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memento mori その7 資料編 1 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

閑話休題


 宗教という古典的なソリューションが今でも有効な場合もあるというお話。

経緯
 私の人生は幸せだったと言い切って他界されたというお話の続編。

 大人の絵本ブームの火付け役といわれるヨシタケシンスケさんの長編作品「メメンとモリ」との出会い。

 その1は、その作品とラテン語の「いつか死が訪れることを忘れるな」という言葉の件が引っかかったというお話と、そもそもこのラテン語をnoteでの作品を通じて教えてくださったmemento Mori(モリ)さんのお話、おニ人の力強い生き方、個性に脱帽したというお話。

 その2は、奇しくもその翌日に身近な人がコロナウイルスに感染して、既往症を悪化させて他界。しかも実は昨年末にも上述の既往症がコロナウイルスで悪化という全く同じパターンでのコロナ禍が身近で起こっていて、同じことが繰り返されていることを悔しく思ったというお話。

 その3は、私の人生は幸せだったと言い切って他界された方に生前充分そう言える人生のお手伝いができたというお話。

 その4は、そのパートナーの方が静かな心でその運命の日を迎えられたというお話でした。

 その5は、そのパートナーの方が喪主でのキリスト教式の儀式での偶然のお話でした。

 その6は 閑話として

 そもそもイエスキリストは宇宙からあるいは未来の地球人が時空を遡って来たのでは

と感じたというお話でした。

 今回は資料編です。
キリスト教式の儀式の一例です。

 大きな流れはこんな感じです。
下の写真左側が式次第です。

 全員声を出して歌う歌から入って出席者の一体感を作ってからリファレンスとしての文献の引用3編を共有します。この3篇というのもプレゼンテーションの基本。
 その後そのリファレンス文献の解説を文献に沿って受けます。ここでは文献の脈絡に沿って話は進みます。
①旧約聖書からの詩の引用
②新約聖書の手紙の引用
③同福音書の引用
と綺麗に異なる文献からバランス良く引用文献を選択してあります。

 そしてシメとして、最も言いたい事を完結に纏めます。今回の場合は、

①天からこの世に来て仮の幕屋(テント、この場合肉体)で過ごし、また天に帰っただけ
②なので肉体にはお別れするものの本人とのお別れではない

そして、故人の個性に沿ったカスタマイズ。
故人が折ある(愛を授かる)ごとに感謝の意を示す性格だったことに触れて

③愛は与え、授かる双方向性が有り、愛の授かり方は精緻な配慮が活きる

で結びました。ポイントはこれも3点。

式次第 左側
引用文章 3編 右側

 そして
①天からこの世に来て仮の幕屋(テント、この場合肉体)で過ごし、また天に帰っただけ
という趣旨に則り

“祝“祷 

お祝いなんです。今流行りの“卒業“という言葉の用法を適用するなら

“肉体から卒業“

という感覚でしょうか。門出を祝う感覚。

で一旦は完結します。


 その後清潔で長期保管可能な状態に処置する為葬儀式場を移します。そこでも儀式は続きます。

 再び全員声を出して歌う歌から入って出席者の一体感を作ってからリファレンスとしての文献の引用1編を共有します。

 新約聖書の手紙の引用で上述の
②新約聖書の手紙の引用
と呼応する形で、同じ文献の別の章からの引用を元に故人の生き様に沿った話で展開します。

②新約聖書の手紙の引用と呼応する形で、
同じ文献の別の章からの引用

 全員で歌う歌の歌詞も勿論メッセージ性が高い内容です。
詩だと思って一読するのも良いかと思います。

全員で歌う歌の歌詞も勿論メッセージ性が高い内容
詩だと思って一読するのも良いかと

 会食を共にし処置を待ち、最終的な保管状態になったところで再度短い祈祷、合唱、サマリーとしてのコメントを受けて全ての儀式は完了という次第です。

 宗教というソリューションが活きてそれに素直に則り心の始末が着くという感覚でしょうか。そもそもの主題である

memento mori

をスマートにやり過ごす1つのソリューション形式ですかねぇ。1つのリファレンスということで。

つつく
 
 

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