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夜ノ帷

東山に朧げな月を見る
宵も京の宴の始まりかな
ひとり佇む、あなたは?

陽の光に送り出されて
月の光に迎えられ
いつも寄り添ってくれている
そんな気がして

迷い憂う夜の帳には
その空を見上げて
同じそれを眺めているから

行き交う群衆とすれ違う帰路
の最中にふと孤独を感じ
遠く離れた恋仲へ
思いを寄せる主人公


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