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#短編小説
【小説】 Draw Your Rainbow
「虹描きは、不要不急です」
そう、文科省のお偉いさんに言われた楓は激怒していた。
「たくさんの人々が家に拘束されている今こそ、虹を描かなきゃいけないんです!」
それでも、先方の言い分は一向に変わらなかった。
「疫病の蔓延を抑えるために、不要不急の外出は控えてください」
壊れたレコードのようにそう繰り返すので、楓は怒りに任せて電話を切った。
だめだ、埒が明かない。月読さんに電話しよう。
【小説】 つぎのおはなし
「ゆうちゃん、もうおしまい。帰るよ」
そう繰り返す私の声は、徐々に厳しくなっていった。
それは、入院している父を見舞いに行った帰りのこと。病棟の来客スペースにあるテレビを食い入るように見つめる二歳の息子は、一つのことに熱中しだすと、なかなか次の行動に移ってくれなかった。
「お母さん、これから買い物行かなくちゃならないの。はやくして」
無駄だと分かっていても、イライラしてしまう。もうちょっと
童心を思い出した僕たちと今の君たちが繋がる日
「4人で新しく出来る小学校のプロデュースをしてください。」
7月、新入社員研修が終わった俺たちが初めて任された仕事は、一年かけて理想の学習環境を作り出すことだった。
プロデュース?学校を?1年で?
学校の形の大枠は決まっているし、プロデュースっていったい何をすればいいんだ?
全く話の全貌が見えてこない。
困惑する僕たちに上司は、構想8ヶ月、試行一年というスケジュールと学校の場所だけ告げた。
「