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写真・短編小説・詩

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様々な内容にチャレンジしてみたいと思います😄皆様の人生において、何かのきっかけになりますように😊
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#春

春の歌

春の歌

歌を唄いなよって
君はそう言うけど

どんな歌がいいんだろう
みんなどんな歌を唄うんだろう
あの歌だとウケないかな
あの歌だと恥ずかしいな
えっ どうしよう
どうすればいいんだろう
ねぇ 君は何を唄うんだい

唄いたい歌を唄えばいいんだよ
まわりなんて
君が悩むほど聴いてないし
まして期待などしていない
自分の唄いたい歌を
思いっきり唄えばいいんだよ

私は「黄色い春の歌」
そう言って菜の花の君は

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光風

光風

辿り着いた景色にあなたはいなかった

さくらを散らせた風は光風
降りしきる雨にやっと耐えて見た光
眩しさに紛れた風の手は目に見えない
瞬く間に散ってゆくさくら色のあなた
最後のひとひらはあなたの想い
舞い落ちたフロントガラス
気付かずいれたワイパー

辿り着いた景色にあなたはいない…けど
さくらを見る度に思い出すあなたの想い
そのひとひらの想いは今も
私を温かく励ましてくれる

今年の春も
あなた

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季節の気息

季節の気息

春がやって来るよ

信号待ち
見ている景色とは裏腹に
そっとそよ風が教えてくれた

本当に
思わず疑いたくなる
でも きっと来る

そよ風は季節の気息

いつもそう
そよ風は嘘をつかない

さあ 春よ来い

春化粧

春化粧

涙は私の春化粧

さくらに映るあなたのせい

綺麗じゃない けど仕方がない

あなたを想ってしまうのだから

春導く風となれ

春導く風となれ

暖かな日差しになれば
どんなに積もった雪も
ゆっくり溶かすことができる

温かな気持ちになれば
どんなに閉ざした心も
ゆっくり開くことができる

暖かな日差しは空が
温かな気持ちは心が
よく晴れているから

空よ 私の心よ
ゆっくりゆっくり晴れてゆけ
そして
春を導く風となれ

かけがえのない思い出

かけがえのない思い出

あの日見た景色は春色の街
桜咲く道の上にはあなた
吹き抜ける春風に揺れる髪には花びら
暖かな陽気が包む春色のシーン

辛いこと多い毎日だけど
この街に残る思い出はいつも
私を勇気づけてくれる

かけがえのない思い出はいつも
ほんにあたたかい

あなたの手

あなたの手

手にしたものは冬でした
凍える手を温める術もなく
ただ 痛かった
でも
今度手にしたものは春でした
温かい手を握るだけで
ただ 安らげた

手にしたのはあなたの手
あなたの手は 暖かな春でした

もみじ

もみじ

暑かった季節が過ぎて
寒さが増してくる

寂しいことなんてない
悲しいことなんてない

日に日に色づく紅葉のよう
深まる季節を鮮やかに彩る

過ぎた季節を想えば想うほど
遠い春を想えば想うほど
時節
一層彩りを増す
見事散りゆくその時まで

枝先の想い

枝先の想い

手を離した途端 風と共に消えた夢

時代運命で語るほどのこともない
散り時を知る枝先の想いを
吹く風が知る由もないように
儚さを知るその指先の想いを
世間の眼が知る由もないように

芽吹く春を待ち焦がれるように
眩しい季節の風を憧れるように
人は誰もが心に咲く
夢という花を摘むのだろう
ただその指先は
いつも微かに震えてる
それは憧れだけではないことを
心が知っているからなのだろう

再生

再生

風の爽やかさを全身に感じた春
祭り囃子に心踊った憧れの夏
容赦なく散る切なさに涙した秋
水の冷たさが身に染みた真っ白な冬

季節はいつも
純粋なまま

季節は私をあの頃に誘う

あの頃の私が
再生される

風の爽やかさで目覚めた春の朝
夢や希望に満ちていた
祭り囃子に心踊った夏の夕暮れ
いつまでも続くことを願った
散る切なさに堪え切れず涙した秋の夜
生きることの辛さを知った
水の冷たさに顔をしかめ

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あなた色

あなた色

春が終わりを告げたとて
何悲しむことはない
眩しい夏に色鮮やな秋
全てを白紙に戻す冬
そしてまた
白紙を春色に染める春が来る
あなたを包む季節は巡る

何悲しむことはない
終わりは新しい時の始まり

眩しい色鮮やかに
白紙を染めてゆけ
春色にも負けない
そう あなた色に

一本古桜

一本古桜

変わるものもあれば 変わらないものもある
あなたは変わることになった
けれど 私は変わらなかった
それが良い悪いの話ではなく
そういうことになった

私は里の古き一本桜
あなたは達者でいるかしら
どれ程の季節が巡ったのでしょう
もう意地は土となり素直な花が咲いてる

あの頃が懐かしい
あの時のように
綺麗素敵と言ってもらいたい
見てほしいな
私はここにいる
変わらずにここにいるよ

私は里の古き一

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誓い

誓い

春だと思ったら
いつの間にか夏になってた
秋だと思ってたら
気づくと冬になってた

思い悩んでる内に
季節はさっさと去ってゆく

どれだけ悩み繰り返せばいいのだろう
どれだけの季節が過ぎてゆくのだろう

このままじゃいけない
そう思い見つめる空は いつも曇り空

今年の春こそは

目の前には
初桜
あなたに誓う
私はもう裏切らない

あの季節

あの季節

君が君でいれたあの季節は

私が私でいれた季節でした

あの季節はもう戻らないけど

記憶を辿ればたどり着ける

そして同じ気持ちになれる

あの季節は今

まさに春を迎えようとしています

元気でいますか