語彙日記 12/28〜29 喙を容れる
12/28(水)
詩人・茨木のり子さんは「草」の字がつくものはなんでも好きらしく、『草』という詩には、ひたすら草言葉が列挙されている。まずはそこから新しく知った言葉を三つ。
草創期という言葉でよく使われるそう。何もない地面から草が生えてくるイメージなのかな。
くたびれて草に臥す。わかりやすい。
BLEACHの完現術(物質に宿った魂を引き出し、使役する能力)を彷彿とさせた。
「蒙古斑(Mongolian Spot)」ってモンゴル人や日本人といった黄色人種での発現率が高いから、モンゴルを意味する蒙古という言葉が使われているそう。白人にとってはあまり馴染みがないため、幼児虐待によってできた青あざと勘違いされやすいらしい。
いつも「悔やむ」とか「後悔する」みたいな意味と勘違いする。「韜」は「剣や弓を入れる袋」を指し、「かくす」「おさめる」という意味。 「晦」は「大晦日(おおみそか)」でよく使われるけど、「光がなく暗いこと」を意味する。
「利害の一致しない相手」というところがミソ。敵の衝いてくる矛先を折ることが原義で、中国の古典である「晏子春秋」から生まれた故事成語。
寒さにすこぶる弱いため、あばらやでは冬を越せる気がしない。
「畢」は終えるや終わるといった意味。「つまり。結局」という意味で使われる「畢竟」という言葉もよく見かける。
快(こころよき)哉(かな)。
大学院での研究生活はこれで精神を病む。日進月歩で行きたい。
川端康成に対して「刺す。」と書いた太宰の随想集で、「刺す」のつくこの言葉を学ぶのがなんか面白い。
白樺派とか自然主義だとか、ああいう文学の流派?派閥?が本当にわからない。高校の頃の文学史のテストはボロボロだった記憶がある。当時は文学に対して一切の興味がなかった。
12/29(木)
「すだく」は「集く」。虫が密集しているところを想像すると、風流さもクソもない気がする。
「うそ」は「薄」を意味する。
意識したことのなかった本の部位。世界の粒度が一段階細かくなった。
最初ザインってなんだと思ったら、magazineのzineだった。調べてみるとすごく魅力的な概念で自分も作ってみたくなった。趣味で撮ってきたフィルム写真に短歌や詩なんかを添えたZINEなんかが良さそう。想像が膨らむ。
喙(くちばし)を容れるというイメージですごく覚えやすくなった。
そのままの意味。すごい頭を下げているのがわかる。いつ使うんだと思って太宰以外の例文を調べていると、「三拝九拝して金を借りる」という例文を見つけて吹いた。
「月旦」は毎月のはじめの日のこと。後漢の許劭が毎月のはじめの日に人を批評したものを発表していたという故事から。
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