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"英語を学ばない"をテーマに英語習得する

英語は不思議な学習ジャンルだ。

書店に行けば大量の英語学習書が販売され、駅前には英会話スクールが乱立し、英語学習をサポートする英語コーチングというサービスまで人気を博している。

そこまで英語学習に対して世の中が環境を提供しているにもかかわらず、日本国内で英語学習をして英語を話せるようになった日本人はごく一部だ。

帰国子女や海外留学組を除くと日本にいながら英語を仕事で使えるレベルまでマスターした人は私の周りでは3人ぐらいしかいなかった。何百人・何千人と仕事をしてきた中で、たったの数人だ。

それぐらい日本国内で英語習得をするというのは難しいことなのだ。そんな難しい国内での英語学習について思うことがある。

それは、英語を習得するためには英語を勉強するべきではないのでは?ということだ

社会人が英語学習をしてはいけない理由

私は社会人が学生と同じ勉強法をすると失敗すると思っている。

なぜなら、学生と異なり、社会人は多忙だからだ。

1日8時間仕事をして、家事をこなし、通勤や飲み会などに時間を取られる。もちろん、英語以外にも仕事のために学ばなければならないことがあるだろう。

それらをこなしながら英語学習をしていたら時間も体力も枯渇してしまう。

私がなんとか英語で働けるようになった理由

こんな記事を書いている私はどうなんだ?と読者の方は思うだろう。

今でも英語には苦手意識があるが、1年間の学習をせずに英語を習得する期間を経て、なんとか英語で働けるようになった。

テキストコミュニケーションで認識違いが出ることはないし、英語でドキュメントを書くスピードも上がった。
英語会議もなんとかついていくことができる。(もちろん、英語は文法ミスだらけだし、アクセントの強い英語は聞き取ることに苦労する。)

1年間「英語学習をせずに英語を身につける」というテーマに沿った生活をしたおかげで、現在はヨーロッパメンバー中心のチームで大きなトラブルもなく楽しく仕事ができるようになった。

"英語を学ばない"をテーマにした英語習得

それでは、実際に私が実践してきた"英語を学ばない”をテーマにした英語習得について解説していく。

参考書はやらない

これが一番重要かもしれない。

私も英語学習を始めた当初は参考書で学ばなければならないのか?と思っていた。しかし、1冊も参考書を終えられることはなかった。。。(私が怠惰なだけかもしれない)

私はエンジニアとして働いているため書籍で勉強をすることには慣れている。そんな私でも英語を参考書で学習するのは苦痛でしかなかった。

毎日仕事をして、英語以外にも学ばないといけないことがあり、プライベートの生活も楽しまなければならない社会人が本当にこんな大変な学習をできるのだろうか?

私は99%の社会人にはできないと思っているし、それが冒頭でも触れた「英語学習環境が整っているのに英語習得できる人が少ない」理由だと思っている。

シャドーイングもディクテーションもしない

これも参考書と同じ理論だ。つまらないものはやらない。

ディクテーションはやったことがないが、シャドーイングには挑戦した。

やはり、シャドーイングも1ヶ月も続かずに挫折してしまった。

英語で学ぶ

社会人におすすめしたいのは英語を学ぶではなく、英語で学ぶことだ。

例えば、ビジネス書を日本語で読むぐらいなら英語でビジネス書を買って読んでみよう。

私のnoteを読んでくれるのは嬉しいが、世界には英語でNewsLetter(英語版メルマガ)を配信しているインフルエンサーはたくさんいる。
彼らのNewsLetterを購読するだけでも十分英語力は上がっていくだろう。

ちなみに私は10個以上のNewsLetterを購読している。毎日のように配信される記事の中から自分の好きなものをピックアップして読んでいる。

頻出フレーズ・単語は自然と覚えられる

頻出単語やフレーズをまとめた単語帳やフレーズ集を学習する英語学習者は多い。しかし、私はそれらの学習もいらないと思っている。

頻出単語・フレーズはよく出るから頻出単語なのだ。つまり、英語でビジネス書を読んだり、英語でYoutubeを見ていれば自然と何回も出くわすことになる。

そして、何回も文章の中で同じ単語やフレーズに出会うと、覚える気がなくても勝手に覚えていく。私は学生時代に `configure` や `chunk` などの単語を知らなかったが、英語で技術書を読み出してから自然とそれらの語彙が身についた。

単純暗記ほどつまらない学習はない。仕事やプライベートの生活で心身疲れ果てている社会人がそれらの学習をするべきではない。

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