マガジンのカバー画像

雑文

46
ジャンルレスな雑談記事
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

温めてあげてください。心は筋肉と同じです 笑。

温めてあげてください。心は筋肉と同じです 笑。

わたくしの敬愛する格闘家がおっしゃるには、

運動不足で固まった筋肉をほぐそうとして、伸ばしたり引っ張ったりするような従来型のストレッチングをいきなりやると、かえって筋肉を痛めてしまうこともあるとか。

筋肉はバネに似ていて、
使わずにいるということは、縮ませることをしていない、つまり、柔軟性を失って伸びた状態なので、そこを、さらにグーッと伸ばしてしまうと、伸びたバネは、伸びきったバネとなり 笑、

もっとみる
ぼくだよ。

ぼくだよ。

ある年の、6月のある日、バスに乗りました。

途中、保育士さんに引率されて子どもたちがたくさん乗ってきました。前も横も後ろも賑やかな小さい人たちに囲まれて、私も一緒に引率されている気分。

少しすると、後ろから、私の首にフゥーッと息を吹きかけた子がいました。振り返ると、子どもたちは誰一人こちらを見ず、ただ楽しそうにバスに揺られているのです。

でもまた少しすると、またフゥーッと誰かが息を吹きかけた

もっとみる
豆柴に愛されて、話はオールビー「動物園物語」へと

豆柴に愛されて、話はオールビー「動物園物語」へと

よく通る道に、オスの豆柴を飼っているお宅があって、柴犬は飼い主以外にはあまりなつかないときいていたのに、いつも尻尾を振って喜んでくれるので可愛くて可愛くて、通る度に撫でていました。

そんな日々が続いたある時、いつものように近づいて行くと、何やら丸くなってうずくまっているではありませんか。

おや?何をしているんだろう?

と思いましたが、私に気づくと飛び起きて、いつものように尻尾を振り、そして私

もっとみる
人生を「序・破・急」にたとえる笈田ヨシさんの佇まい

人生を「序・破・急」にたとえる笈田ヨシさんの佇まい

俳優の笈田ヨシさん。
その居ずまい、佇まいを映像で見ているだけで、胸がいっぱいになります。

なにか、笈田さんはひとりの人間という枠を持ちながらも、常に周囲との調和がはかられているようで、いまにも、すべてとひとつになってしまいそうな、見ている私とまでもひとつになってしまいそうな、快感、安堵、そのようなものが私の身体から湧き上がってきます。

笈田ヨシさんは1933年生まれ。1968年にピーター・ブ

もっとみる
「孤独」の概念が揺らぎませんか?

「孤独」の概念が揺らぎませんか?

遊びとは何か。

あるドキュメンタリーをみました。

生物は哺乳類だけでなく、爬虫類や昆虫さえも、本能でも技能習得の練習でもない「遊び」の行為をすることが分かってきたそうです。しかも「遊び」をすることで "大人として成熟する" らしいのです。

他者との関わりや認知行動、さらには、なんとかという蜘蛛にいたっては、オスは求愛行動を模した動作(実際の求愛、交尾を伴わない)をし、メスはただそれを見ること

もっとみる
「そうだよ、だって、男の子だよ。」

「そうだよ、だって、男の子だよ。」

たった1年間だけ同じクラスだった女子のAはとてもボーイッシュだった。私たちは特に仲が良かったわけではないが(現に私は彼女の名前をもう覚えていない。イニシャルも実際はAではないと思う。)、ベリーショートでスポーツ万能、話しぶりもさっぱりとしたAは、私にとって風のように心地よかった。

ある時、クラスメイト何人かで話をしていて、そこにAはいなかったがたまたま話題になり、私は思っていた事をそのまま口にし

もっとみる
うそ泣きするAちゃんと私たち

うそ泣きするAちゃんと私たち

私は傲慢な人間ですが、この出来事がなければ、私はもっともっと傲慢な人間になっていたように思います。

小学生時代に、自慢話が好きで、言い負けそうになるとすぐに泣く子がいました。仮にAとします。Aに泣かれると、こちらはゴメンと言うしかなく、そしてゴメンと言うとすぐに泣き止み何事もなかったかのように振る舞うので、私たちは陰で「Aちゃんはいつもウソ泣きするからずるい」と異口同音に言っては、自分たちの不本

もっとみる
幽霊だと思ったら、違ったという話

幽霊だと思ったら、違ったという話

何年前だったか、梅雨ももう明けようかという頃でした。夜中にふと目が覚め、トイレに行ったのです。すると、どこからともなく「…カリカリ、カリカリ」と何かを引っ掻くような音が。辺りを見ても何もない。

と、昔見た心霊番組「あなたの知らない世界」で、寝ているとガリガリと音がして天井板が外れ、髪を振り乱した女の顔が出てくるという話を急に思い出して恐ろしくなり、全て無かったことにして急いで部屋に戻りました。

もっとみる
「幸福の基準を決めよ」by立川談志

「幸福の基準を決めよ」by立川談志

「幸福の基準を決めよ」

落語家、七代目立川談志の数ある名言の中でも、談志家元に惚れた人たちにとってはおそらく最も大事なものの一つがこの言葉。私も16歳で高座を見に行き衝撃を受けてから今日まで、何度か自分に問うてみた言葉。

誰に言われたのでもない「幸福の基準」。例えば「一日中、虫見て過ごせりゃあ、それで立派。」と。

私の Instagram が虫画像で溢れているのはその影響、、、と、いうわけで

もっとみる
いのちの授業、お蚕編

いのちの授業、お蚕編

絹糸を作りだすお蚕さんを知らない人はいないのですけれど、繭の方は置いておいて…お蚕さんの、大人の姿をご存じですか。繭から出てきてその後、どんな風になるのかを……。

小学校の時のことです。
飼育観察でお蚕を育てることになりました。学校の裏手には、餌となる桑の木があったので、私たちは毎日交代で葉っぱを摘んでは、せっせと世話をしました。

10匹以上はいたと思います。桑の葉っぱさえきらさなければ、飼育

もっとみる