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レントよりゆったりと〔随想録〕

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#音楽

ノスタルジアの是非【エッセイ】

ノスタルジアの是非【エッセイ】

太陽とシスコムーンをご存知か?

モーニング娘。を擁するハロー!プロジェクトの黎明期、一部のファンのハートに鮮烈な衝撃を刻むだけ刻んで、わずか1年半の活動期間で泡のように消えた女性4人組ダンス&ヴォーカルユニットのことだ。

代表曲「ガタメキラ」

大人気曲「宇宙でLaTaTa」

矢口れんとの葬式で流して欲しい曲No.1
「Magic of Love」

「強め」「ギラギラ」のワードと共に語られ

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あの鼻歌がまだ鳴っている【エッセイ】

あの鼻歌がまだ鳴っている【エッセイ】

先日、とあるYouTuberの「歌ってみた動画」を観ていた。原曲の歌手が好きで、その曲は彼らの作品の中でも飛び抜けて難易度の高いものだったから、期待半分、不安半分で見届けた。
──5分後、2度とこのチャンネルを観ることはないだろうと思ってしまった。ごめんなさい。

実際、そのYouTuberはかなりしっかり歌唱していたと思う。低音から高音域まで狂いなく音を当てていた。難しいリズムもしっかり刻んでい

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*ネタバレ少なめ『君たちはどう生きるか』を耳で楽しむ

*ネタバレ少なめ『君たちはどう生きるか』を耳で楽しむ

観てきました『君たちはどう生きるか』
僕がチャンネル登録しているYouTuberたちが軒並み批判的だったので二の足を踏んでいたのですが、体調やらタイミングやら諸々の条件が揃ったので、行ってきました。
ネタバレは極力避けようと思いますが、危うさを感じた人はゴーバックでお願いしますm(_ _)m

先に観た人たちの感想で「ストーリーがよく分からない」というものが目立っていましたが、僕はそこまで気になり

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ムビナナからアイナナに入った初心者の好き語り

ムビナナからアイナナに入った初心者の好き語り

普段は文学だの宗教神話だのおカタい感じの記事が多い僕ですが、人並程度にアニメやゲームなどのポップカルチャーも嗜んでいます。ただ不思議なことに大抵、皆から5年以上遅れてハマり始めるんですよね。え、今更ですか?みたいな。笑 流れていくものよりも続いているものに価値を置きがちで、流行に対する猜疑心があるのかもしれません。人気がある程度の期間持続するのを確かめてからハマる、と言い換えるとなんかダサい感じも

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バッハはいなかったのか 【エッセイ】

バッハはいなかったのか 【エッセイ】

昨夜ふと、2ヶ月の赤子と「クラシック鑑賞会」を開こう!と思い立った。何を聞かせるのが良いか?と考えたところ、即座に3曲浮かんできて枠が埋まった。

J.S.バッハ「主よ人の望みの喜びよ」
同上「G線上のアリア」
ジュール・マスネ「タイスの瞑想曲」

どれもコッテコテの育児音楽。ゆらゆらぷかぷかといったオノマトペが似合いそうな、まさに売り文句の通り子宮内を彷彿とさせるような曲ばかり。

クラシック音

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スキからラブリーへ【エッセイ】

スキからラブリーへ【エッセイ】

noteを始めて5年目になる今年の春・夏頃は、僕にとっての人気ピーク期だったと思う。もちろん人気ユーザーさんや幅広く活躍されているユーザーさんの足元にも及ばないのだけど、自分のnote活動歴においては相対的に多くのリアクションを貰ったと感じている。

人気は高い方が良い。単純に考えて、100人に1人の割合で僕の作品を気に入ってくれる人がいるとしたら、新規10000人に見られることは100人のファン

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5年目の自己紹介と自選作品

5年目の自己紹介と自選作品

あれれ4年目どこいった?笑
えっと、去年書いた「3年目」がウソで、どうやらnoteを始めて4周年、5年目に突入する模様です。いつもお読みくださりありがとうございます!

さて、先日noteでやり取りをさせて頂いていた方がnoteから卒業されることを表明され、一抹の寂しさが胸に滲みました。4年もやっていれば少なからず別れもありますね。

「なんでこんな素敵なクリエーターに反響が集まらないんだろう!?

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12/8の魔力〔歌詞論〕

12/8の魔力〔歌詞論〕

注:本投稿は個人の嗜好によるもので、確立された理論に基づいたものではありません。妄想を多分に含んでいますが、僕のスキにお付き合い頂き、12/8をスキになってもらえたら嬉しいです(つまり布教です)

その曲はなんで好きなの?同じアーティストのファンでも、お気に入りの曲は人によって違う。またR&B好きな人がポップスの曲に惹かれたり、ロック好きがアニソンに魅了されたりする。ゴリゴリのパンク好きが意外にも

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2時間22年〔ライブレポ〕

2時間22年〔ライブレポ〕

先日、六本木のライブハウス「EX THEATER ROPPONGI」に行ってきました。
お目当てのバンドはGRAPEVINE。
メジャーデビューから丸22年、普通ならマイペースにやってる方が多いベテランアーティストだと思いますが、ストイックに毎年ニューアルバムをリリースしてくれます。

知らない方も多いと思いますが、凄いバンドです。黒人音楽へのリスペクトを礎にしたオルタナティブロック……というのは

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note 3年目の自己紹介

note 3年目の自己紹介

いつもお読み下さりありがとうございます。
noteを始めて丸3年が経とうとしています。
詩を書いたり、コラボしたり、140字ストーリーや小説を連載したり……で、少々煩雑になってきましたので、ここいらで整理して紹介させて頂きます(人はこれを宣伝と呼ぶ)
読者のみなさまが興味を持てるコンテンツを見つけてくれることを願います!



現在稼動中のマガジンです。
今ホットなのは『ひねくれ大学生日比野くん

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ひとつの音(エッセイ)

ひとつの音(エッセイ)

4月に入ってからnoteに常駐できている。

昔作った曲をいくつか公開して、手持ちが完全になくなったわけではないけれど、一旦打ち止めかと思っている。このまま「過去の作品を上げ続ける人」で終わるのは少し違うかと思った。とりあえず最低でも鍵盤が必要だ。シンプルで良い。音さえ確認できれば。ごちゃごちゃした機能よりも、携帯性と収納性が高いものが良い。もう少し生活に余裕ができたら……というか他にやるべき事が

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吐息のポリフォニー

吐息のポリフォニー

 このテキストは思い込みと妄想を主成分としてテキトーに練り上げた製品となっております。お口に合わない場合のクレームは受け付けておりませんので、先にご了承ください。

 エッセイを書こうとするとき、たったひとつのフレーズから閃いて瞬時に文章が展開することもあれば、ああでもないこうでもないと頭を悩ませながら時間を費やす場合もある。小説や論説で前者のパターンは少ない。詩的というと語弊があるが、エッセイに

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告知:新作詩集(7月上旬)

告知:新作詩集(7月上旬)

 2018年7月上旬に幻冬舎ルネッサンス新社より詩集を刊行します。前作の単行本『青い風花』に、新作詩集「組曲 巡る風花」を加えての文庫化になります。

 「交響詩 青い風花」は10代の作品、青い感性と言葉をそのままに、後から敢えて掘り返したり洗練させることなく綴った詩集です。「組曲 巡る風花」は今回の文庫化に際して書き下ろした作品です。ことばの持つ音楽的な要素、音楽が匂わせる文学の色に注目してみま

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エッセイ「詩人としての武田鉄矢」

 武田鉄矢さんと言えば金八先生。と言っても1980年代生まれの僕には、金八先生は少しばかり暑苦しく感じたりしないでもない。今の若い世代では金八先生を知らない人もいるかもしれない。
 役者としての彼をあまり知らない。しかし歌手としての武田鉄矢さんの魅力については少しだけ書けることがある。今回はそんなお話。先日某ワイドショー番組で彼が出演していて、昭和歌謡の歌詞の変遷について語っていた。その時に、現代

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