マイクロノベルちょいす 067「おまかせっ！」
No.1300
お店の人が移動や整理を手伝ってくれると聞いて、新しい冷蔵庫を買うことに。「これはまた、神様をため込みましたね～」スーパーで買うとついてくるし、捨て方がわからないんだもん。「大丈夫、新しい冷蔵庫には収納ポケットがついてますよ」あら、かわいい。
No.1320
くそっ、機械に子守をさせる時代が来るなんて思いもしなかった。「やあ、みんな。AIお兄さんだよ」心を持たないテレビに育てられた彼らの将来が心配だ。感情のない理屈人間になってしまうかもしれない。「そんなの関係ねぇ！」くそっ、三歳児に大ウケしてる。
No.1335
まずはイメージトレーニングをしよう。お母さんはそこに立ってて。こう、距離を取って目視で確認する……間違いなくヤツだ。次は威嚇。「うおお！ 愛してるー!!」全力で抱き付き、証拠写真を自撮り。こうやるんだ。「お父さん、ディズニーランドは何回目？」
No.1342
人間の脳をハッキングするために、どこから入り込もうかな。視覚や聴覚も悪くないけれど、ちょっと安直。やっぱりムーディーな嗅覚かな？ 「この匂いは……小学生の時に床にこぼしちゃった給食のシチュー！」ふふっ、こんな時間にお腹が空いちゃって大変ね。
No.1347
人類って幸運にまみえる確率をたとえたがるじゃない？ あたしも考えてみたんだ。「未来予知が当たる確率は、当たりが一枚しかない百億枚のクジを一人が買った時と同じ。人類よ、答えはあたしの中にある」ま、人類じゃあ探すだけで人生が終わっちゃうかもね。
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