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SAT法を学ぶ 〜宗像恒次から教わった「愛」の話〜

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#愛

『宗像恒次から教わった「愛」の話』目次とキーワード

『宗像恒次から教わった「愛」の話』目次とキーワード

2021年も、そろそろ梅雨が明ける。『宗像恒次から教わった「愛」の話』全二十四話を書き終えてから7ヵ月が過ぎた。
しかし、この日本は、いまだにコ〇ナ狂想曲を踊り続けている。1年半、先の見通しがつかない世の中で、いかにありのままの自分を生きるかが問われ続けているように、私は感じる。
そんな中で、この4月から、もっと直接的に市民のみなさんのお役に立ちたいと思い、公的機関でパート職員として働いている。ま

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エピローグ~1億総カウンセラーを目指した宗像の愛

エピローグ~1億総カウンセラーを目指した宗像の愛

ヘルスカウンセリング学会のFAQページの中に、以下のようなクエッションがある。

Q.セミナーを受けたら、すぐカウンセラーになれるのですか?

そのアンサー。

A.宗像先生の言葉をお借りしますと、「カウンセラーやセラピストは、まず自分自身と向き合う必要がある。相手の表情や言葉に対して自らが反応してしまうことを防ぐとともに、自己を開示し率直になり、相手が気付かないこと、気付けないこと、気付かなくて

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第二十四話:SAT法に込められた宗像の愛

第二十四話:SAT法に込められた宗像の愛

宗像は著書「SAT療法」の冒頭部分に、このようなことを書いている。いまから14年前の2006年8月に発行された書籍である。

私は、1981年から1997年まで、医療系システムエンジニアや医療機器の開発者として、医師とともに仕事をしてきた。しかし、現代医療の限界を感じ、1998年からは保健・疾病予防のフィールドに自分の職域を移し、2010年まで特に人の身体活動量を増やすトライをした。2012年から

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第二十三話:愛を感じるための「自分」のイメージ

第二十三話:愛を感じるための「自分」のイメージ

今回書くことは、特に「こんな自分ではダメだ!」と、そんなふうに「自分」の価値を認められない人に読んでほしい。

「自分」とはいったい何者なのか。
「自分」が「自分」のことをどう捉えているのか…。
それが、物事に対する自分の感じ方を決定し、その後の行動を決めてしまう。

宗像は、ヘルスカウンセリング学会年報第12号(2006)pp9-18で、イメージスクリプトについて解説している。

感覚・感情そし

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第十九話:ゲノムの守護神p53

第十九話:ゲノムの守護神p53

第十八話で、がん抑制遺伝子の話を少ししたが、その時私は、

宗像は、クライアントの血液を採り、セラピー前後の、これらがん抑制遺伝子の活性度を調べている。
その成果は「SAT療法」「遺伝子を味方にする生き方」「健康遺伝子が目覚めるがんのSAT療法」などの本にまとめられている。

と書いた。

「健康遺伝子が目覚めるがんのSAT療法」P.61に、宗像が4年間にわたってSAT療法を行ったがん患者のがん抑

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第十八話:愛はがんをも癒す

第十八話:愛はがんをも癒す

「がんです」そんな宣告を受けたら、あなたはどう感じるだろうか。著名人ががんになったと告白したことが時々テレビで流される。その報道は、いまだに「がんは不治の病」ととれるような偏向した伝え方になっていることも少なくないように感じる。

これから、がんについてお話をしようと思うが、その前に、がんがどのようにしてできるのか、あなたはご存じだろうか。いまはここまで解明されているので、一度目を通してほしい。

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第十六話:忘れていた「救世主症候群」

第十六話:忘れていた「救世主症候群」

3月31日の深夜、アカシックリーダーのさとおか陽子さんがフェイスブックのタイムラインに私のリーディング結果を流してくれた。

フェイスブックで公開されていることなので、そのまま引用する。

いま、行動を起こすときに大事にしてもらいたいこと
それは、誰かの役に立つこと、愛すること、救っていくこと
これらを行う事で、成長していく
そんなパターンになっていないか
一度立ち止まって、一度ゆっくり見つめてみ

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第十四話:無条件に愛される

第十四話:無条件に愛される

第十二話で、日本人には「イイコ」が多くて、アサーションがしづらいということを書いた。前を読んでいない方は、「アサーション」ってなに、と思われたかもしれない。簡単に言えば、自分の思っていることを、相手に言葉でうまく伝えられないということ。一時期「KY」という言葉が流行ったが、いまだに空気を読むことを強要されるのが日本社会だからね。

宗像は、カウンセラー・セラピスト研修の中では難しい言葉を使う。それ

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第十一話:愛のホルモン・オキシトシン

第十一話:愛のホルモン・オキシトシン

最近フェイスブックでよく見かける名古屋の高橋徳先生。この先生が、「日本における愛情ホルモン・オキシトシン研究の第一人者」だったというのは、下のページを見て初めて知ったのだが、その、統合医療クリニック徳・高橋徳院長の話が載っているので、一部抜粋して引用する。

ストレスとオキシトシンストレス抑制に関わるノルアドレナリンは、分泌されると覚醒作用を示し、心拍数や呼吸数、血圧を上げて体を緊張・興奮状態にす

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第九話:祖先と共に癒える

第九話:祖先と共に癒える

ここでもう一度、この物語の最初にお伝えした宗像の言葉を引用する。

人生には必ず病気、人間関係問題、争い、事故、失敗など、私たち自身ではどうにもならない、いろいろな問題が起こるが、避けることができない。

しかし、それは「自分のあるがまま」を生きるためなのだ、ということを第一話でお話しした。

霊性サインここで、次のリストをチェックしてみてほしい。

▢ 自分は幸せでない方が安心だ。
▢ 哀れな人

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第八話:愛を得るために採る間違った行動

第八話:愛を得るために採る間違った行動

「第三話:親の愛」で愛着についてお話しした。

愛着理論では、幼児の愛着行動は、ストレスのある状況で、対象への親密さを求めるために行っていると考えられている。

この「ストレスのある状況」というところに注目してほしい。
そして、

養育者への愛着障害(甘えられなかったこと)が「慢性ストレス性格→慢性ストレス→慢性炎症→慢性病」の原因となります。

ということだった。

人は心の本質的欲求を満たすた

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第七話:心の本質的欲求

第七話:心の本質的欲求

2011年、私が宗像から入手した「SAT学」という資料を見直してみると、冒頭に「欲求」について書かれている。

欲求とは、身体や心における欠如感(渇き、孤独など)で、個体の行動を動機付けるものである。

欲求とは人の行動を駆り立て、それを方向づける内的な動因であり、「一次的欲求」と「二次的欲求」とに分けられる。一次的欲求は、身体的・生理的な性質をもち、人間以外の動物にもあてはまり、生命維持や種の保

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第六話:母体を癒す赤ちゃんの愛

第六話:母体を癒す赤ちゃんの愛

第二話から第五話まで「キメラ細胞」の話に触れてきた。これまであまり聞いたことがなかったであろうみなさまは奇異に感じ、引いた方もみえるかもしれない。けれども、このキメラは「マイクロキメリズム(microchimerism)」という現象として、すでに多くの研究が行なわれているということを知ってほしい。

母体組織を修復する胎児のキメラ細胞赤ちゃんの細胞は幹細胞であり、お母さんの身体を自分の細胞を使って

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第五話:自分の中のとっておききょうだい

第五話:自分の中のとっておききょうだい

今回は「第四話:自分の中に潜むきょうだいの愛」の続きのお話をする。
第四話では、自分の中に自分とは異なるDNAを持った細胞があることをお話しした。人は神の領域を侵してしまうのか、なんて議論はとうの昔。いまでは再生医療の研究が進み、世界の至る所で「キメラ」が造られている。

京都大学iPS細胞研究所のページには、このような記述がある。

動物とヒトの細胞が混ざった動物、いわゆるキメラ動物を使った

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