脳卒中治療ガイドライン2021の感想

脳卒中治療ガイドライン2021の感想

Evidence Based Practice(以下、EBP)やEvidence Based Medicine(以下、EBM)を進める上では、ガイドラインは欠かせません。 なのでガイドラインは最新のものをキャッチアップしておくことが大事です。 先日、脳卒中治療ガイドライン2021が発行されました。 日本脳卒中学会が出版しているもので、前回は2015年でした。 追補2019というのがあったものの、改訂は6年振りになります。 流石に6年経っていると新しいエビデンスがたく

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バランスを改善するには感覚も大切!

バランスを改善するには感覚も大切!

お疲れ様です。脳リハです。 本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。 内容は… 「研究結果からわかった脳卒中患者のバランス障害における運動感覚の重要性」について、論文の内容を噛み砕いて説明します。 研究での報告結果この研究では以下のことが報告されています。 ☑︎ 体性感覚情報の統合が困難な場合視覚情報に依存した姿勢制御を行う。 → 足裏の触れている感覚や関節の動かす感覚など、適切に感じることができない場合、バランス不良が増す ☑︎ 上に対して、体性感覚統合障害のリハビリ

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脳卒中後の上肢リハビリで筋電トリガー式電気刺激が有効と報告した2017年の研究

脳卒中後の上肢リハビリで筋電トリガー式電気刺激が有効と報告した2017年の研究

脳卒中患者さんとのリハビリで、電気刺激は使っていますか? 電気刺激は、上肢の運動障害や運動パフォーマンス、肩の亜脱臼や肩の痛みなどに対して有効であるということが、世界的に報告されています。 https://brain-lab.net/2021/07/21/1-91/ ただ、電気刺激をやればなんでもいいというわけではありません。 電気刺激のタイプ(神経筋電気刺激、経皮的電気刺激、筋電トリガー式電気刺激など)や電気刺激のパラメータ(周波数、パルス幅、刺激強度など)、ターゲ

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筋膜リリースとは??

筋膜リリースとは??

お疲れ様です。脳リハです。 本日はセラピスト向けの投稿になっています。 ただ、知識はある方が良いので、ぜひ脳卒中後遺症者の方にも見て頂きたい内容です。 内容は… 「筋膜リリースとは??筋膜リリースとストレッチの違い」について説明します。 筋膜リリースとは??よく筋膜を伸ばすイメージを持っている方がいると思いますが、実はそうではありません。 筋膜リリースとは… 単なる膜の伸張ではなく、膜の捻じれをリリース(解きほぐす)し、筋/筋膜のバランスを整える手技 とされてい

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脳卒中の失語症検査:Aachen Aphasia Test

脳卒中の失語症検査:Aachen Aphasia Test

Aachen Aphasia Test(以下、AAT)は世界で標準的に使われている失語症の検査です。 これは失語症領域に限らず、理学療法領域、作業療法領域でも同じですが、Evidence Based Practice(以下、EBP)やEvidence Based Medicine(以下、EBM)を進める上では、世界で使用されている検査を使うことが大事です。 ▶︎詳しくはこちら https://brain-lab.net/2021/07/05/1-77/ 日本国内では失語

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脳出血当事者でも働きたい!納得できるキャリア設計の方法①

脳出血当事者でも働きたい!納得できるキャリア設計の方法①

「以前の仕事に復職するぞ…!」「今の自分に合った仕事で復職したい…!」など復職を目標にリハビリをする方はさまざまな決意を抱いていると思います。 この記事では24歳で脳出血を発症した後、発症前と同じWeb編集者として復職した私の経験から、復職を目指している脳出血当事者、そのご家族に向けて「復職前に必要な準備」についてご紹介します。 ▼脳出血を発症した経緯と闘病についてはこちら 復職に必要な身体機能を改善させるまず、回復期リハビリでは入院時に「リハビリテーション計画書」を担

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有益な神経科学の情報

有益な神経科学の情報

お疲れ様です。脳リハです。 本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。 内容は… 「脳卒中後遺症者の為の神経科学で明らかになった見解」を簡潔に紹介します。 ❶ 1000憶もの神経に対して12億の死滅脳内には平均1000憶もの神経が存在しています。 報告では、脳卒中による死滅する細胞はおよそ1%(12億程度)とされています。 1000憶に対して、わずか12億で重篤な影響を与えるのはなぜか… ここで解明されているのは「重症度は脳損傷の大きさではなく脳への影響度で決定する」と

脳卒中後の上肢リハビリ:電気刺激が効果的な4つのアウトカム

脳卒中後の上肢リハビリ:電気刺激が効果的な4つのアウトカム

脳卒中患者さんとのリハビリで、電気刺激は使っていますか? 電気刺激には禁忌があり、取り扱いに注意を要する物理療法ですが、世界的に効果が実証されています。 今回は、脳卒中患者さんの上肢リハビリにおいて、電気刺激が何に対して有効なのか、4つのシステマティックレビューから紹介させていただきます。 脳卒中後の上肢リハビリ:電気刺激が効果的な4つのアウトカム電気刺激が効果的な4つのアウトカムは以下の通りです。 ① 運動パフォーマンス ② 運動機能 ③ 肩の亜脱臼 ④ 肩の痛み

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脳を驚異的に成長させる物質

脳を驚異的に成長させる物質

お疲れ様です。脳リハです。 本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。 内容は… 「脳内の神経接合における特殊なタンパク質」について説明します。 脳由来神経栄養因子(BDNF)脳由来神経栄養因子(BDNF)とは… 『神経細胞の生存や分化、さらに神経回路の形成や記憶・学習の基盤である「神経シナプス可塑性」の調節などに関わる重要な分泌性因子』 これは、出生後に自然に生産されるもので、出生後は強靭な神経接合を行って成長していかなければなりません。 この物質は、脳卒中を含む脳損

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脳卒中リハビリのミラーセラピー3つの活用戦略

脳卒中リハビリのミラーセラピー3つの活用戦略

BRAINでは脳卒中EBPプログラムというオンライン学習プログラムを運営しています。 昨日、上肢の運動障害コースという主に作業療法士の先生が参加してくださっているコースの中で、ミラーセラピーをエビデンスに基づいて臨床でどう使っていくかというテーマで、ディスカッションしました。 今回はそのディスカッションの内容を一部紹介しながら、ミラーセラピーの活用戦略についてお話しします。 脳卒中リハビリのミラーセラピー3つの活用戦略最初に3つの活用戦略について紹介します。 ①急性期

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