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[追記 想定通りの結果のご報告 その2] 世の中の中枢は崇高なロジックで動いている 〜芸術的着地…日本銀行が冷静に異次元の緩和に終止符を打った後の年度末の動き 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 引き続きタイムリーな話題なので… 

 世の中の中枢は崇高なロジックで動いていて、結構捨てたもんじゃないということを是非共有したいというのが趣旨です。

 今回も、異次元の緩和に終止符を打った後の流れを外国為替市場の、中でも皆さん馴染があるドル円レートを例に簡単に検証してみたいと思います。

 その1では、3月19日の発表直後投機的な動きを、21日の午前中に仲値決めの9時54分に向けてのドル売り円買い、つまり為替介入の様な形で企業のリパトリエーションで円高に調整し綺麗に収めたという話でした。

 今回は、その1で指摘した
”今月の残る大きな為替の実需としては年度末決算に向けた外貨準備(3月27日)“

前後の動きについてです。

 今度は口先介入を年度末決算に向けた外貨準備(3月27日)“日の直前に行って見事に為替相場の荒れを未然に防いだという構図。

 NHKさんの報道では、こんな感じでそれを報道しています。

NHK WEB
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円相場 小幅な値動き
2024年3月25日 19時14分

週明けの25日の東京外国為替市場、円相場は小幅な値動きとなりました。

午後5時時点の円相場は先週末と比べて、7銭、円高ドル安の1ドル=151円32~33銭でした。

ユーロに対しては先週末と比べて、24銭、円高ユーロ安の1ユーロ=163円63~67銭でした。ユーロはドルに対して1ユーロ=1.0813~14ドルでした。

市場関係者は「財務省の神田財務官がけさ円安をけん制する発言をしたことで、政府・日銀による市場介入への警戒感が出て、円相場は一時、やや円高方向に進む場面があった。ただ、きょうは国内の輸入企業などの決済が集中する日で、ドルを買って円を売る動きも出たため、値動きは限定的だった」と話しています。

出典

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 精緻に段取りされ、絶妙なタイミングでのシンプルな1手、神田財務官の口先介入一発で“国内の輸入企業などの決済が集中”することを口実にした投機的な動きを見事に封じたのでした。 
 (まぁ、それを見ての市場参加者、機関投資家、例えば邦銀さんなどの忖度については…)

有効なタイミングを見計らって
一発で仕留めるなんて芸術的だと思いませんか…

 こちらも、NHKさんの報道では、こんな感じでそれを報道されています。

NHK WEB
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政府と日銀が臨時会合 “為替相場の過度な変動 望ましくない”
2024年3月27日 19時01分

外国為替市場で一時、33年8か月ぶりの水準まで円安が進む中、財務省、金融庁、日銀が27日夕方、臨時の会合を開き、為替相場の過度な変動は望ましくないという認識を確認しました。

去年5月以来となる3者の会合は午後6時20分から財務省で20分程度行われ、財務省の神田財務官と金融庁の栗田長官、それに日銀の清水理事らが出席しました。

外国為替市場では、先週、日銀がマイナス金利政策を解除したあとも緩和的な金融環境が続くとの見方から円安ドル高が進んでいて、27日の円相場は一時、1ドル=151円97銭まで値下がりし、33年8か月ぶりの円安水準となりました。

会合では、金融市場の動向を分析し、日本経済に与える影響などについて意見を交わした上で、為替相場の過度な変動は望ましくないという認識を確認しました。

会合のあと神田財務官は記者団に対して「今のインフレの動向や日米の金融政策の方向性の違いから、最近の円安の進展はファンダメンタルズ=経済の基礎的条件に沿ったものとは到底言えず、背景に投機的な動きがあるのは明らかだ。高い緊張感をもって注視し、あらゆる手段を排除せずに適切に対処していく」と述べました。

円相場 臨時会合伝わり 円高進む
外国為替市場では27日午後6時ごろには1ドル=151円台後半で取り引きされていましたが、財務省と金融庁、日銀が幹部による臨時の会合を開くことが伝わると、1ドル=151円台前半まで円高が進みました。

出典

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 いずれにせよ、今回も含めて日銀総裁の異次元の緩和に終止符を打った発表以降、大きな批判も無く、市場もその発表が原因で大きくは荒れたという批判も無く年度末を迎えようとしています。

 いよいよ、次はじわりじわりと正常化への道のりを進み、デフレ脱却から前回バブル期の良い面だけを取り出す形での安定した国政運営、地政学的なリスクへの冷静な対応へとソフトランディングしていくことを期待しています。

 その辺りの思いは、こちらも宜しければご覧ください。

 兎も角、異次元の緩和という金融政策からの大転換にも拘らず、予定通りの軟着陸を果たしたというのが、私の理解です。

 この辺りが良く見えているのも、会社員として、詰まりインサイダーとして報道との差分を意識しながらグローバルな視点で社会を観ることができた賜物だと思っています。

 2回に渡り愚輩の既報の想定通りの結果となっていることのご報告をしたいと思い筆を取らせて頂きました。

多謝

蛇足
 宜しければ以下もお楽しみください。






 

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