ひょっとこはひょっとこのままに 其の三、

弟は、スペインに武者修行へ出向き
そこで、生涯付き合うことなる
漫画家の盟友とも出会います!

のちに、日本で再会を果たしてからは
互いの作品に登場させたり、
一緒に催しを企画したり交流を深めました。

兄は、そのまま会社へ勤めて
次第に出世争いの道へと足を踏み入れます。

詩を書いていたいだけの心優しい兄も
組織の中では、悠長に振る舞えません、

自由気ままに過ごす弟、
願望を抑え我慢する兄、

兄はずっと弟が
気かがりだったのでしょう。

それを表すような出来事が起きます。

ある日、弟が大病を患います。

入院して衰弱していく弟を
目の当たりにした兄は、

ひとつの詩を書き上げ
それが入選を果たすのでした!

最後の一行には、

生涯に渡りひょっとこを
踊り続けたの "だが"

おそらく兄は弟の死を連想したのでしょう、

ここで冒頭文へと戻ります。

兄「お前がただ羨ましかったんだ」

つづく。

晩年、兄の交友関係はさほど
広くありませんでした。

弟は、たくさんの友人やお弟子さんに
囲まれて楽しく過ごしました。

これは、おそらくですが、

兄の周りのいる人たちは
組織が繋いでいて

弟の周りのいた人たちは、
価値観や生き方が繋いでいた

違いなんだと思います。

先生は、僕によくこう言っていました!
常にアンテナを張って
フットワーク軽く動き続ければ、

"流れ(気)の悪いものではなくて
流れ(気)の良いものだけを引き寄せる"

当然、誰でも気の合う仲間に囲まれて
暮らしたいですよね?

よしなにどうぞ。

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