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語学エッセイ集

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ことばについてのエッセイ集。外国語学習のこと、気になる言葉、好きな言葉をまとめました。また、「激論」したことをこのマガジンに含めています。
文章の書き方やテーマの見つけ方をまとめました。また、英語以外の外国語の話題も取り上げています。哲学…
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#読書感想文

読書 | わたしの日本語修行

読書 | わたしの日本語修行

The other day, I read a book written by Donald Keene, the title of which is "My Japanese Training"( わたしの日本語修行) published from Hakusaisha(白水社).

According to this book, he studied French, German, and

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読書 |『赤毛のアン』とブラウニング

読書 |『赤毛のアン』とブラウニング


はじめに

 最近、ぼくは、小説を書くことにも、読むことにも疲れて、シェイクスピアのソネット集や、岩波文庫の「イギリス名詩選」や「アメリカ名詩選」などの短い詩を読むことが多かった。

 その他に図書館で借りた、英詩関連の本を立て続けに三冊読んだ。その中で、ブラウニングの詩のいくつかに出会った。

 ブラウニングって、名前は聞いたことがあっても、パッとどういう詩を書いた人なのか思い浮かばない人は多

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読書 | 独文解釈法

読書 | 独文解釈法

 枕頭の書というか、普段使う机の棚に「新しい独文解釈法」(小柳篤二[著]、大学書林)を並べている。
 この本は改訂版で昭和35年に第1版が出ている。「改版にあたって」という文章が劈頭にあるが、旧版「独文解釈法」が出て25年が経ってから、新版として「新しい独文解釈法」となったと書いてある。ということは旧版の初版は昭和10年に出版されたということなのだろう。

 もう10年以上も前に、英語からいったん

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Joseph Campbell, THOU ART THAT

Joseph Campbell, THOU ART THAT

今月のNHK100分de名著は、
キャンベルの「千の顔をもつ英雄」(Joseph Campbell, The Hero with a Thousand Faces)のようですね。

100分de名著は毎週録画予約しているのですが、最近テレビをまったく見ていなかったので知りませんでした。

 「千の顔をもつ英雄」は、何年か前(10年くらい前?)に読もうと思ったことがありましたが、読んだことがありませ

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読書感想文 | 和英標準問題精講

読書感想文 | 和英標準問題精講

 最近暑い。あまり頭を使いたくはない。けれども英語学習はつづけたい。

 毎日、英語の学習というか、趣味で英語を学んでいる。別に普段英語を使わなければならない状況にあるわけではないから、英語に触れる必然性はまったくない。

 けれども、中学生の頃からの習慣だから、まったく英語に触れない日があると気分が悪くなる。普段はどんなに忙しくても、1ページだけでも、読みかけのペーパーバックの英文を音読している

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Over the Rainbow🏳️‍🌈

Over the Rainbow🏳️‍🌈

写真は先日わたし自身が撮ったもの。
きれいでしょ😊。
わたしの住む街は、最近、夕方まで雨で、夜になる頃にやむことが多かった。
だから、私はここ一週間で、数回大きな虹を見ることが出来た。

虹を見てるとき、
🎵「Over the Rainbow」🎵を
思い出していた。

https://youtu.be/HwkYgUZuAG0?si=XHGlKhBewdIuTHP1

https://yout

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関係代名詞主格の省略に関する一考察

関係代名詞主格の省略に関する一考察

最近、Kazuo Ishiguro の
'The Buried Giant'(忘れられた巨人)を再読している。

作品の内容を楽しむというより、文章を追って文法的に面白いところを探すという楽しみ方をしている。

カズオ・イシグロの英語の文体は、私が思うに「受験英語」を極めた人の英語のようだ。方言はほとんどなく、そのまま暗唱して覚えれば、受験や資格試験の英語の答案で模倣して借用しても良さそうだ。そ

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創作のための翻訳 | カズオ・イシグロ | 忘れられた巨人 / The Buried Giant

創作のための翻訳 | カズオ・イシグロ | 忘れられた巨人 / The Buried Giant


はじめに

 なにか小説を書いてみたいのに、書き始められないということがある。

 職業小説家ならば、締切や連載があるだろうから、書かざるを得ない状況にある。
 趣味であったり、誰からも依頼を受けているわけでもない小説家を志す人は、アイデアがなければ無理して書かなくてはならないという義務はない。

 しかし、趣味小説家といえども、淡い期待であったとしても、少なからず向上心はあるだろう。

 私は

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