SHUKA|Togenkyo District

京都を拠点に伝統を軸とする活動(ストーリー構想、エンタメ・イベント企画、カルチャースク…

SHUKA|Togenkyo District

京都を拠点に伝統を軸とする活動(ストーリー構想、エンタメ・イベント企画、カルチャースクール、製品・IP開発、コミュニティ運営、社会・地域貢献、etc...)

マガジン

  • Ametsuchi -特区にある歓楽街-

    Togenkyo DistrictはAme地区エンタメ街、Tsuchi地区は商店街となりエンタメやイベントが催されています!

  • Togenkyo Districtの世界観

    Togenkyo District のシナリオ設定や世界観について紹介していきます!

  • 【ビジネス】 それでも、伝統が好きだ!

    衰退とされる伝統に身を投じる 孤軍奮闘記を綴っていきます!

記事一覧

墓守という業

am 7:00開始は曹洞宗の僧侶である 墓守さんのお経から始まります。 眠気を木魚と鐘で目醒ましがわり am 8:00気持ちのいい朝陽が差し込む墓地 想像以上にここは広い! …

墓地のお堂内でチャリティイベント草案

前夜 上七軒での整体を終えて お客さんと近隣のお店へ ちょうど、一年前に開業されたという 自分の母親と同い年の70代の店主さん このお歳での挑戦はすごく刺激を受けます…

縁起 / Auspicious origin

今回は、本番前の過ごし方という雑記回です。 前日の追い込みで弦が切れてしまい 早朝に三味線屋 祇園四条縄手通り南にある 金善楽器店さんへ 帰路ついでに周辺を散策 …

ステージvol.1に向けての準備

京都市東山区にある古川町商店街の ランタン祭りにshukaの三味線演奏での 出演が決まっています。 Conceptランタン祭りに訪れる観光客へ 伝統芸能三味線のかっこよさを伝…

いけばなの源流で今の美意識を探る

京都に移住以来 おそらく皆勤の池坊さんの華道展へ 作品と対話をすることは 生け手の想いや美意識を感じ取れて 楽しみとなってきました。 そうすることによって作品に対…

伝統を語り継ぐゴンドアートの世界

今回は、民族アーティストから学ぶ 何かを伝える上の手段に関するお話。 きっかけ 世界のはじまりという本の パッケージに惹かれて手を取ると モダン要素もある民族画の…

デジタル能舞をアートライクに考察してみる

今回は、京都市役所で行われた デジタル能舞をアート視点での 考察をしていこうと思います。 建築(ハード)× 伝統芸能(ソフト)×デジタル(ソフト) この組み合わせで…

墨×箔の掛け合わせを考えてみる

今回は、書家玉雪さんのアトリエへ赴き 書道と金箔工芸でのコラボを考えていきます! 玉雪さんのスタイルは 墨を頭上から垂らす重力使いと 細い流線美が特徴です。 数年…

伝統技術の高さだけでは売れないエシカル時代の潮流

伝統文化に興味のある 第一線の声に耳を傾ける。 ちょうど、一年半前から 京都の二大骨董市 弘法さんと天神さんの お手伝いをしています。 理由の一つ 様式のガラッと変…

夜ノ帷

東山に朧げな月を見る 宵も京の宴の始まりかな ひとり佇む、あなたは? 陽の光に送り出されて 月の光に迎えられ いつも寄り添ってくれている そんな気がして 迷い憂う夜…

ひょっとこはひょっとこのままに 其の三、

弟は、スペインに武者修行へ出向き そこで、生涯付き合うことなる 漫画家の盟友とも出会います! のちに、日本で再会を果たしてからは 互いの作品に登場させたり、 一緒に…

ひょっとこを踊れるか?

念願の石野卓球さんのテクノの世界へ! 意気込んで来たものの 元々、内向的な性格もあり 馴染めずにどう楽しめばいいのか、、、 数十年前に都内のクラブに連れてってもら…

ひょっとこはひょっとこのままに 其のニ、

その一は、こちらから 兄は、苦虫を噛み潰して そこから勉学に励み 府内有数の名門校へと進みます。 銀行員という職業へつき いわゆる世間での正攻ルートを辿って ある程…

ひょっとこはひょっとこのままに 其の一、

兄「おまえがただうらやましかったんだ」 弟が生涯を終え旅立つ 今まさに涙を流しながら そう口ずさんだ。 弟は、自分のやりたいように 徹底した悔いを残さない人生だっ…

特区に纏わる "天地人"

前回のあらすじ ナレーション桃源京は、無数の神々によって 平穏に守られています かつて日本という国が存在していた頃の "シントウ"の教えが今もなお受け継がれていま…

特区にある歓楽街 "Ametsuchi"

前回のあらすじ ナレーション桃源京には、宿場町が存在しています その名を "アメツチ" ツチ地区には、伝統的な暮らしを楽しむ繁華街 アメ地区には、伝統的な芸事を嗜…

墓守という業

墓守という業

am 7:00開始は曹洞宗の僧侶である
墓守さんのお経から始まります。

眠気を木魚と鐘で目醒ましがわり

am 8:00気持ちのいい朝陽が差し込む墓地
想像以上にここは広い!

散歩とゴミ拾いながら
異常がないかを点検。

am 9:00砂利をならす作業は
やり出すと熱が入ってしまい
全部終える頃には2時間が過ぎていた。

pm 1:00気温も上がって暖かくなると
お客さんが来られて接客応対。

もっとみる
墓地のお堂内でチャリティイベント草案

墓地のお堂内でチャリティイベント草案

前夜
上七軒での整体を終えて
お客さんと近隣のお店へ

ちょうど、一年前に開業されたという
自分の母親と同い年の70代の店主さん
このお歳での挑戦はすごく刺激を受けます。

たまたま、
お隣へ座られた方と話が深まっていき、

元々、旦那さんが近くでバーをされてて
年間にお神輿を何十基と担がれていて
今は墓守を継いで僧侶になったという
聞けば聞くほどに?がいっぱい。

女性「明日行くけど来る?」

もっとみる
縁起 / Auspicious origin

縁起 / Auspicious origin

今回は、本番前の過ごし方という雑記回です。

前日の追い込みで弦が切れてしまい

早朝に三味線屋
祇園四条縄手通り南にある
金善楽器店さんへ

帰路ついでに周辺を散策

三味線の師匠のご実家である
祇園吉うたさん

数年前の火事でも
焼失しなかったという
力強い赤松を拝みつつ

以前の稽古場の前を通る。

師匠のようにこの街へ根付き
"伝統芸能のかっこよさを伝えたい"
初めての時の気持ちに立ち返り

もっとみる
ステージvol.1に向けての準備

ステージvol.1に向けての準備

京都市東山区にある古川町商店街の
ランタン祭りにshukaの三味線演奏での
出演が決まっています。

Conceptランタン祭りに訪れる観光客へ
伝統芸能三味線のかっこよさを伝える

Purposeshukaのファン構築

演目の構成やステージ作り

Target文化体験したい日本人観光客

文化体験したいインバウンド

Unique Point数多の古典ジャンルの持ち曲

伝統芸能界のような縛り

もっとみる
いけばなの源流で今の美意識を探る

いけばなの源流で今の美意識を探る

京都に移住以来
おそらく皆勤の池坊さんの華道展へ

作品と対話をすることは
生け手の想いや美意識を感じ取れて
楽しみとなってきました。

そうすることによって作品に対して
なぜ興味が湧いたのかが浮き彫りとなり

自分の中の美意識へと気づき
それが表現の糧となっていきます。

ここでは、自分なりの鑑賞の仕方を
紹介していきます!

まずは、こちらの作品
想像の中に背景を変えてみたり
持っていきたい空

もっとみる
伝統を語り継ぐゴンドアートの世界

伝統を語り継ぐゴンドアートの世界

今回は、民族アーティストから学ぶ
何かを伝える上の手段に関するお話。

きっかけ

世界のはじまりという本の
パッケージに惹かれて手を取ると
モダン要素もある民族画のような絵と
創世神話を元にした説明が書かれている。

ページを読み進めること
たったの10分ぐらいで
この本のコンセプトが伝わってきた!

ゴンドアート

インド中央部のマディヤ・プラデーシュ州
近郊に住むパルダーン・ゴンドという

もっとみる
デジタル能舞をアートライクに考察してみる

デジタル能舞をアートライクに考察してみる

今回は、京都市役所で行われた
デジタル能舞をアート視点での
考察をしていこうと思います。

建築(ハード)× 伝統芸能(ソフト)×デジタル(ソフト)

この組み合わせでは
どのような表現で世界観は伝わるのか?

"テクノロジーはそれを伝える手段"

ここでの、それは
能楽の表現する世界観になります。

能楽の表現する幽玄な世界観と
サイケデリック模様が相まって

こんなにも不気味さを際立たせる

もっとみる
墨×箔の掛け合わせを考えてみる

墨×箔の掛け合わせを考えてみる

今回は、書家玉雪さんのアトリエへ赴き
書道と金箔工芸でのコラボを考えていきます!

玉雪さんのスタイルは
墨を頭上から垂らす重力使いと
細い流線美が特徴です。

数年前に初めて個展で見させていただいた際
こんな書道のスタイルがあるのかと衝撃でした!

その玉雪さんがインスピレーションを
受けたという書家の園家文苑さんの作品

書道を表現ツールとして
文字の枠に囚われない
抽象的な作品がとても面白い

もっとみる
伝統技術の高さだけでは売れないエシカル時代の潮流

伝統技術の高さだけでは売れないエシカル時代の潮流

伝統文化に興味のある
第一線の声に耳を傾ける。

ちょうど、一年半前から
京都の二大骨董市
弘法さんと天神さんの
お手伝いをしています。

理由の一つ
様式のガラッと変わってしまった現代で
なお、古いものを求める方たちは
どのような考えをもって生活に取り込むのか?

今回、特筆すべきは
コロナも明けてインバウンドも戻り
需要は回復されるかに見えた。

しかし、時代の潮流において
"不必要なものは買

もっとみる
夜ノ帷

夜ノ帷

東山に朧げな月を見る
宵も京の宴の始まりかな
ひとり佇む、あなたは?

陽の光に送り出されて
月の光に迎えられ
いつも寄り添ってくれている
そんな気がして

迷い憂う夜の帳には
その空を見上げて
同じそれを眺めているから

行き交う群衆とすれ違う帰路
の最中にふと孤独を感じ
遠く離れた恋仲へ
思いを寄せる主人公

ひょっとこはひょっとこのままに 其の三、

弟は、スペインに武者修行へ出向き
そこで、生涯付き合うことなる
漫画家の盟友とも出会います!

のちに、日本で再会を果たしてからは
互いの作品に登場させたり、
一緒に催しを企画したり交流を深めました。

兄は、そのまま会社へ勤めて
次第に出世争いの道へと足を踏み入れます。

詩を書いていたいだけの心優しい兄も
組織の中では、悠長に振る舞えません、

自由気ままに過ごす弟、
願望を抑え我慢する兄、

もっとみる
ひょっとこを踊れるか?

ひょっとこを踊れるか?

念願の石野卓球さんのテクノの世界へ!

意気込んで来たものの
元々、内向的な性格もあり
馴染めずにどう楽しめばいいのか、、、

数十年前に都内のクラブに連れてってもらい
その時もまったく乗れずに楽しめなかった。

一緒に連れてってもらった友達には、

「ただ音を感じるままに乗ったらいいんだよ」

この意味が当時の僕ではさっぱりわからなかった。

でも、この日は違った、
それを邪魔しているのは
自意

もっとみる

ひょっとこはひょっとこのままに 其のニ、

その一は、こちらから

兄は、苦虫を噛み潰して
そこから勉学に励み
府内有数の名門校へと進みます。

銀行員という職業へつき
いわゆる世間での正攻ルートを辿って
ある程度の富や名声を手にして
自分としても鼻高々だった。

対象的な弟は、相も変わらずで
勉学に身を入れようともせず
自分の興味の赴くままに過ごして
やがて、ギターと出会います!

当時、有名な師匠へと弟子入りし
流浪のギター弾きとして

もっとみる

ひょっとこはひょっとこのままに 其の一、

兄「おまえがただうらやましかったんだ」

弟が生涯を終え旅立つ
今まさに涙を流しながら
そう口ずさんだ。

弟は、自分のやりたいように
徹底した悔いを残さない人生だった。

二人は、京都の花街という
芸舞妓さんが働きながら暮らす地域があり
そこで男兄弟として育った。

この花街という場所は
女性を中心として回っている社会
肩身の狭いを思いをして暮らすこととなる。

当然、この兄弟も例外ではなく

もっとみる
特区に纏わる "天地人"

特区に纏わる "天地人"

前回のあらすじ

ナレーション桃源京は、無数の神々によって

平穏に守られています

かつて日本という国が存在していた頃の

"シントウ"の教えが今もなお受け継がれています

シントウでは、全てのものに神が宿り

八百万の神々によってそれを治めていました

しかし、桃源京はもともとの日本の地ではなく

流れついて移り渡った土地です

そこで、神々たちは"Wappen"を

天と地と人とを結ぶ使いと

もっとみる
特区にある歓楽街 "Ametsuchi"

特区にある歓楽街 "Ametsuchi"

前回のあらすじ

ナレーション桃源京には、宿場町が存在しています

その名を "アメツチ"

ツチ地区には、伝統的な暮らしを楽しむ繁華街

アメ地区には、伝統的な芸事を嗜む歓楽街

ここでは、特区が古くから受け継いできた

さまざまな伝統的な娯楽を通じて

特区内外、問わずの人たちが嗜み交流をしているのです

物語のあらすじ伝統特区では、京都や伝統が好きな人たちが集う
コミュニティを作っていますが

もっとみる