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『まちがえない!習い事』

『まちがえない!習い事』

3歳の息子の子育てをしており、習い事についての報収集の一環として読みました。

結論、ものすごく参考になりました。
著者の私見だけでなく、各分野の専門家の所見も記されており、非常に納得感がありました。

当たり前ですが、本書には「これが正解」という画一したハウツーが書かれているわけではありません。

その代わり、「最後は各家庭の自己判断」を前提に、考えるヒントが沢山書かれていました。

以下は、個

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『世界基準の経営理論』

『世界基準の経営理論』

数ある経営理論をギュギュッと濃色し、体系的にまとめた一冊。

803ページ、60万字というなかなかのボリュームの書籍ですが、今まで読んできた『経営学』系の書籍の中でも、最も参考になる一冊でした。

ビジネスマンであれば、本書を読めば、それ以上の『経営学書』を読む必要は無いかなと思います。
そのくらい、あらゆる理論が網羅的に、かつそれなりの粒度で記述されています。
経営理論を「経営学(マクロ・ミクロ

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『人生の勝負は、朝で決まる』

『人生の勝負は、朝で決まる』

早起きすることのメリットと、52の朝習慣について書かれた一冊。

概要何かエビデンスに基づいて書かれているというよりは、著者の直感や経験に基づいて書かれているような印象を受けましたが、とは言え納得感のある記述も多々あり、興味深く読了できました。

本書を読むことで、朝から活動することのメリットと、実際に朝何をすべきかが明確になります。

【コンテンツ】
1章 朝、目覚めが幸福な人は人生の勝者である

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『日本の戦後を知るための12人』

『日本の戦後を知るための12人』

本書は、文藝春秋が主催した講義『(夜間授業)池上彰”戦後”に挑んだ10人の日本人』の講義録を元に編集された書籍であり、池上さんならではの論調で、以下12名の功績功罪・社会に与えた影響が記述されています。

(1)題材となる12名01田中角栄
02江副浩正
03小泉純一郎
04中内功
05渡邉恒雄
06堤清二
07村上世彰
08堀江貴文
09石原慎太郎
10池田大作
11上皇陛下
12美智子様

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『怒らない体のつくり方』

『怒らない体のつくり方』

タイトルの通り、アンガーマネジメント実践法を指南してくれる一冊。

▪️こんな人にオススメ・職場や家庭で怒り任せな言動をして後悔したことがある方
・日々の仕事でイライラが止まらない方
・健康志向の高い方

▪️本書のポイント本書では一貫して、『怒る=健康に害を及ぼすこと』という観点で記述されており、この切り口が面白かったです。

怒ることで自律神経が乱れてしまうので、この乱れをなるべく無くさないよ

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『アンガーマネジメント』

『アンガーマネジメント』

「怒り」の性質とそのコントロール方法について、簡潔明瞭にまとめられた一冊。

⬛︎こんな人におすすめ・職場や家庭で怒り任せな言動をして後悔したことがある方
・管理職、マネージャークラスの方
・怒りっぽい上司に頭を悩まされている方

⬛︎はじめに管理職に就いている方の中には、次のようなジレンマに陥っている方も多々いらっしゃると思います。

「パワハラに該当するような言動だと言われていても、若かりし頃

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『40代から手に入れる「最高の生き方」』

『40代から手に入れる「最高の生き方」』

「40代は最高に楽しい」という著者の持論のもと、なぜ40代は楽しいのか、最高の40代を迎えるために20代30代をどう生きれば良いか、著者の経験談も踏まえて説かれた自己啓発本。

■本書の構成本書によると、著者は20〜30代にブラック企業で心身を消耗し、42歳に人生の心身・金銭のどん底を迎えたことを機にパラレルキャリアを目指すようになりました。
その後、見事人生の好転を成功させ、本書著作時(45歳)

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『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』

全20個の短編集小説。

主人公は皆、少しひねくれているというか、物事を斜めに見るような性格の、早慶・地方国立出身のサラリーマンやOL。

各編、自虐的でやたらに東京(港区)への憧れを持っている主人公が、日々の葛藤や鬱憤をつらつらと述べている。
そんな感じの短編集。

「この人変わってるなぁ。性格拗れてるなぁ笑」と思いつつも、どこかモブっぽくて、「確かに周りにいるな、いやこれって意外と自分もそうい

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『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』

『ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと』

ニューヨークで活躍する日本人アートディレクターが、日米での仕事を通じて感じた『ビジネスにおけるブランディングの重要性』を解説した一冊。

■こんな人におすすめ・ブランディングに携わっている方
・事業の企画領域を担当している方
・ブランディング初心者

※経営に近いポジションですでにブランディングに携わっている方にとっては、入門書的な位置付けになるかと思います。

■本書のおすすめポイントまず、とて

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『学力格差の処方箋』

『学力格差の処方箋』

様々な事由により引き起こされる「学力格差」

本書は、「なぜ学力格差が起こるのか」「その実態はなんであるか」「各家庭で何をすれば格差を埋めることができるか」について、さながら医者が処方箋を出すかのごとく、膨大な調査と分析により結論を提言してくれる一冊となります。

■こんな人にオススメ・お子さんの教育方法に悩んでいる方
・特に小学生のお子さんをお持ちの方
・引越しによる転向を検討されているご家族

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『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』

『2035 10年後のニッポン ホリエモンの未来予測大全』

これまで堀江さんが様々なメディアで語ってきたことをまとめたような一冊。

主に人口やテクノロジー、統計等のジャンルにまつわる、未来の有り様を展開した書籍。

単なる予想ではないし、点で未来予知をしているわけでもない。
論理的・合理的に未来をバックキャストした「堀江さんの読み」が描かれていて、非常に納得感があります。

本書で描かれている内容は、具像としては異なっていたとしても、抽象レベルで見れば同

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『具体と抽象』

『具体と抽象』

「あなたの説明は抽象的で分かりにくい!」
しばしば悪い印象を伴って使用される「抽象」という言葉。

本書は、この「抽象」という言葉の概念、抽象的な思考について、「具体」という言葉との対比で、わかりやすく解説してくれる一冊です。

■こんな人におすすめ本書の中では、以下の方を読者層として記載されています。

①抽象概念を扱う思考力を高めて、発想力や理解力を向上させたいと思う読者

②自ら具体と抽象と

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『宇宙飛行士選抜試験』

『宇宙飛行士選抜試験』

「宇宙飛行士とはどういった職業なのか?」
宇宙飛行士に憧れ、実際に選抜試験を受験もしたことのある筆者が、自身の経験談とともにその後10年間の心の葛藤を記したドキュメンタリー書籍。

■こんな人にオススメ・宇宙飛行士という職業に関心のある人
・目標を見失っている人
・チームメイキングに関する書籍を探している人
・漫画「宇宙兄弟」を面白いと思える人

■本書のこの3つが面白い①選抜試験のリアリティさ

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『爆弾犯と殺人犯の物語』

『爆弾犯と殺人犯の物語』

第43回小説推理新人賞を受賞した連作短編集。
※ネタバレしません!

5つのショートストーリーからなり、それぞれがゆるやかにつながりながら物語の収束へと向かう。

終始、不思議な世界観の中で物語は展開されていくが、肌触りは良く読みやすい内容になっています。

ある事件の爆弾犯を中心に物語が始まり、登場人物それぞれの時間軸にフォーカスしながら、じわじわと伏線を回収していく、そんな展開。
「ドキドキハ

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