つづき
短編小説を集めました。 800字から2000字程度です。
タネカラプロジェクト関連記事。エッセイ。 活動の内容、想いを書いています。タネカラプロジェクトとは地元に根差した「育苗」「植林」の活動ですが、タネの不思議、地域の森に触れ、感じることで育つものを大切にしていく、長いスパンの活動です。 詳しくはこちら。https://tanekarap.jimdosite.com/
文学フリマに関連する記事です。本の紹介や当日のエッセイ、振り返りなど。
あのな、不思議なことあってん。 おばあちゃんの指輪つけてな、おばあちゃんのところの草むしりしててん。あんまりにも草生えてたから。手袋はめて。 草むしり終わって、手…
昨日の食卓で、ご飯を食べながら家族に報告した。 「仕事、辞めたし。で、次の仕事の面接に今日行ってきた。とはいっても短期やし。近いから今までみたいに帰りが遅くなる…
今回は、計画的に妹の住む山へ。子どもたちも連れて一泊二日の予定だった。普段、ユーチューブやスマホにまみれている子どもらに、とにかく一回日常から離れてもらおうと思…
妹のタネカラプロジェクトに参加した帰り、妹の家でちょっと仮眠してから帰ろうと思ったら、局所的な雨に見舞われた。 「道が危ないからお姉さん今日は泊まっていったほう…
いちばん、やらなくていいことほど、やりたくなる。 書くっていうことなんだけどね。 優先順位、低いのよ。 別に求められてないし、締め切りないし。 しんどいし、果てしな…
小さい頃、習っていたものといえば英語とピアノ。英語は二軒隣のおばちゃんが家で英語教室をしていたから。ピアノは日曜日に駅前のYAMAHAピアノ教室で、わたしと妹がレッス…
ものすごい雨。肌寒いからか、猫が膝にのってくる。 仕事が始まって慣れないことばかりで、不甲斐なさが募る。 家に猫がいてくれてよかったなぁと思う。 言葉を持たないた…
妹の活動しているタネカラプロジェクトが、とある講演会で展示をさせてもらえることになり、そのお手伝いに行ってきた。 わたしは妹と違って知識も経験もないし、山にもそ…
植物園に行って、知らない木に咲いた知らない花の匂いをすごく好きだと思ったのに、名前を忘れてしまった。 大きくも小さくもない白い花が、通り過ぎたときに匂ってわたし…
去年、書いた原稿を読み返してみた。数ヵ月ぶりである。 推敲ではなくて、ただ読む。少し離れていたから、作者としてではなく、読者を意識して目を通す。 そんなに枚数は多…
大人になってからも読書感想文はすごく苦手である。ウッとなる。夏休みの宿題の最後はいつも読書感想文が残っていた。 というわけで、去年、文学学校の宿題(?)で書いた…
2024年9月17日 18:44
あのな、不思議なことあってん。おばあちゃんの指輪つけてな、おばあちゃんのところの草むしりしててん。あんまりにも草生えてたから。手袋はめて。草むしり終わって、手袋とって車に置いて、家帰って、また草むしりしたんやけどな。手を洗って、ふと気づいたら指輪がないねん。どこで落としたんやろと思って、家も車も外も探したけどないねん。もちろん手袋の中も探したで。おばあちゃんの家ももう一回行って探したけど、見
2024年8月31日 19:56
昨日の食卓で、ご飯を食べながら家族に報告した。「仕事、辞めたし。で、次の仕事の面接に今日行ってきた。とはいっても短期やし。近いから今までみたいに帰りが遅くなることはないと思う。まだ、決まってないけどな」一気にしゃべった。夫が聞き取れなかったらしく、え?なんて?と顔を上げた。二度も言いたくなかった。「仕事辞めたけど、次の仕事の面接行ってきた。決まるまでは誰にも言わんといて」「ふうん、辞めたん
2024年8月30日 09:00
note始めて6周年らしいです。googleのブログ、はてなブログ、アメブロ、はてなブログ、からのnoteなので、かれこれブログ自体は18年ほどやってることになる。当時はわからなくて、薄い本を買ってブログを始めた記憶があります。懐かしい。
2024年8月20日 13:07
まだ中学生だったころ、友達のお母さんで父の同級生でもある女性からもらった一冊。父と仲がよかった。まだ早いかなーと言いながらくれた。読んでみて、まだ早いんだろうなとわたしも思った。久しぶりに見つけて読んでみた。今度はもう通り過ぎちゃったなぁ、と思った。 #銀色夏生
2024年8月9日 20:24
今回は、計画的に妹の住む山へ。子どもたちも連れて一泊二日の予定だった。普段、ユーチューブやスマホにまみれている子どもらに、とにかく一回日常から離れてもらおうと思い計画したのだった。たまたまだったのかもしれないけれど、かなり涼しかった。朝は半袖では寒いくらいで、クーラーはないけど扇風機だって一度もつけなかった。子どもらは宿題を、わたしは万年筆1本と旅に行くとき用のノートだけ持参して、日記を書いた
2024年7月18日 22:23
妹のタネカラプロジェクトに参加した帰り、妹の家でちょっと仮眠してから帰ろうと思ったら、局所的な雨に見舞われた。「道が危ないからお姉さん今日は泊まっていったほうがいいよ」近所のおばちゃんがわざわざ妹に電話をくれた。「そうしたら?」妹は言うけど、普通に平日だし、明日の朝みんなのお弁当を作らないといけないよなぁと思いながら夫に電話してみる。「なんとかするわ」案外あっさり承諾してくれた。とい
2024年7月11日 19:32
投稿しようと書いたけどあまりにも暗いのでやめました。全然書けてませんが、たぶん元気です。昨年書いた短いものを短編集にしようと思っています。チャリティーの本も作成予定。しばらく作る方に専念したいと思います。
2024年6月27日 20:44
読了。リズミカルな文体でするする読めました。読んだ後の余韻が本当に心地よい。小さい頃はよくこんな気持ちになったなと思い出した。イラストもかわいい。自分で描けるって最高だよなと思う。まるっと世界が創れてしまうもんね。羨ましいです。 #ウミネコ #文庫 #小説
2024年6月21日 22:14
いちばん、やらなくていいことほど、やりたくなる。書くっていうことなんだけどね。優先順位、低いのよ。別に求められてないし、締め切りないし。しんどいし、果てしないし。でも、わたしの真ん中にあるんだよねぇ。なんでかわからんけども。いちばん無意味なことに、意味があるってなんて贅沢なことなんだろうなぁ。なんて豊かなことだろう。パートから帰る電車の中で、ちょうど夕陽が沈んでいく。電車か
2024年6月8日 19:18
小さい頃、習っていたものといえば英語とピアノ。英語は二軒隣のおばちゃんが家で英語教室をしていたから。ピアノは日曜日に駅前のYAMAHAピアノ教室で、わたしと妹がレッスンしてもらっている間、母は買い物をしているというルーティンだった。正直、別に好きな習い事ではなかった。田舎だったので習い事が少なかったのと、両親が仕事をしていたため、送迎してくれる人がいなかったという理由で可能な習い事がそれだった、
2024年6月5日 21:07
ただいま文学イベント東京にて、通販していただいています。ポストカード付きなのでよかったら覗いてみてください。https://stainbeck.thebase.in/
2024年5月28日 20:38
ものすごい雨。肌寒いからか、猫が膝にのってくる。仕事が始まって慣れないことばかりで、不甲斐なさが募る。家に猫がいてくれてよかったなぁと思う。言葉を持たないただ温かいだけの小さな生きものが与えてくれるものの大きさを知る。存在する価値は誰が決めるのだろう。きっと神様は平等だから、いいものもわるいものも、この世にいる。存在価値のないものもあるのだろう。でもそれを決めるのは神様でもなく、自分
2024年5月19日 21:15
妹の活動しているタネカラプロジェクトが、とある講演会で展示をさせてもらえることになり、そのお手伝いに行ってきた。わたしは妹と違って知識も経験もないし、山にもそんなに行ったことのないふにゃふにゃの人間で、何も考えずに妹の車に乗せてもらい、到着したらみんな○○を守る会、とかの人たちばかりでちょっと気が引けてしまった。妹は知り合いもたくさんいて、挨拶をかわす中、隣でうっすら微笑みながら、必要がありそ
2024年5月4日 18:30
植物園に行って、知らない木に咲いた知らない花の匂いをすごく好きだと思ったのに、名前を忘れてしまった。大きくも小さくもない白い花が、通り過ぎたときに匂ってわたしの足をとめた。引き返して確かめる。あぁ、この花だったのか。木に巻かれたプレートを見て名前を知る。きっと忘れてしまうな、と思った。でも匂いは忘れないだろう。次に出会ったとき、この花だとわかる自信があった。クチナシ、バラ、水仙、どれも違う
2024年4月22日 20:51
去年、書いた原稿を読み返してみた。数ヵ月ぶりである。推敲ではなくて、ただ読む。少し離れていたから、作者としてではなく、読者を意識して目を通す。そんなに枚数は多くないのに、時間がかかった。普段、原稿を読んでもらうということはその人の大事な時間を使っていただいているのだなと改めて思う。結果、いまいちだなと思った。めちゃくちゃ悪くはないかもしれない。でも読後感がよくない。ラストが弱いし、ところどこ
2024年4月14日 21:00
大人になってからも読書感想文はすごく苦手である。ウッとなる。夏休みの宿題の最後はいつも読書感想文が残っていた。というわけで、去年、文学学校の宿題(?)で書いた読書感想文。何か書こうと思うのだけれど、今、どうしても書けないので掲載しておきます。今読んでもなんか恥ずかしいです。透明な感情 (川上弘美 神様 を読んで)恥ずかしいことに川上弘美さんを知ったのは割と最近のこと。いつだっただろう