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我々は考えていない。
客観的な真理なるものが人間を支配している。
誰にでも分かるということが、至上の価値とされている。
我々は考えることをやめ、納得することだけを始めた。
論破することは心地いい。しかし、相手から考えるということを奪う。
忘れてはならない。根拠にも根拠があり、そして意味がある。
分かりやすい真理なるものによって、誰かが苦しんではいないだろうか。
その真理は、何者かの犠牲の上に成り立ってはいな
自分が持っている何かを売るってことで、喪失感を感じてしまう。
自分の一部が無くなったように感じてしまう。
だけれども、一方でそれを傲慢だとも思う。所有権の問題だ。
なんて、
つまるところ私は、買った価格より売った価格の方が安いことに納得できていない。
『証言①:或る思想犯の失踪について』
「私は、この部屋で彼と暮らしていました。朝、同じ時間に起きて、同じ朝食を食べ、同じ職場へと、同じ電車で通っていました。仕事内容も基本的に同じで、彼はよく私に相談に来ました。仕事が終わると、同じ電車に乗って帰り、同じタイミングで家につき、同じ夕食を食べます。私たちは常にとは言いませんけど、一日の内のほとんどの時間を共にしていたのです。しかしまあ、彼は疲れると私よりも早く眠ってしまうので、夜、眠る時間
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