京都伝統中医学研究所

2人の国際中医師が「頑張る女性を応援する」というコンセプトのもと2009年に京都市右京…

京都伝統中医学研究所

2人の国際中医師が「頑張る女性を応援する」というコンセプトのもと2009年に京都市右京区で事業スタート。 中医推拿のリラクゼーションサロンや「暮らしに活かす中医学」講座、中医推拿セラピスト養成講座、また中医学オリジナルの薬膳茶や薬膳食材のネット通販を行っています。

マガジン

  • 京都伝統中医学研究所の二十四節気の養生法

    京都伝統中医学研究所の国際中医師がオススメする【二十四節気の養生法】とおすすめ薬膳茶や薬膳食材です。節気ごとに追加掲載いたします。

記事一覧

二十四節気の養生法【2024 處暑】

 8/22から「處暑」です。暦便覧には「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」とあります。「處暑」になり、一年で一番暑いとされる三伏天もようやく明日(8/23)…

二十四節気の養生法【2024 立秋】

 今日から「秋」の始まりです!と言われても、「もう夏も終わってしまいましたねぇ」なんて…思えませんね。 今年は8/7~8/21(處暑の前日)までの2週間が「立秋」になり…

二十四節気の養生法【2024 大暑】

 夏の最後の節気です。今年は7/22~8/6(立秋の前日)までの2週間が「大暑」です。まだ始まってもいないのに夏も終わりなんて…という感じですね。暦便覧には「暑気いた…

二十四節気の養生法【2024 小暑】

 斗が辛(太陽経度105度)を指すと小暑です。グレゴリオ暦の7/7ごろで、この時期は、梅雨明けが近づく頃でかなり暑くなっていますが、まだ極度の暑さには至っていないた…

二十四節気の養生法【2024 夏至】

 6/21は夏至です。北半球では太陽が北回帰線上にあり1年で昼間が最も長くなり、太陽の角度が最も高いところになりますが、地表の熱は最も多い状態にはなっていないので、…

二十四節気の養生法【2024 芒種】

 6/5は芒種で、暦ではこの時期は芒(ススキ)のある穀類の栽培に最も適している時期とされます。5/21に沖縄に梅雨入り宣言が出され、これから前線の北上に伴って北海道を除…

二十四節気の養生法【2024小満】

 例年、小満の頃は、初夏の爽やかな季節で農家では田植えが忙しい時期です。今年は5/20~6/5までが小満になります。暦便覧には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る…

二十四節気の養生法【2024 立夏】

 Welcom Smmer、夏が来た!。5月5日から5月19日までが「立夏」になります。今日から8/7の立秋の前日までが夏三か月。自然界を覆う主気は「長」、季節の気は「暑」です。 …

二十四節気の養生法【2024 穀雨】

 太陽の黄経が15度になり斗が癸を指すと穀雨です。今年は4/19~5/5までが穀雨になります。春の最後の節気で「温かく降る春の雨が田畑を潤し穀物を生長させる」という意…

二十四節気の養生法【2024 清明】

 今日から二十四節気「清明(せいめい)」です。清浄明潔の略で「空気は澄んで、陽光は明るく万物を照らし、全てがはっきりと鮮やかに見える」頃という意味で、 暦便覧に…

二十四節気の養生法【2024 春分】

 二十四節気「春分(しゅんぶん)」ですね。お彼岸の中日で「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、ようやく寒暖差もおさまり麗らかな陽気の日が多くなります。桜の開花はどうで…

二十四節気の養生法【2024 啓蟄】

 弥生三月、いよいよ草木萌動く季節になってまいりましたね。 一昨日は上巳の節句で雛人形を飾ったり雛あられや菱餅をいただいて子どもたちの穢れを祓い健やかな成長をお…

二十四節気の養生法【2024 雨水】

 空から降ってくるものが水に変わるころが「雨水」です。  暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」とあります。  京都は雨模様ですが、今日は気温も18…

二十四節気の養生法【2024 立春】

 2/4~2/18までが「立春」です。いよいよ春の訪れですね。 暦便覧には「春の気たつを以て也 」とあります。 二十四節気では、「立春」は一年の始まりと考えます。「立」は…

二十四節気の養生法【2024大寒】

 いよいよ、冬最後の節気1/20~2/3(立春の前日)までの約2週間が大寒です。まだまだ寒い日が続きますがもう少し冬の味覚などを楽しみながら春の訪れを待ちましょう。暦便…

二十四節気の養生法【2024 小寒】

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  元日早々に能登半島を震源地とする広範囲な大地震に見舞われました。 お亡くなりになられ…

二十四節気の養生法【2024 處暑】

二十四節気の養生法【2024 處暑】


 8/22から「處暑」です。暦便覧には「陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也」とあります。「處暑」になり、一年で一番暑いとされる三伏天もようやく明日(8/23)で終わりますが、まだまだ残暑厳しいですね。中国では残暑を“秋老虎,毒如虎”と言い、虎のように恐ろしいと喩えられており、まだまだ「暑さ対策」が必要です。とはいえ、日中はまだまだ蝉時雨が喧しいですが、夕方にはヒグラシの声が聞こえたり、夜

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 立秋】

二十四節気の養生法【2024 立秋】

 今日から「秋」の始まりです!と言われても、「もう夏も終わってしまいましたねぇ」なんて…思えませんね。
今年は8/7~8/21(處暑の前日)までの2週間が「立秋」になります。暦便覧には「初めて秋の気立つがゆへなれば也 」とあります。
しかし、誰も ゛秋が来たなぁ゛ なんて感じてませんよね。まだまだ夏真っ最中で猛暑日が続きます。一年で一番暑い40日間の三伏天の真ん中を過ぎたとこで、三伏天が終わるまで

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 大暑】

二十四節気の養生法【2024 大暑】



 夏の最後の節気です。今年は7/22~8/6(立秋の前日)までの2週間が「大暑」です。まだ始まってもいないのに夏も終わりなんて…という感じですね。暦便覧には「暑気いたりつまりたるゆえんなれば也 」とあります。
いよいよこれからが夏本番ですよね。一年で一番暑い季節なので心気を損なわないように注意するとともに、7/19から夏の土用に入っていますので脾気も損なわないように気をつけてお過ごしくださいね

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 小暑】

二十四節気の養生法【2024 小暑】

 斗が辛(太陽経度105度)を指すと小暑です。グレゴリオ暦の7/7ごろで、この時期は、梅雨明けが近づく頃でかなり暑くなっていますが、まだ極度の暑さには至っていないため「小暑」と呼ばれます。木々が生い茂り、日に日に暑さが増し、最高気温は40℃を超えることもあります。小暑は一年で最も降水量が多い季節でもあり、大雨や暴風雨、落雷なども起こります。

小暑六月節 元稹 [唐代]
 倏忽温風至,因循小暑来。

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 夏至】

二十四節気の養生法【2024 夏至】

 6/21は夏至です。北半球では太陽が北回帰線上にあり1年で昼間が最も長くなり、太陽の角度が最も高いところになりますが、地表の熱は最も多い状態にはなっていないので、まだまだ暑さはこれからが本番となります。
 中国では「暑さは三伏の頃が最も厳しい」と言われ、今年の初伏は7/15になります。日本でも、この初伏から末伏が終わる8/23までの間が、気温は最も高く、昨年の最高気温は8/5に福島県伊達市、8/

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 芒種】

二十四節気の養生法【2024 芒種】

 6/5は芒種で、暦ではこの時期は芒(ススキ)のある穀類の栽培に最も適している時期とされます。5/21に沖縄に梅雨入り宣言が出され、これから前線の北上に伴って北海道を除く全国各地が順次梅雨入りします。
 中国では昔から「春の雨は油と同じくらい貴重」という諺があるそうです。唐の太宗 李世民は漢詩『咏雨』に「和气吹緑野、梅雨洒芳田。新流添旧澗、宿霧足朝烟。雁湿行无次、花沾色更鮮。対此欣登歳、披襟弄五弦

もっとみる
二十四節気の養生法【2024小満】

二十四節気の養生法【2024小満】

 例年、小満の頃は、初夏の爽やかな季節で農家では田植えが忙しい時期です。今年は5/20~6/5までが小満になります。暦便覧には「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と書かれ、陽気が旺盛になり万物はますます充満し、大麦などの夏作物が実ってきますが、まだ成熟していないため小満と呼ばれます。
 台湾や中国では初夏にお茶を飲むのが養生の基本です。5/1が「夏も近づく八十八夜」でしたが、日本でもこの時期

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 立夏】

二十四節気の養生法【2024 立夏】

 Welcom Smmer、夏が来た!。5月5日から5月19日までが「立夏」になります。今日から8/7の立秋の前日までが夏三か月。自然界を覆う主気は「長」、季節の気は「暑」です。
暦便覧には「夏の立つがゆへ也」と書かれ、野山が新緑に彩られ夏の気配が感じられるようになります。
 また去年のような猛暑日が続くかと思うとウンザリですね。しっかり夏の養生が大切になりますが、日本ではその前に「梅雨」があり北

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 穀雨】

二十四節気の養生法【2024 穀雨】

 太陽の黄経が15度になり斗が癸を指すと穀雨です。今年は4/19~5/5までが穀雨になります。春の最後の節気で「温かく降る春の雨が田畑を潤し穀物を生長させる」という意味があり、暦便覧には「春雨降りて百穀を生化すれば也」とあります。二十四節気の中の六番目の節気で春季の最後の節気です。

今月の癒しの庭園 仁和寺「御室桜」 京都ではすでに桜端の候となり葉桜のところも多くなりましたが、今年は昨年と比べ

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 清明】

二十四節気の養生法【2024 清明】

 今日から二十四節気「清明(せいめい)」です。清浄明潔の略で「空気は澄んで、陽光は明るく万物を照らし、全てがはっきりと鮮やかに見える」頃という意味で、 暦便覧には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也」とあります。清明節は中国ではとても大切な日で昔から祝日とされてきました。日本では、春分の日(お彼岸)にお墓参りに行きますが、中国や台湾、沖縄などでは「清明」の日にお墓にお参りして先祖を敬

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 春分】

二十四節気の養生法【2024 春分】

 二十四節気「春分(しゅんぶん)」ですね。お彼岸の中日で「暑さ寒さも彼岸まで」と言われ、ようやく寒暖差もおさまり麗らかな陽気の日が多くなります。桜の開花はどうでしょうね?昨年は観測史上最速というところも多かったようで、京都も春分の日にはすでに桜の開花宣言が出されていましたが今年は少し遅いようですね。
 暦便覧には「天の中を行て昼夜等分の時也」 とあり、また「春分者、陰陽相半也。故晝夜均而寒暑平」(

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 啓蟄】

二十四節気の養生法【2024 啓蟄】

 弥生三月、いよいよ草木萌動く季節になってまいりましたね。
一昨日は上巳の節句で雛人形を飾ったり雛あられや菱餅をいただいて子どもたちの穢れを祓い健やかな成長をお祝いされたでしょうかね。
 今日は春の3番目の節気「啓蟄(けいちつ)」です。「蟄虫啓戸」厳しい冬の間、大切な正気を漏らさないよう土の中で冬ごもりをしていた虫たちも地上に出て来る季節ですね。
 また立春が過ぎると大気が不安定で雷が鳴ることがあ

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 雨水】

二十四節気の養生法【2024 雨水】

 空から降ってくるものが水に変わるころが「雨水」です。
 暦便覧には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也」とあります。
 京都は雨模様ですが、今日は気温も18℃ぐらいになり4月後半の暖かさになるそうです。しかし今週後半はまた寒さが戻るとか!?
まだまだ太陽の南中高度が低いので「春」とは言え一気には暖かくなりませんね。北からの寒気が降りて来て真冬に戻ったり、南から暖気が入って来てポカポカ陽気に

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 立春】

二十四節気の養生法【2024 立春】

 2/4~2/18までが「立春」です。いよいよ春の訪れですね。
暦便覧には「春の気たつを以て也 」とあります。
二十四節気では、「立春」は一年の始まりと考えます。「立」は始まりという意味で、閉蔵といって万物が閉ざされていた冬から、万物が生まれる春の始まりを示しています。始まったとこなのですぐに万物が生まれるわけではありませんが、まだ凍った土の下では小さな芽が今か今かと生温かい春風が吹くのを待ってい

もっとみる
二十四節気の養生法【2024大寒】

二十四節気の養生法【2024大寒】

 いよいよ、冬最後の節気1/20~2/3(立春の前日)までの約2週間が大寒です。まだまだ寒い日が続きますがもう少し冬の味覚などを楽しみながら春の訪れを待ちましょう。暦便覧には「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也 」とあります。「陰極まれば陽に転ず」一番寒いときですが、ここを過ぎれば春がやってきますね。

今月の癒しの庭園 「高台寺庭園」 今回の癒しの庭園は、再び辰年に因んで「高台寺臥竜池庭園」

もっとみる
二十四節気の養生法【2024 小寒】

二十四節気の養生法【2024 小寒】

あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 元日早々に能登半島を震源地とする広範囲な大地震に見舞われました。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りするとともに被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い穏やかな日常生活が戻ってくることを願っています。
最も寒い時期での被災で本当に大変だと思いますが、暖を取るのも厳しいでしょうが何とか工夫してカラダの

もっとみる