリアとは本の余白に書き込みをすること。その言葉の響きか

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僕の贈りもの|日記|2022/12/13

僕の贈りもの|日記|2022/12/13

12/13(火)

父が実家からレコードを持って帰ってきた。オフコースのデビューアルバム『オフ・コース1 / 僕の贈りもの』とレイ・チャールズ『Atlantic 8006』。『オフ・コース1 / 僕の贈りもの』は父の思い出のアルバムで、若い頃に何度も聴き返したそう。レイ・チャールズの方は学生時代の友達から借りパクしてしまったものらしい。オフコースのジャケットは年代相応の焼け具合だったが、レイチャー

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穴|日記|2022/12/12

穴|日記|2022/12/12

12/12(月)

「こんなアイデアでいいんだろうか。」
「もっといいテーマがあるかもしれない。」
「良い文献が見つからない。」

研究テーマをゼロから構想するというイベントが立て続けにやってきて、ここのところ気を抜けばネガティブの穴の底に転がり込んでしまう自分がいた。オードリーの若林さんはエッセイで「ネガティブを潰すのはポジティブじゃない。没頭だ。」と述べていてその主張にはおおむね賛成なのだが、

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