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世の中の中枢は崇高なロジックで動いている 〜本邦の防衛の在り方影響する先例に バイデン政権“ウクライナ供与兵器でのロシア領内攻撃を許可” 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 タイムリーな話題なので…
(差し障りのある話題で恐縮です。私の軽重判断からは適時に取り上げたいということでご甘受下さい。)

 ロシアのウクライナ侵攻の長期化が、今後の国際社会の在り方を根本から再編成(例えばNATOの拡大/再編)していると強く感じています。

仮想的課題の議論から現実問題への対処の事実の積み重ね

これは大きな変化ですよね。

 至近以下の報道が流れています。

 事実を正しくお伝え致したく少し長めに引用、出典も記します。
…………………………………………………………………………………………バイデン政権“ウクライナ供与兵器でのロシア領内攻撃を許可”
2024年6月1日 6時46分


アメリカのバイデン政権は、ロシア軍の侵攻を受けるウクライナに対して、東部ハルキウ州の防衛を目的に、自国が供与した兵器でロシア領内を攻撃することを許可したと発表しました。ウクライナ国内での使用に限定していたこれまでの方針を転換した形で、今後の戦況への影響が注目されます。

ウクライナ東部ハルキウ州ではロシア軍が先月、国境を越えて州内に侵入し、国境周辺の複数の集落を掌握したと発表したほか、ミサイルなどで住宅街を攻撃するなど攻勢を強めています。

こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は31日、訪問先のチェコで記者会見し、バイデン大統領がウクライナ側の要請を受けて、アメリカが供与した兵器でロシア領内の国境沿いに集結するロシア軍部隊などを攻撃することを許可したと明らかにしました。

アメリカはこれまで供与した兵器についてウクライナ国内での使用に限定するよう求めてきましたが、ロシア領内の一部の地域への攻撃を認める方針に転換した形です。

アメリカ政府当局者によりますと、認められるのはハルキウ州の防衛のための使用で、射程の長いミサイルで国境から離れたロシア領内を攻撃することは引き続き、許可していないとしています。

ドイツ政府も供与兵器でのロシア領内攻撃を認めると発表
また、ドイツ政府も31日、ウクライナが、ハルキウ州への攻撃を防ぐために、ドイツが供与した兵器でロシア領内に攻撃を行うことを認めると発表しました。

ドイツのショルツ首相は戦闘の拡大を防ぐためとして、欧米製の兵器によるロシア領内への攻撃には慎重な姿勢を示してきました。

ウクライナへの最大の支援国アメリカと、それに次ぐ規模のドイツがそろって方針を転換させたことで今後の戦況への影響が注目されます。

ゼレンスキー大統領 SNSでバイデン大統領に謝意
ウクライナのゼレンスキー大統領は31日、SNSでバイデン大統領に対し謝意を示した上で「ウクライナと国民をロシアのテロや、戦争を拡大する試みからこれまで以上に守れるようになる歓迎すべき一歩だ」と評価しました。

そして「こうした断固とした効果的な対応を取り続けるべきだ」として各国に支援の強化を呼びかけました。

ゼレンスキー大統領「欧米の兵器を使うのは時間の問題」
ゼレンスキー大統領は31日、訪問先のスウェーデンで北欧各国の首脳とともに行った記者会見で「ロシア領内で欧米の兵器を使うのは時間の問題だと思う」と述べました。

一方で「戦闘機を使う可能性があるかは今のところ分からない」と述べ、デンマークなどが近く供与するとしているF16戦闘機をロシア領内で使用することについては慎重な姿勢も見せました。

また、ゼレンスキー大統領はこの日、新たにスウェーデン、ノルウェー、そしてアイスランドと2国間の安全保障協定を結び、これでウクライナが安全保障協定を結んだ国は15か国となりました。

出典

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認められるのはハルキウ州の防衛のための使用で、射程の長いミサイルで国境から離れたロシア領内を攻撃することは引き続き、許可していない

というのは、

極めて緻密、注意深い運用指示は正に崇高なロジック

だと感銘を受けました。

 ですがこれは、見方を変えれば本邦の防衛の在り方の見直しの議論への大きな事実認定の材料となる重大な動きでもあります。詰まり限定的ながら侵攻からの支援国から供与された兵器を防衛を目的に限定的に侵攻してきた国の領内の一部の地域への攻撃が許された事例が1つの増えたということです。

専守防衛の具体的事例
(この対応も防衛)


 幸いにも、侵攻というレベルには至っていませんが、例えば北朝鮮から発射された飛翔体が排他的経済水域に落下したり、領空の上空を越えて太平洋の公海上に落下したりという際どい現実が続いています。勿論それへの対応を余儀なくされている事もまた事実。専守防衛の原則の前提たる現実がここでもまた変わりだしています。
 自前でどこまで用意して、日米安全保障条約ではどこまでを期待するのか。NATO加盟各国のスタンスも鑑みながら高度な判断の再構築が迫られて居ます。蛇足ですが、勿論単純に防衛力増強ということを申し上げている訳ではありません。ザックリとは、現在を含めた緻密な歴史観アップデートのローリングとその上での崇高なロジック構築を当事者意識を以て(持っては使わず以てかと)日々緊張感を保つといった感じでしょうかね。

 防衛省は以下のような情報を、防衛白書を参考に引いて公開しています。

 これもまた現実問題への対処の事実の積み重ねですよね。

 私が子どもの頃には、日米安全保障条約締結や

日米安全保障条約(主要規定の解説)
外務省

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/hosho/jyoyaku_k.html

自衛隊の在り方

を巡りプリミティブな議論が国中で行われ、学生運動

等の議論を超えた具体的な意思表示の動きまでありました。まぁ、私は未成年ということで少し斜に構えて大人の行動を観察していましたが…

 ということで、当たり前過ぎて意識しなくなっていることではありますが、本邦の防衛の在り方に関する前提条件が大きく変化していることを強く認識したい…という思いを共有できたらと思い、筆を取りました。理想と現実との折り合いの付け方… 

 やっぱり今のところ地球人には諸事未だ手に余る…

という残念な現実。

補足
 こういう積み重ねが歴史になるのですね。
今、歴史感の再構築中なので感慨深い。
(この話題も近いうちにご紹介できればと思っています。)

蛇足
 世の中の中枢は崇高なロジックで動いている
という件については、以下から深掘りして考察した経緯がお楽しみ頂けます。
 宜しければ…


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