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私の生徒たちや学校のこと。

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ピアノ演奏と身体の動き(1)

ピアノ演奏と身体の動き(1)

最近、ピアノ演奏の時の【動き】のコースを、レッスンのオプションとして学校でやっています。

ピアノ演奏の動きの種類は、私がドイツの音大で勉強したピアノメソッドでは、使う部位によって大きく2つに分類されます。
そしてその2種類から更に細か〜く分岐している、という感じになっているのです。

私がやっているコースのは、そのどちらもの種類を【ピアノを使わずに教えていく】という内容なのですが、どうせなら楽し

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#良い日、悪い日

#良い日、悪い日

昨日のレッスンの時のこと。

生徒が何か不調らしくて、「悪い日が続くと、本当に落ち込みます。」と言ったんですね。

さて、、と。
それってスランプってことなのか、何か嫌なこと、解決しない悩みでもあるのか、、、?

そこはよくわからなかったのですが、悩みというとプライベートでデリケートな領域ですので、私から質問はせず、、。

でも、ふと思いついて
「年月って、いい日と悪い日が繰り返して過ぎていくよね

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補講のお昼休み

補講のお昼休み

昨日の補講のお昼休みは、ここで、、、。

昨日は学校で朝10時から夕方5時までの補講でしたので、お昼はゆっくりしたいなぁと思い、1時間のお昼休憩をとってタイムスケジュールを組んでありました。

なので「ランチはどこかでゆっくり外食するんだもん!」と決めていたのです。

昨日はあいにくの曇り空。
ちょっと雨が来そうな感じだったので、外ではなく店内の席をチョイスしました。

週末はウイークデーのような

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リストカットの生徒(1)

リストカットの生徒(1)

昨日の午後は学校で補講でした。
私は5月の中旬から1ヵ月ほど日本に行っていたので、その間の補講が山のようにあり、先週の土曜日から徐々に始めていたのです。

昨日は対面レッスンの補講2回目。

毎土曜日は学校で対面式(オンラインも可)、毎金曜日はオンラインレッスンと予定を組んであり、生徒が選べるようにしました。

昨日は土曜日でしたので学校で対面式レッスンだったわけですが、気温が27℃と低めで助かり

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ミュンヘンは真夏日続き、、、。

ミュンヘンは真夏日続き、、、。

今週のミュンヘン地域は最高気温が30℃超えの日が多く、今日も34℃だそう。

学校の私の教室にはエアコンも扇風機もないので、私はアウトドア用の小さな扇風機を家から持参してます。

学校側からすれば、1年間に数週間くらいしか必要になることのないエアコンや扇風機に、設備費なんてかけられない、、、ってことなんでしょうけどねえ、、。

でも、ドイツの夏は確実に暑さが増しているって感じるんですよね、、。

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ロッカーに眠っていた、ふるーいピアノの楽譜。

ロッカーに眠っていた、ふるーいピアノの楽譜。

ドイツのバイエルン州では2022/23の学年が7月末で終わるのですが、整理整頓の苦手な私は、もう今週から教職員ロッカーの整理を始めることにしました。

というのも、私のロッカー内には古い楽譜がドンっと積まれてまして。
絶対に、一度では家に持って帰れない量と重さ、、。(笑)

毎週ロッカーを開けるたび、「コレはよろしくない状態だなぁー。」と思いながら積まれたままの楽譜を見ていたのですが、ついに【片付

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今日はピアノ科コンサート

今日はピアノ科コンサート

今、ドイツは学年末で、各種試験、コンサートなどがまだまだ続き、先生も大忙し。

実は私も、今週はたーいへん、、なのです。(笑)

「でも、金曜日の夜のピアノ科のコンサートが終われば、土曜日はレッスンだけなので少しは気が楽になる!」と思い続けて、なんとか乗り切ってこれました。

ところが!

【来年度(9月から)の授業スケジュール】提出、締め切り日が今日だった!ということをすっかり忘れていて、気づい

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ピアノのレッスンと言葉

ピアノのレッスンと言葉

日本で暮らしていた頃の私は、校則とか制服とかがずっと苦手な子供でした。

そうは言っても、もちろんまぁ大抵のことは守っていたわけですが、、。
でも、制服のリボンがしっかり結べていないとか朝からチェックされると「今日一日のスタートが台無しだよ!」なんて憤慨したものです。(笑)

でも自分がドイツの音楽学校で、初めて自分のクラスを持つようになった時、「ああ、【クラスの決まりごと】というものは必要なんだ

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ピアニストになるために必要なこと(3)

ピアニストになるために必要なこと(3)

このハンガリー人の生徒を数回教えていくうちに、だんだん明らかになってきたことが、、。

それはまず、【彼女がハンガリーの英才教育システムで何を教わってこなかったか】ということ。

彼女が習って来なかったものとは、ズバリ【音楽は人が人のために作った】ということでした。

彼女はハンガリーの学校でピアノを扱うことを習い、そのテクニックを使って数々のピアノ曲を弾いてきたのです。

でも、曲を書いたのは、

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クラスコンサート、急遽開催❗️

クラスコンサート、急遽開催❗️

本日は急遽、19:00からクラスコンサートの開催です。
本番を控えている生徒がいるので、事前にクラスコンサートでドキドキさせてあげる(爆)、、という目的なのですが、、、どうかな?(笑)

で、ただいま【スイーツバッグ】、作成中です。

このスイーツバッグは、クラスコンサートで演奏した人は誰でも貰える、というバッグ。
ただし当日や前日に病気になって弾けなかった人は貰えません。

何故かというと、健康

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ピアニストになるために必要なこと(2)

ピアニストになるために必要なこと(2)

弟子にした、、とは言っても、もちろんその時点では、私は彼女のことをまだ何もわかっていませんでした。

彼女がピアノでどんなことが出来るのか、出来ないのか、ハンガリーで習ったこと、習っていないこと、つまり彼女の力量の長所も短所も出来るだけ詳しく知る必要がありました。

自分が一から教えた生徒でない限り、レッスンは【出来ないものは新しく教え、間違って習ってしまったことは修正し、、。】という作業になるの

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ピアニストになるために必要なこと(1)

ピアニストになるために必要なこと(1)

【子供の頃にピアノを習い始めたら上達が早く、忍耐強く真面目に練習を続けていったら年齢と共に順調にグレードアップしていき、生徒さん自身もピアノをますます大好きになってピアノを職業にしたいと思うようになり、音大に入学した。】というパターンを辿った人は、世の中に多くいらっしゃると思います。

でも音大に行ったもののいろいろな理由で挫折してしまい、結局はピアノを弾くことさえやめてしまう人も、実は大勢います

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18歳の男子生徒の涙

18歳の男子生徒の涙

先週から、ミュンヘンは試験のシーズンに突入。
卒業試験、資格試験、入学試験など、数々の大きな試験が続きます。

私の生徒も、高校卒業(=大学入学資格)のアビトゥアーという試験プラスその後の入試、大学卒業試験など、今年は複数名が大きな試験に挑んでいます。

その中の一人に、私が12年間教えた18歳の男の子がいるのですが、彼は驚くほど美しい音色をピアノから紡ぎ出し、繊細なハーモニーの変化でショパンを弾

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オンラインレッスン-ロックダウンでの思い出-

オンラインレッスン-ロックダウンでの思い出-

ドイツがコロナのロックダウン中だった期間、私のクラスもオンラインレッスンを余儀なくされました。

最初は生徒も私も慣れず、何週間かぎこちないレッスンが続き、対面式レッスンの気楽さというか温かさというか、「こんにちは〜!」「やぁやぁ、よく来たね〜!」というクラスならではのアットホーム感がどうしても出ないのが、なんとももどかしくて、、。

そのうち、「なるほど、オンラインレッスンというものはこういうも

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