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#短歌
檸檬読書日記 月に砂漠を、リルケに手紙を、短歌にパラダイスを。 8月26日-9月1日
8月26日(月)
北村薫『月の砂漠をさばさばと』を読む。
作家の母親と、9歳の女の子・サキちゃん、2人の何気ない日常を描いた作品。
仲良し親子の会話にはほっこりとさせられるし、読んでいてとても心地よい気持ちになった。
クスリと笑えるところも多く、楽しい。
2人が作り出す物語も魅力的で、夢を見ているようなフワフワ感がある。
挿絵もフワフワと優しい色合いと描き方だから、余計に心地よい夢のよう
檸檬読書日記 バームクーヘンを剥がし、モダンアート展を見て、ポーに惚れて。 7月15日-7月21日
7月15日(月)
打って変わって涼しい。快適、快適。
毎日これくらいなら良いのになあ。
似鳥鶏『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』を読む。第2弾。
長期育児休暇をとっている刑事が、1歳になる息子に手を焼きつつも、子どもに関する事件を解決していく。
1巻もそうだったけれと、子育てに関する知識が豊富で、経験者だからこその視点や思考に、興味を惹かれた。
結構あるあるが多そうで、子育て経験者は
檸檬読書日記 珈琲パフェは美味しく、ポーは息苦しく、ユトリロの壁は美しい。 7月8日-7月14日
7月8日(月)
なんだこの暑さは。溶かしにかかってきておるぞ。
とろとろと 熱の矢刺され とろとろと 固めるために アイスをおくれ
ジョン・クラッセン『ドクロ』を読む。絵本。
結構ダークな作品。
まあタイトル『ドクロ』の時点でなんだけれど、大人向きな絵本。
少女・オフィアは逃げていた。
辿り着いた先は大きな屋敷で、そこには人はなくドクロだけが暮らしていた。
ドクロは毎晩、顔のない骸骨に追
檸檬読書日記 紫陽花は音を奏で、彼女は死んで生き、萩原朔太郎はゾンビ。 6月17日-6月23日
6月17日(月)
野生感溢れる紫陽花。もりもり。
そして儚げ紫陽花。うっすら。
この前初めて知ったけれど、白い紫陽花は「ハーモニー」という名前らしい。ハーモニー。意外。君、そんなハイカラな名前だったのか。
寺山修司『さみしいときは青青青青青青青』を読む。
6月18日(火)
雨だー!ありがとうございます。
恵の雨と言うけれど、本当にその通りだなあ。
江國香織『絵本を抱えて部屋のすみへ』
檸檬読書日記 本は増殖し、梅雨を呼び終わる花は、沈みゆく日光の微塵。 6月10日-6月16日
6月10日(月)
欲しい本が多すぎる。
特に最近ちくま文庫が、出る本出る本惹かれるものばかりで困る。
山尾悠子『初夏ものがたり』
宮崎智之『平熱のまま、この世界に熱狂したい』
安田謙一『神戸、書いてどうなるのか』
洲之内徹『洲之内徹ベスト・エッセイ』
5、6月の新刊で気になる本。
でも中央公論社文庫も多いんだよなあ。
坂口安吾『安吾探偵事件簿』とか凄く気になるー。
本屋で確認するか図書館
檸檬読書日記 ゴーストドラムを、ボードレールの猫は本屋で、短編は詩。 6月3日-6月9日
6月3日(月)
腹が減り 何食べようと 考えど 頭に料理 回って終わり
何食べようかなあと、考えているだけでなんだか満足して、もう良いかなあとか思ってしまう、今日この頃。
極度の面倒くさがり。
スーザン・プライス『ゴーストドラム』を読み始める。児童書。
1年の半分が雪で覆われる北の国は、残酷な皇帝たちが支配していた。皇帝は恐れるあまり息子さえも塔の中に幽閉し、息子・サファは生まれてからずっ
檸檬読書日記 短歌のリズムで、読書を語り、石川啄木は借りすぎです。 5月27日-6月2日
5月27日(月)
採ったらっきょの処理をして、酢らっきょと塩らっきょを作る。
目が…目が痛い。処理で目がやられた。
まだ結構畑にあるんだよなあ、らっきょ。もういっそ全部種用にしようかな。(来年大変になるパターン)
岡本真帆『あかるい花束』を読む。短歌。
自分が特に気に入ってるのは
第1歌集『水上バス浅草行き』が良かったから読んでるみたけれど、今回も良かった。情景が思い浮かべやすくて、スっ
檸檬読書日記 四月は最も残酷な月で、猫とすれちがい、あふれる愛を。 4月22日-4月28日
4月22日(月)
本屋に行った。
新刊本の棚を見たら、三島由紀夫の新刊が出ていた。
『腐敗日記』
老いて頭が衰えたことを「腐敗」と表して書いたものらしい。絶対面白いではないかと購入。
すると店員が「三島由紀夫好きなんですか?」と聞いてきたので頷いたら「今度また新刊出るんですよ」と教えてくれた。
「でも名前を変えて出すようで、三嶋由紀三という名で、今度は漫画に挑戦されるのだとか。しかも女学校
檸檬読書日記 猫は鬱々と、カフカは分裂し、桜はふわふわと。 4月8日-4月14日
4月8日(月)
「作者」と「著者」は同じものだと思っていた。
だけど内容によって分けられているのだとか。
「作者」は小説とかの創作物を書く人。
「著者」はエッセイなどのノンフィクション物を書く人。
知らなかった。
よく分かっていなかったから、今まで著者で統一していたけれど、これからは意識して使い分けよ。
それにしても、こんなに身近なことなのに今まで知らなかったとは。驚き。
身近すぎると反
檸檬読書日記 内田百閒に会い、川端康成と別れ、太宰治に惚れる。 3月18日-3月24日
3月18日(月)
内田百閒を見かけた。
内田百閒のような、おじいちゃんを。
グレーのスーツに山高帽、ステッキに眼鏡という出で立ち。そしてへの字口。まさに内田百閒で、2度見してしまった。かなり似ていた。
違うのは横幅ぐらいだろうか。少し細い。
何をしていたのだろう。ノラでも探していたのだろうか。
はたまたこれからお弟子さんとお出かけかな。その最中か。
斉藤倫『ポエトリー・ドッグ』を読む。
檸檬読書日記 珈琲の香りにむせ、蜜柑がごろごろ、春は黄色から。 3月11日-3月17日
3月11日(月)
普段市販の飲み物を飲まないからか、もらった紅茶オレを冷蔵庫に入れたまま、その存在をすっかり忘れていた。
冷蔵庫を空けた際ふと目に止まって、そういえばもらったんだったなあと、賞味期限大丈夫かなあと確認してみたところ、大丈夫じゃなかった。3日過ぎていた。
でも3日くらいなら行けるかな…。恐る恐る。
活字者編集部・編『珈琲譚 喫茶と文芸をめぐる小曲集』を読む。
明治・大正・昭和
檸檬読書日記 カフカが付き纏い、過去と未来を見つめ、太宰治の煌めきを知る。3月4日-3月10日
3月4日(月)
か、か、か、カフカの本が出ている!
マリ=フィリップ・ジョンシュレー『あなたの迷宮のなかへ:カフカへの失われた愛の手紙』
カフカの本というか、カフカに宛てたミレナという女性が書いた手紙を集めたもの。
読みたい。
少し前にカフカ関係の本を読んで、お腹いっぱい、暫くはいいかなと思っていたけれど、これはかなり気になる。
けれどこの本を詠むなら、まず『ミレナへの手紙』を読むべきだろ
檸檬読書日記 「お葬式」の日記、文豪の印影、生命の詩集。 2月26日-3月3日
2月26日(月)
『覚和歌子詩集』を読む。
死ぬことも生きることも、結局は一緒なのかもしれないなあ。
2月27日(火)
洗濯が 拒絶するよう 冷たくて 軍手対策 するりと落ちる
濡れた洗濯物が冷たすぎるから、対策として軍手をして干しているのだけれど、やりづらくてたまに落としてしまう。どこまでも拒絶してきます。そんなに干されたくないのか。もしや反抗期?
伊丹十三『「お葬式」日記』を読む。
檸檬読書日記 蛇は足を飾り、黒澤明応援隊と、季節外れのクリスマス。 2月19日-2月25日
2月19日(月)
「花粉のやつが飛んでいる」
そう忌々しそうに言うから
「雨とか降って落ちるといいのにね」
と返したら
「そうすると、降ってる時はいいけど、止んだ後にそれが舞うんだよ」
「でも、たくさん降ってたくさん落ちたら、その分早く終わるんじゃないの?」
「いや、そういうことじゃないんだよなあ。これだから花粉症じゃないやつは…やれやれ」
と言われてしまった。そういうことじゃない