アナログとデジタルで育む、表現の力①推薦文を書くために
こんにちは。ぐうぽんです。
5年生の国語もいよいよ大詰め。
今回は初めての長時間単元「この本、おすすめします」の活動について書こうと思います。
時数が足りなくて・・
元々私の担当はコラム系ですので1単元あたり1時間〜2時間です。
しかし3学期が始まるとき、学年主任の先生からこんな話が出ました。
「ぐうぽんさん。申し訳ないんだけど1つ大きな単元を持ってもらえます?こちらの時数が足りなくて・・」
内心「えぇぇ・・」と思ったのですが、担当単元の計画を立てると1ヶ月ほど空白が出ることがわかったので、受諾しました。
その際の候補単元は2つでしたが、私が担う単元とのつながりが強い、1学期に似たような単元があったものの尻切れトンボで終わった後悔もあった本単元を選びました。
初めて指導書 < 自分の理想で進めてみた
今回の件を受けるにあたり、学年主任の先生からこんな助言もいただきました。
「授業は絶対的に指導書の時数通りにする必要はないです。どの単元で重点的に指導するか、子どもたちにどんな力を付けさせたいかを考え、時数や授業構成も自由に調整してもいいんですよ」
(どうやらその結果、担任が行える時数がなくなったそうです・・苦笑)
なるほど、と思いました。
日本語の特性、読解力、文章での表現、漢字の復習・・
コラム系はとかく様々な領域に触れています。
だからといって均一的に進めるのではなく、力を注ぐ部分を決めて指導することが、本当の指導だと教えていただきました。
そこで改めて計画や子どもたちの実態を見直し、(この子たちは間延びさせると遊ぶから、詰め込んだほうがいい)と思い本来7時間の内容をあえて6時間に縮め「がんばれーー!」とハッパをかけることにしました。
流れの具現化と骨格設定
指導書と教科書を見ながら、ざっくりと計画を書いてみました。
漠然としていた進行が、スッキリ整理できました。
これを元にPowerPointを作り、さらに工程に合わせたワークシートも作成していきました。
清書は手書きにするかChromebookにするか最後まで迷いましたが、教科書を見た時から決めていたGoogleドキュメントを選択。
(時間があれば選択制も検討していました)
推薦文のひな形はこちらで作成し、クラスルーム経由で配布しておきました。
授業調整を行っていいとのお言葉にも甘えて基本の2時間を1時間ずつに分割させてもらいました。
下級生へ推薦文を書く
いよいよ授業です。
前単元での手紙活動を踏まえて、伝える相手と目的を明確にして推薦文を書くことを学習課題とし、学習計画を提示しました。
本の選書については前もって学校司書さんにお声かけして協力を依頼。訪問日に授業を集中させました。
選書に迷う子への本の紹介や提案など、自分では賄えないことを担っていただいたので助かりました。
2時間目では選書した本の詳細を書き出しました。
題名、作者、本の内容やおすすめしたいことなど、いわゆる推薦文の「核」になる部分をまとめてもらいました。
3時間目では書き出した内容に対する推薦文の配置を考えました。
時間短縮のため教科書を参考に意見を出し、項目の順番を決めました。
元々作っておいたひな形は教科書をベースにしているので、自ずと子どもたちの出した項目の順番はひな形に当てはまる仕組み。
項目が決まれば、既に書き終わっている「核」の情報をそれぞれの項目に書き写すだけ。
チェックに合格した人からChromebookへの清書へ。
すると下書きがやりやすかったようで予定より早く作業に入れた人が続出。
こうして子どもたちは私の仕掛けた作戦に乗り、自然と推薦文の執筆へと移行できたのでした。
長くなったので続きは後日。
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