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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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2019年7月の記事一覧

奇跡の七月。

奇跡の七月。

今日で、七月が終わる。

すごい一ヶ月だった。

まず、はじまってすぐの七月二日には、奥さんがくにちゃん(橋本久仁彦さん)を名古屋に呼んだ。

そう言えば、二十一日に石切に行ったときにもそうだったけど、

くにちゃんの場を経験すると、しばらく生きているのがいやになる。

先の記事の中にある『マンタ』という曲も、昨日つくったこれも

なんにもしたくない、ただ漂っていたい、と言っている。

その人が存

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この素晴らしき世界。

この素晴らしき世界。

I see trees of green, red roses too
I see them bloom for me and you
And I think to myself

what a wonderful world

「歌えない」と思っていたところから「歌える」人生の扉をひらく『歌い手冥利』。

今日来てくれた方が、最後に歌ってくださったのが、この『What a wonderfu

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人として。

人として。

昨日の記事、

を書いたあとも、まだ吉本の二つの会見を観ていた。

そして、芸人さん二人の会見の最終盤、レポーターから「応援しています、という声が届いています」と聞いた時の、田村亮さんの泣き崩れる姿とその後の言葉にやられた。

「このあと自分がどうなるとかは、ほんとに、どうでもよくて、それを観ててくれた方が『応援している』と言ってくれたことは、今後別にどんな活動をしていくとかほんとに考えていないで

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「謝罪」は人間にしかできない。

「謝罪」は人間にしかできない。

基本的に、他人の人生に口出しするのは、余計だし無粋なことだと思う。
まして、知りもしない他人のことをあーだこーだ言うのは、さらに書くことは品がないし、的外れである可能性が高い。

それでも、ずっと気になっていたこの会見を観て、感じたことを書きたい。

無関係の他人が謝る姿を関心を持ってみること自体、暴力的かもしれないと思いつつ、この動画は観てよかった。

人はまちがえる。
そんなときにどうしたらい

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春の夜の夢の如し。

春の夜の夢の如し。

奈良石切での『未二観レビューの手ほどき』四回目が終わった。

前日の『円坐影舞空棺』を含めて、実に充実した時間だった。

でも、まだこの二日間の出来事を振り返る気にはなれないし、そもそも言葉にならない。

いまは、最後にした影舞とかけてもらった言葉のじーんとしたあったかみがあって、

幸運な人生だな、とただただ思うばかり。

ほかほかだ。

そんな中、参院選があって、吉本興業が揺れている。
どちら

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健やかなるときより、病めるときに。

健やかなるときより、病めるときに。

昨日はすごくヘンな日で、雷が鳴ったり、ぼくも寝不足で頭痛がして寝込んだりしていた。

パソコンもスマホもみるのがつらくて、しかたなく手に取ったのがこの本。

一気読みした。

すごい大事なことが書いてある、と思った。

「34歳のときに治らないがんの告知を受けた。
 後悔はない。それは、すべてを自分で選んできたからだ。

 生きにくさを感じている人に、
 生きやすさを感じてもらえることを願って――

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こういう道の歩きかた。

こういう道の歩きかた。

昨日、なんかすごいことが起きている、という記事を書いた。

自営をしてきたこの四年間なかった「結果が出ている」状態。

それで思い出したことがある。
歌手でヒーラーの本郷綜海さんに教わったことだ。

人は「右肩上がり」が好きだ。
人生にしても、なんにしても、そんなふうに進んだらいいと望む。

絵にするなら、こう。

でも、なにかの結果が得られるまでの道のりとして綜海さんが描いたのは、こういう線だっ

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満水。そして溢れる。

満水。そして溢れる。

ジャンジャンバリバリ

と、その話をしたとき、妻は言った。

いま、ちょっと信じられないことが起きている。

僕がしている三つの仕事、『あなたのうた』『歌い手冥利』『作曲事始』にそれぞれバラバラに、次々と申し込みが入っているのだ。

それはたしかに、パチンコで大当たりを当てたときに似ている。ジャンジャンバリバリ、ジャンジャンバリバリ。勢いが止まらない感じで(ちなみに僕はパチンコをしたことはない)。

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「それは真実ではないから。」

「それは真実ではないから。」

今週の日曜日が、参院選の投票日。
フェイスブックのタイムラインにも選挙に関する投稿が増えて、自ずとこの国や社会について考える機会が増えた。

そんな中、シェアされていたこの動画に胸が熱くなった。

トム・クルーズ、レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス、ウィル・スミス、ジュリア・ロバーツ、ハリソン・フォードといったハリウッドスターたちが「選挙に行くな」と呼びかけるよう指示される。

「皮肉

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熱と冷え。

熱と冷え。

名古屋でのライブ『みんなのうた』が終わった。

東京でもそうだったけれど、信じられないほどの反響だった。

だから、まだ言葉にならないことの方が多い。

それでもいま、ヘロヘロながらも、はっきりと思っていることは「熱と冷え」のことだ。

一生懸命歌うと、熱が出る。
歌詞や意味や、だれのどんな歌かということよりも先に、僕らはその熱で交流しているような気がする。

そう感じる場面が、今日、何度もあった

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おれがついてるぜ。

おれがついてるぜ。

昔、セルゲイ・ブブカという棒高跳びの選手がいた。
あんまり飛ぶので「鳥人」と呼ばれていた人だ。

どんなにバーが上がっても、悠々と飛び越えていく。
棒高跳びって、そもそも人間技とは思えないけれど、ブブカは本当に人じゃないみたいだった。

ところで、今日、映画『トイ・ストーリー4』を観てきた。

「2」から「3」の時にも思ったけれど、つくづく続編というのは難しい。前の作品がいいほど、棒高跳びのように

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ある夏の日のスケッチ。2

ある夏の日のスケッチ。2

墓地が好きだな、と思った。
今日、浜松は小雨。

最近、なんとなく疲れている気がして、気分転換したいと思っていた。
とはいえ、パァッと派手なことをするよりも、墓地で元気になったのは驚きだった。

遊園地より神社よりお墓。
僕は適度な暗さの中で、生命力が増すタイプなのかもしれない。

父と次男坊の叔父と母と四人で、祖父母と昨年亡くなった叔父(三男)のお墓参りにきた。

昨年の叔父の葬儀からもうすぐ一

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とてつもない。

とてつもない。

思いがけず 光るのは 海の幽霊
(米津玄師『海の幽霊』より)

不思議な感想の多い映画だった。変性意識がどうとか。

フェイスブックのタイムラインに並ぶそれを眺めながら「観ないまま終わるかな」と思っていたのだけれど、あと数日で上映が終わるという頃、主題歌の『海の幽霊』が脳内でヘビロテしたので、昨日、観に行ってきた。

見逃さなくてよかった。
そして、あの感想の不思議さの訳が分かった。

それは書き

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本気の人に来てほしい。

本気の人に来てほしい。

「やっぱり言いたいことがあって」

と、その人は話しはじめた。

昨日に続いて、場所は名古屋の西念寺。
火曜日にひらかれた『くにちゃんと、ミニカンの会』の一場面。

この会の案内文には、主催の奥さんの叔母さんのことが書かれている。
それについて考える会だと思ったのに全然内容が違う。ちょっと残念。

彼女はそう言った。

ギクッとした。

そのとおりだったからだ。

ここまで、会は充実していたが、叔

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