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[想定通りの結果のご報告 その1] 世の中の中枢は崇高なロジックで動いている 〜日本銀行が冷静に異次元の緩和に終止符を打った直後の動き 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 引き続きタイムリーな話題なので… 

 今回は、異次元の緩和に終止符を打った後の流れを外国為替市場の、中でも皆さん馴染があるドル円レートを例に簡単に検証してみたいと思います。

 植田日銀総裁が注目されがちですが、大きくは財務省の管轄範囲との見合いです。

 財務省では、日本銀行法の規定等に基づき、経費予算の認可、財務諸表の承認等を行っており、これ らを通じて、日本銀行の業務及び組織の適正な運営が確保されています。

出典https://www.mof.go.jp/about_mof/policy_evaluation/mof/fy2021/evaluation2/2021hyouka16.pdf

 という理解の下で財務省という切り口で…

 状況としては、3月19日の発表直後投機的な動きが起き、その後の米国の経済指標の影響もあり円安に。21日の午前中に仲値決めの9時54分に向けてのドル売り円買い。

為替介入の様な形で企業のリパトリエーションで円高に。

 1回の介入には数兆円規模の予算執行が必要で、それを1回分節約した感じかなぁ。3月20日が今年は春分の日で東京外国為替市場ほ閉場だったので、翌21日にパトリエーションが効いた格好。
(今月の残る大きな為替の実需としては年度末決算に向けた外貨準備 (3月27日) ですかね。それ以外は投機。)

 その辺りの例えばNHKさんの扱いは…

 22日の東京外国為替市場は、21日にアメリカで発表された経済指標が市場予想を上回ったことなどから円安が進み、円相場は1ドル=151円台後半で取り引きされています。

21日にアメリカで発表された住宅販売などの経済指標の結果が市場予想を上回りアメリカ経済が堅調だという見方が出る一方、日銀がマイナス金利を解除したあとも緩和的な金融環境を続ける姿勢を示していることから日米の金利差が大きい状態は続くと意識され、円を売ってドルを買う動きが続いています。
市場関係者は「およそ33年ぶりの円安ドル高水準に近づき、政府・日銀による市場介入への警戒感も出ている」と話しています。

 鈴木財務大臣は、日銀がマイナス金利の解除など金融政策を転換したあとも外国為替市場で円安が進んでいることについて、22日の閣議のあとの記者会見で「為替相場は基本的に市場で決定されるわけで、市場関係者が経済的な動きを、さまざまな分析をした上で参加している。今回の決定がどう影響しているのかはコメントを控える。政府としては高い緊張感を持って市場の動向を見ている」と述べました。

また、市場介入の可能性を問われたのに対して「市場介入は財務大臣として最もコメントできないことの1つであり、差し控える」と述べました。

出典

 いずれにせよ日銀総裁の異次元の緩和に終止符を打った発表以降、大きな批判も無く、市場もその発表が原因で大きくは荒れたという批判もありませんでいた。金融政策の大転換にも拘らず、予定通りの軟着陸を果たしたというのが、私の理解です。

 この辺りが良く見えているのも、会社員として、詰まりインサイダーとして報道との差分を意識しながらグローバルな視点で社会を観ることができた賜物だと思っています。

https://note.com/lincoln246/m/m23c420976fe4

 今回は、愚輩の既報の想定通りの結果となっていることのご報告をしたいと思い筆を取らせて頂きました。

多謝

蛇足
 宜しければ以下もお楽しみください。

蛇足
 株価も大崩せず… 


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