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「ㄅㄆㄇㄈ(ボポモフォ)」で世界への扉を開く
彼とは付き合ってもう一年半になる。今まで一度も彼の名前を正しく呼んだことがない。簡単に言うと正しい発音ができない。何度かチャレンジしてみたが、いつも「違う」と言われる。私は好きな人の名前すら正しく呼ぶことができないのだ。
私の彼は台湾出身の年下男子。出会いは夏至が近い初夏の昼下がり。たまたま宿泊した町家ゲストハウスの受付でうとうと居眠りをしていたのが彼だった。世界一周した後、京都のゲストハウスに
うるおいある人生ってなんだろう
うるおい女子になろう!
ココロと身体にうるおいを
そんなキャッチコピーが世の中にあふれている。男女ともにうるおっている方がいい。砂漠もいいけれど、やっぱりうるおうオアシスになりたい。うるおいある場所には緑があふれ、色々な生き物が集まり、コミュニティが生まれる。この乾いた世界をしなやかに生き抜くにもうるおいが必要らしい。
でも、私たちが求めるうるおいって一体なんだろう。
ま
アンコールワットで平泳ぎ
私が幼い頃、カンボジアは内戦の国だった。報道は毎日のようにひどい惨状を映し出していた。自分にできることはないのだろうか。幼い心に無力感を抱えて私は大人になった。
私が大学生の頃、カンボジアは戦後復興の最中だった。日本の地雷除去機が活躍し、多くの地雷原が豊かな田畑に変わっていった。上智大学がアンコール遺跡群の修復に尽力していたのも有名だ。あらゆる形で数多くの日本人がカンボジアの復興を手伝っていた。
インドで激モテした結果、人生が好転した
モテる女子というのは、目が二重でぱっちりしている。色が白くて、透き通るような肌をしている。そして、ボディラインが女性らしい。間違いない。世の中のモテる女子はだいたいこの3点セットを生まれながらにして与えられているのだ。
私はこの当たりくじを引くことができなかった。目がとても細く、地黒。骨盤が狭いので、ウエストのくびれなんて夢のまた夢。モテる要素ゼロ。私なんてモテるわけがないと小さな頃からずっと思
「ごちそうさま 」が聞きたくて
人生を変える書店。ここでライティングを学ぶこと、それは私の憧れだった。ちょうど一年前、人生をひっくり返し、山と雪に閉ざされた田舎から京都に飛び出してきた。
ライティングゼミ初日。鴨川を自転車で走り抜け、京都天狼院へたどり着いた。新しい世界への入り口だ。店内の土壁に「人生を変える書店」と掲げてある。人生を変えてやっとここにたどり着いたのに、さらに人生を変えるなんて、ちゃぶ台をひっくり返すくらい刺激