自分を磔にするローマ兵に、イエスは 「父よ。彼らをお赦しください。彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」 神に許しを求める慈悲深い愛 だけど、「神の子を殺すなんて、こいつらわかっちゃいねぇ!」と究極の上から目線 見下してこそ愛が深まる、私の異端 (思いつき宗教観)
小津安二郎が監督を志すきっかけとなった映画『シヴィリゼーション』。 第一次世界大戦を背景に、アメリカの国教ともいうべきキリスト教を持ち出し、非戦を訴える。イエス・キリストが登場する初の映画という。 この映画を観ることで、小津とキリスト教のつながりもクリアになった気がする。
知人が、多和田葉子『献灯使』をクィア批評の視点から分析している論考を読む。 『献灯使』で、108歳の義郎は曾孫の世話をしている。両親や祖父母に代わって自己犠牲を払う義郎はイエス・キリストじゃないか、と気づく。 今度の海外旅行のお供は、久しぶりの多和田葉子にしようと思う。