見出し画像

「病名」が「病気」にさせてしまう、ということもある。

「病名」があることによって、

私たちはその「病気」について知り、
そんな自分自身を受け止めて、
どのようにすればより良くなっていけるか

考えることが出来るようになると思うのです。

これは私たちにとって、
とても役に立つことだと思うのです。

しかし、
全てが全てそうだと言えるでしょうか?

長年、強迫性障害という「病名」と向き合い、
乗り越えていくまで、

同時に「病名」があることに対する
違和感のようなものも感じるようになったので、

今回はそれについて、
お話させていただこうかなと思います。


ある日のこと。

大学で心理学の講義を受けていたら、
こんな衝撃的な事実に出会いました。

「血液型によって、性格は決まらない。
そこに因果関係はない。」

ということです。

「A型は几帳面」
「B型はマイペース」
「O型はおおらか」
「AB型は変わっている」

このように、
世の中に溢れている血液型による性格診断を
私も信じて疑わなかったので、

はじめてそのことを聞いた時は、

「自分は〇〇型っぽくて、実際に〇〇型だし、
何で血液型と性格は関係ないと言えるの?」

そんな疑問も生まれました。

しかしどうやらそれは、

「人はこうだと言われたら、
無意識のうちにそっちに寄っていく性質がある」

ということが関係しているからだそうです。

例えば、
「A型は几帳面でまじめ」
ということが一般的に知られているとして、

実際にA型の人が、
「自分はA型だから、几帳面でまじめなんだ」
と思うことによって、

本当にそのA型の人が、
「几帳面でまじめ」な性格になっていく
ということです。

本当にびっくりですよね。

けれどこれが事実なら、

私たちがいかに世の中の様々な「これはこうだ」
といったような考えに影響を受け、

それが知らず知らずのうちに
自分の中に刷り込まれ、

それをさも本来の自分かのように認識して、
振る舞ってしまうこともある

ということがよく分かりますよね。


私自身の話で言えば、
大学に入って色んな人たちと関わっていく中で、

自分が今までに、

「これは強迫性障害の症状で、
周りの人にはない自分特有のものだ」

と思ってしまっていたものの数々が、
ことごとく覆される

という経験を何度もしてきました。

例えば、

それは強迫性障害の症状ではなくて、
「心理学で言う誰にでも起こりうる
 〇〇という心理現象だった」とか

自分特有のものではなくて、
「似たような悩みや葛藤を
 持っている友達も身近にいた」

などがありました。

無意識のうちに、
自分の身に起こるさまざまな現象に対して、

勝手にそれらを強迫性障害の症状だと
決めつけたことによって、

それがさも本当に症状の一つかのように
助長してしまい、苦しんでしまっていたんだ

そんなことに、
気づかされた瞬間でもありましたね。


「じゃあ、病名を付けられている自分は
一体どうすればいいんだ」

という話にもなってくるかと思うので、

それについては、
以下で簡単に私の経験も踏まえながら、
お話をさせていただきますね。

例えば、
一般的に「これはこうだ」「こうすることが良い」
ということがあったとしたら、
一旦はそれを受け止めてみてもいいと思うのです。

そしてそれが、
あなたにとって役に立ちそうなものであれば、
一度やってみてもいいと思うのです。

例えば…

「この病気にはこれが効く」
「こうすれば絶対に良くなる」

などなど。

けれど、
この時に同時に持っておいて欲しい
一つの考え方として、

「それが全てとは限らない」

ということです。

もしかしたら、

「一般的なそれは、
本当はそうではないかもしれない。」

そんなカッコ付きのつぶやきを、余白を、
ほんのちょっとでも自分の中に残して置く。

そうすることで、
あなたが本来持っている
様々な可能性に蓋をすることなく、

その扉を開かせておくことが 
できると思うんですよね。


そしてこれは、
私の個人的な考えにはなるのですが、

きっと世の中は、
「分からない」ことの方が多いと思うんです。

白か黒ではなくて、グレーがほとんどで、
曖昧だったりして、

実際のところは、
そこにハッキリとした境界線が
無かったりすると思うんです。

ここ数十年で急速に発達した医療も、
きっと日々進歩の段階であって、

数十万年もの歴史がある
人間の身体の仕組みなんて、

まだまだ未知数なところの方が多いというのが、
むしろ自然だったりすると思うのです。

それは逆を言えば、

あなたには、
誰にも予測できない可能性も持っている

ということにもなるかと思うのです。

だからこそ、
たとえ「病名」が付けられたとしても、

それは現在の医学で、
〇〇という病気があって、

あなたという人間の一部分に、
その病名が付けられただけなんだ。

そんな感じで
捉えてみてもいいと思うのです。

決してあなたという存在の全てに、
その病名が付けられたというわけではないので、

「あなた=〇〇という病気」
というわけではありません。

どうしても、
自分の抱えている病気が深刻になってしまえば
しまうほど、

その病気が自分の全てかのように
感じてしまうこともあると思うのですが、

あなたがあなたであることに
変わりはなくて、

あなたには、
たくさんの可能性が秘められているということ

それだけは、
どんな時でも忘れずにいて欲しいなと
個人的には思いますね。


(あっという間に5月になって、一年の早さを年々痛感しております。笑)

りん

-------------------------------------------------

☆この記事をほんの少しでも気に入って下さったら、「いいね」や「コメント」「フォロー」でお知らせいただけると、とっても嬉しいです☺︎

あなたの一つの行動が、私にとっては大きな創作活動の源です。
いただいた想いは、今後の記事に代えて全力でお返しいたしますm(_ _)m

-------------------------------------------------
























この記事が参加している募集

「りん」としての活動を続けていくために、より良いものを「あなた」へお届けしていくために、あなたの応援は欠かせません。 いただいた想いは、必ず記事へ還元していきます。💐