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言葉を、大切にしたい。自由に使えるからこそ、丁寧に扱っていきたい。最近よく思います。

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固定された記事

自己紹介と1ヵ月の振り返り

1日に始めればよかった。 何とも中途半端な日にnoteを始めて、今日で1ヵ月が経ちました。フォローさせていただいているみなさんは、大体、末日か1日に振り返り関連の記事を…

nkoh1
2日前
64

マネっ子

 真似の多い人生を送ってきました。年上の従兄弟がスイミングスクールに通えば、僕も行きたいと駄々をこねたし、友人がこの音楽かっこいいと言えば、同じものをかっこいい…

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22時間前
51

情報の波に呑み込まれて

 病的に、活字が好きだ。  祖父母の家には、アンティーク調の大きな本棚があった。祖母が一目惚れで購入したそうだ。本を読まない祖母がなぜ本棚を買ったのかは不思議だ…

nkoh1
3日前
64

書くことは、探すこと

 「どのように書いていますか」。後輩からこんなメッセージが届いた。僕なんかに聞かず、もっとまともな人に聞いた方が良い。そんな返信をしようとしたが、後輩の顔が浮か…

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4日前
72

大きなノートに大きな文字で

 新宿は、豪雨。普段歌わない僕が、思わず熱唱しそうになるくらい荒れた天気だった昨日から一転、今日は梅雨の雲間から太陽が顔をのぞかせている。お出かけ日和だ。  家…

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5日前
41

日常の中にいる非日常な存在

 水深1,000メートルの海底にいる気持ち。そこがどんな場所かは知らないが、とてつもない圧力と息苦しさを感じている。  数年前は普通に乗れたはずの満員電車だが、テレワ…

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6日前
60

本当にやってないのは、僕だけ

 自分で、自分が分からなくなる。  3ヵ月を1つの周期と考えると、7月は新たな周期の始まりになる。そのため、自己紹介が多くなるのだが、すごく苦手だ。スラスラ言えるの…

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10日前
84

コウモリ

 また、今年もこの時期がきた。26度問題。涼しいの基準をめぐる争いだ。「暑い。26度なんて、冷房をかけていないのと一緒だ」。まるで砂漠にいるかのように、流れる汗をハ…

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11日前
53

雨の七夕

 人の数だけ、願いがある。そんな当たり前のことを、大きな笹に飾られているたくさんの短冊を眺めながら考えていた。ある人は、ダイエットの継続を願い、またある人は、愛…

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13日前
118

めくるめく喜び

 目の前の少年が、楽しそうに本を読んでいる。背表紙には、○○図書館と書いてある。おそらく親に連れていってもらい、自分で選んだ本なのだろう。僕も中学生の頃に読んだ…

nkoh1
2週間前
50

猫と靴下と

 物探しが苦手だ。僕の靴下や携帯には、きっと足が付いている。僕が見つけたいと念じれば念じるほど、それらは、足速にどこかに隠れてしまう。そのせいで猫が一瞬で駆け抜…

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2週間前
52

大人ってなんだ

 早く、大人になりたい。あの頃の僕は、学校がないから宿題もなくて、お金を持っているから自由に好きな物が買えて、料理を自分で作れるから好きな物だけを食べられると思…

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2週間前
58

ポスト

 近所にポストがあることを知った。手紙・はがき、その他郵便物が投函できる。存在感抜群の真っ赤なそれを、僕は2年以上認識していなかった。  祖母に手紙を書こう。き…

nkoh1
2週間前
53

立場

 「視点を変えてみよう」。ほろ酔いの先輩が、ハイボール片手に急に話しはじめた。  「鬼には、鬼の生活があると思わないか。やつらにも家族がいて、やつらなりの倫理観…

nkoh1
3週間前
52

最近、大事にしている文房具

 複雑な事を簡単に。それができる人たちの話は、本質というか、核というか、そういった類のものがしっかりあるので、短い時間でも理解できる。  一方、僕は、考えながら…

nkoh1
3週間前
47

猫と僕の休日

 外を眺め、物思いに耽る猫がいる。先ほど食べた、お昼ご飯に思いを馳せているのだろうか。はたまた先ほどテレビで流れていた、今後の日本情勢について熟考しているのだろ…

nkoh1
3週間前
53
自己紹介と1ヵ月の振り返り

自己紹介と1ヵ月の振り返り

1日に始めればよかった。
何とも中途半端な日にnoteを始めて、今日で1ヵ月が経ちました。フォローさせていただいているみなさんは、大体、末日か1日に振り返り関連の記事を投稿しているようなので、タイミングが気まずいです。

読んでいただけるか分からないのですが…
いつもは400字以内で投稿しているのですが、自己紹介が苦手なので、長くなってしまうかもしれません。もしこの記事が幸運にも書ききれたら、文字

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マネっ子

マネっ子

 真似の多い人生を送ってきました。年上の従兄弟がスイミングスクールに通えば、僕も行きたいと駄々をこねたし、友人がこの音楽かっこいいと言えば、同じものをかっこいいと感じるために必死に聴いた。今でも、先輩の考えや発想に近づきたくて、先輩の行動や仕草を真似しながら企画を考えたりする。
 オーマジュは、尊敬があるので引用と言われ、パクりは、自分の作品のように取り扱うので盗用と言われる。大人の事情って難しい

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情報の波に呑み込まれて

情報の波に呑み込まれて

 病的に、活字が好きだ。
 祖父母の家には、アンティーク調の大きな本棚があった。祖母が一目惚れで購入したそうだ。本を読まない祖母がなぜ本棚を買ったのかは不思議だが、そこには祖父の読んだ本が並べられていた。あらゆる時代の小説、音楽や旅の雑誌、統計学の参考書などだ。時を超え、僕がそれらを読み漁ることになる。
 読むことが素敵だと思わせてくれたのは、祖母の言葉。「おじいちゃんの話し方が好きで結婚したの。

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書くことは、探すこと

書くことは、探すこと

 「どのように書いていますか」。後輩からこんなメッセージが届いた。僕なんかに聞かず、もっとまともな人に聞いた方が良い。そんな返信をしようとしたが、後輩の顔が浮かんだ。無口で我慢強い武士のような人だ。藁にもすがる思いの質問かもしれない。
 言葉は、降りてくるもの。そう言える人は、創造的な書き方ができる人だと思う。僕の場合、言葉はどこからも降りてこない。自分の内面の深い場所に潜んでいる。事象の経験や情

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大きなノートに大きな文字で

大きなノートに大きな文字で

 新宿は、豪雨。普段歌わない僕が、思わず熱唱しそうになるくらい荒れた天気だった昨日から一転、今日は梅雨の雲間から太陽が顔をのぞかせている。お出かけ日和だ。
 家のドアを開くと色濃く夏の気配。無計画に遠出を考えていたのだが、あまりの暑さに僕の固めた意志は簡単に溶けてしまった。電車で行ける近場にしよう。
 電車は素晴らしい環境だった。涼しくて人も少ない。流れていく景色がよく見えて、多くの看板があること

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日常の中にいる非日常な存在

日常の中にいる非日常な存在

 水深1,000メートルの海底にいる気持ち。そこがどんな場所かは知らないが、とてつもない圧力と息苦しさを感じている。
 数年前は普通に乗れたはずの満員電車だが、テレワークの浸透により、電車に乗る機会が減った今の僕には過酷だ。すっかり圧力低めの環境に慣れてしまった。人混みの中で人混みが苦手と言うのは、自分もその一部のため矛盾している。それは理解している。だけど、満員電車の中で満員電車が苦手と言いたい

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本当にやってないのは、僕だけ

本当にやってないのは、僕だけ

 自分で、自分が分からなくなる。
 3ヵ月を1つの周期と考えると、7月は新たな周期の始まりになる。そのため、自己紹介が多くなるのだが、すごく苦手だ。スラスラ言えるのは名前くらいのはずなのに、それすらも噛んでしまうことがある。その後はひどいものだ。頭の中で話したいことはあるが、整理ができずにちらかって、空中分解する。話す時間が長ければ長いほど、相手の顔色は曇っていき、僕の声は小さくなっていく。
 「

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コウモリ

コウモリ

 また、今年もこの時期がきた。26度問題。涼しいの基準をめぐる争いだ。「暑い。26度なんて、冷房をかけていないのと一緒だ」。まるで砂漠にいるかのように、流れる汗をハンカチで拭いながら水を飲む人。「寒い。意識が遠のく」。まるで雪山で遭難して、山小屋にいるかのように、ブランケットを羽織り白湯を飲む人。交わらない2つの価値。
 砂漠にいる人に「汗が止まらん。温度下げてこい」。と言われれば、長袖を着て温度

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雨の七夕

雨の七夕

 人の数だけ、願いがある。そんな当たり前のことを、大きな笹に飾られているたくさんの短冊を眺めながら考えていた。ある人は、ダイエットの継続を願い、またある人は、愛する人の健康を祈り、そしてまたある人は、世界平和を望んでいる。七夕は良い日だ。みんな明るい未来を思い描く。
 僕は、短冊に願いを書くのが苦手だ。他人に自分の願いや本音を見られるのが、とても恥ずかしい。だから、電車の遅延が発生しませんように。

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めくるめく喜び

めくるめく喜び

 目の前の少年が、楽しそうに本を読んでいる。背表紙には、○○図書館と書いてある。おそらく親に連れていってもらい、自分で選んだ本なのだろう。僕も中学生の頃に読んだものだ。「それ面白よ。でも、もしかしたら君の年齢では難しい描写もあるかもしれないね」。と声はかけないが、好きな作家なので、少年にも好きになってもらいたいと願ってしまう。
 僕の心配をよそに少年はすらすらと読み進めている。きっと文章との相性も

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猫と靴下と

猫と靴下と

 物探しが苦手だ。僕の靴下や携帯には、きっと足が付いている。僕が見つけたいと念じれば念じるほど、それらは、足速にどこかに隠れてしまう。そのせいで猫が一瞬で駆け抜けることができるような広さの家なのに、探し物は一向に見つからない。
 待ち合わせ時間が迫っているが、靴下がない。またどこかに走っていってしまったようだ。靴下は何処へ。靴下は何処へ。
 ふと猫を見ると、靴下の片足をくわえていた。なぜか勝ち誇っ

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大人ってなんだ

大人ってなんだ

 早く、大人になりたい。あの頃の僕は、学校がないから宿題もなくて、お金を持っているから自由に好きな物が買えて、料理を自分で作れるから好きな物だけを食べられると思っていた。大人の特権。誕生日ケーキのロウソクの火を消した瞬間から、次の誕生日が来るのを指折り数えていた気がする。1秒でも早く大人になりたかったのだ。
 そして、大人になった今、あの頃に戻りたい。とは思わない。正確に言うと、どこに戻ったら良い

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ポスト

ポスト

 近所にポストがあることを知った。手紙・はがき、その他郵便物が投函できる。存在感抜群の真っ赤なそれを、僕は2年以上認識していなかった。
 祖母に手紙を書こう。きっかけをくれたポストに感謝。
 「おばあちゃん、お元気ですか。そちらの生活には慣れましたか。こちらは変わらずです。最近、素敵なペンをもらいました。でも、僕は同じ物を持っています。僕のことを考え、僕にピッタリの物を用意してくれたのに、その時笑

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立場

立場

 「視点を変えてみよう」。ほろ酔いの先輩が、ハイボール片手に急に話しはじめた。
 「鬼には、鬼の生活があると思わないか。やつらにも家族がいて、やつらなりの倫理観があるんだ。それを培うための教育だってあるはずさ。きっと族長には、一子相伝で人間を倒す必殺技とかも引き継がれていたと思う。だけど、犬や猿、雉と人が共同で攻めてくる対策はなかったんだ。しかも、吉備団子のドーピングは想定外だよな」。先輩は、まる

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最近、大事にしている文房具

最近、大事にしている文房具

 複雑な事を簡単に。それができる人たちの話は、本質というか、核というか、そういった類のものがしっかりあるので、短い時間でも理解できる。
 一方、僕は、考えながら書くことができる文章でも、見つけられない。
 文章を書く時の僕は古風だ。400字詰め原稿用紙1枚によく尖った鉛筆、消しゴムを持って机に座る。そして、今日こそは太宰治や三島由紀夫が、僕に憑依してくれますようにと祈るところから始まる。ここまでは

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猫と僕の休日

猫と僕の休日

 外を眺め、物思いに耽る猫がいる。先ほど食べた、お昼ご飯に思いを馳せているのだろうか。はたまた先ほどテレビで流れていた、今後の日本情勢について熟考しているのだろうか。僕には知る術がない。
 幼い頃、猫と散歩をしたかった。一緒に外を歩けば、猫の考えていることが、少しは理解できるのではないかと思っていたのだ。犬を飼っていた友人から聞いた話。「犬は散歩中、家にいる時とまったく違う表情をするんだよ。嬉しい

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