#SF小説が好き
マイクロノベルちょいす 066「天使と悪魔の相互理解」
No.1311
『天使よ。悪魔である俺と自分の魂を入れ替えてどんな悪事を企んでいるのだ? お前は間違っているぞ。あと、モサモサした羽根が、あーもう邪魔だなあ!』大きなお世話だ。まあ、お前が設置した空気清浄機はいい働きをするから、これからも使ってやる。
No.1312
やれやれ。天使に体を乗っ取られていたなんて、不気味でムズムズする。落書きなんかしてないだろうな? 銭湯の大きな鏡で確認だ。「よう、
マイクロノベルちょいす 060「たった一つの」
No.1270
ごはんだよー。先週、行方不明になったぼくの猫が無事に帰ってきた。まるでコピーしたようにそっくりな二匹になって。どっちがうちの猫だ? エサの食べ方もそっくり。「ワクチンの接種履歴を調べたらわかるかな?」逃げ方もそっくり。名前はビスケット。
No.1283
質問に答えて下さい。「朝起きるのが得意?」「歌う時は体が動く方?」「家の中では靴下を脱ぐ?」わかりました。あなたは口では漫画を褒
マイクロノベルちょいす 057「これ以上の説明はしたくない」
No.1252
年末の買い出しで家を出たら、電柱に貼り紙があることに気づいた。『←新年』これに従って歩くのはよっぽどの間抜けだぞ。ぼくは剥がして道の反対側に貼り付ける。これで来年に引き継がれないものができて、変化が起きるはずだ。それがなにかは知らんけど。
No.1257
僕は人類を人知れず援護するファジィマン! 「判断が速いAIマンだ!!」う~ん、違うんだよ。どちらかというと人類と機械の間で働く