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いけばなの源流で今の美意識を探る

京都に移住以来
おそらく皆勤の池坊さんの華道展へ

作品と対話をすることは
生け手の想いや美意識を感じ取れて
楽しみとなってきました。

そうすることによって作品に対して
なぜ興味が湧いたのかが浮き彫りとなり

自分の中の美意識へと気づき
それが表現の糧となっていきます。

ここでは、自分なりの鑑賞の仕方を
紹介していきます!

幽玄を感じさせる

まずは、こちらの作品
想像の中に背景を変えてみたり
持っていきたい空間へと配置してみる

この作品では、黒背景や薄暗い空間へ
持っていきたいことから
おそらく幽玄さを求めている。

続いてこちらの作品では
この中から何かを引いてみたり
又、何かを足してみたり

基本的には、引こうとする習性から
余計なものを省いてミニマルに暮らす
生き方みたいなものと繋がってきます!

異なる対生け

続いてこちらの作品
異なる二つの雰囲気のものが並んでいます。

互いの生けがそれぞれの世界観を持っていて
距離感を保ちながら作品として交わっている。

これは、人付き合いにおいても
近すぎず、遠すぎずのバランスを保ちたい
という価値観へと繋がっています!

最後にこちらの作品
奇を衒った作品ですが
とてもよくまとまっています!
一体、なぜだろう?

よく見るとこの作品は、
花器からこだわって作られていて

作者の表現したい世界観が
細部にまで行き渡っていました。

奇を衒うには、まず度胸!
それと哲学やメッセージを込める
必要があるので作り込む忍耐がいるのです。

ここで重要なのは

美意識とは、常に変化し続けるということ!

なので、毎回に足を運んでみては
たくさんの作品に触れ続けていかないと
その時を汲み取れません。

時折の木・葉・花との出会い

"型に嵌めるのではなく
その自然美を活かすために流派や型がある"

いけばなには、色んな流派や型があるので
そこに込められた哲学や価値観を
今後も触れていきたいと思います!

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