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#夏の読書感想文

人気の記事一覧

【夢みたいにアイデアがあふれて止まらない】アップルの『経営デザイン論』を読んでみて

こんにちは。(⁎˃ᴗ˂⁎)⋈꙳⋆ 今日もお会いできて、嬉しくなりますね。 本しかり、❝note❞記事しかり、 活字を読むのが、とにかく楽しいこのごろ。 ❝note❞を書くnoterではあるけど、 viewerでもあった、私。 読ませてもらう記事とか、 クリエイターさん、著者さんたちが増えたら、 漠然つながりや影響反響が見えてくるから、 夢中になりそうだよ。 つながりが、浮かびあがってくる瞬間が、 私の好奇心を満たすんだ。 ということで、前回に引き続き、今日も、 Ap

8月に読んだ本|読書記録

8月は9冊。集中して読書ができました。正直にいえば、子供たちが夏休みで家に居たので、心落ち着かせるために妄想時間が必要だったからかもしれません。 *noteに感想文を書いている作品はクリックすると感想文にとべます。 1️⃣文章で伝えるときいちばん大切なものは、感情である 著者:pato 2️⃣誰かが私を殺した 著者:東野圭吾 3️⃣東京奇譚集 著者:村上春樹 4️⃣推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい」しかでてこない|自分の言葉でつくるオタク文章術 著者:三宅香帆

『残穢』

小野不由美 新潮文庫(小説) 装画が町田尚子さんの“隙あらば猫”絵だと気づいたことと、スケボーとBМXが終わって寝不足解消したら暇で、読み始めました。機が熟したんだと思う。 2、3ページ読んでは怖くてやめる。でも数分経つと気になってまた読む。という感じで読みました。 面白かったです。 でもこの本を家に置いておきたくない程ではないかなぁと思う。 家庭内暴力や引きこもりやゴミ屋敷の原因と、認知症のおばあちゃんが喋っていた相手が“怪異”だったとわかった時にちょっと冷めてしまった。

「やばい!読書感想文が書けない!」対処法&なんとか書ける裏技は?

読書感想文……書き方の本を見ても、ネットでコツを見ても「頑張ってみたんだけどだめだー! 」「やっぱりどうしても書けない((+_+)) 助けてーーー!」というお悩み、けっこう相談されます。 まちか先生がnote記事で、読書感想文についてたくさん情報発信しているのも、そういうお悩みに少しでも応えられたらいいなと思ったから。できるだけ詳しく、できるだけやさしく、隣に座ってアドバイスしてる気持ちで記事を書いてきました。 ↑書くネタから段落構成まで解説してる記事。それでも書けないっ

専門性はその人らしさ/要約『替えがきかない人材になるための専門性の身につけ方』

「専門性」とは、一体何を指すか そして、どこまでの深さがあれば、「その道の専門家」を標榜していいのか 専門性は身につけることも、定義することも難しいッス。 でも、私たちは趣味であれ仕事であれ、好きなこと、得意なことを追求していると思うのです。 旅行の計画を追求している人もいれば、ガーデニングにめちゃくちゃ詳しい人もいると思います。説明書無しでパーツからパソコンを組み立てられる人もいると思います。 拘りや誇りを持っていることに対して、「専門性がある」と自称することは幸せなこと

【ゆるゆる読書感想文】芥川賞受賞作『サンショウウオの四十九日(著 朝比奈秋)』の魅力を伝えた~い!

はいこんにちは。 いつもはYouTubeの旅行動画に合わせて旅行記事を出しているのですが、今週は自由研究の動画を出すので記事づくりが面倒だから読書感想文を書いていこうと思います。 今回読んだのは芥川賞を受賞した『サンショウウオの四十九日』。作者は朝比奈秋さんですね。『植物少女』など様々な作品を出している方ですが、作品論的な視点で語るのは違う気がするので今回は省略。 そうです。私はテクスト論支持者です。 いや、そんな難しい話はどうでもいいんです。 私は「なんか純文学って

読書感想文コンクールで入賞できる書き方を教えてください(by高校生)

高校生「自分でも賞取れますか?」 わたし「取れるよ。ただ、条件があって」 高校生「やります!」 わたし「うん。時間と力を確保できるかな」 こんにちは(*^-^*) 作文教室のまちか先生です。 夏休みには、公共施設やカルチャースクールでの読書感想文一日講座のほかに、個人レッスンで読書感想文に取り組むケースもあります。ここ数年は多忙すぎてなかなか人数をお受けできないのですが、今年も数人の中高生と一緒に読書感想文を書いています。 「読書感想文コンクールで賞を取りたい!」 こ

『加藤楸邨の百句』を読む

四月に頸椎の手術で入院することになり、雑誌『群像』の五月号と手ごろな四冊、計五冊を持ち込んだ。そのうちの一冊が『加藤楸邨の百句を読む』だった。 著者は北大路翼さんで、ぼくの俳句の先生でもある。翼さんの先生にあたるのが、結社「街」のボスである今井聖さんで、今井聖さんの師にあたるのが加藤楸邨らしい。そんなゆきさつで、自分も楸邨山脈の最末端という位置づけになるので、これは読んでおかねばと思い至ったのだった。 この「有名俳人の百句」は最近ふらんす堂が始めたシリーズもので、ラインナッ

教育学部の大学生が悩める小学生に作文を教えてみたよ!(研修レポート)

福岡・熊本の作文教室サードプレイスの主宰、まちか先生です。2024年の夏休み、毎年恒例の読書感想文講座のあいだに、新しい取り組みもやってみたのでレポートします♡ 8月24日、今夏の読書感想文講座、全日程が終了しました。みんな本当によく頑張ってたなーーー! どの子もまっすぐで面白くて可愛くて一生懸命で、まちか先生は一緒にワクワクしたりおなかかかえて爆笑したりすごいなって感心したり、毎日もう大忙し!!! こんなにエキサイティングなお仕事だもん、もっと「教える人」が増えて、もっ

【読書】ラブカは静かに弓を持つ/安壇美緒

本作は、インスタでもよく見かける、2023年の本屋大賞で第2位となった作品です。 私自身は、あまり音楽を題材した作品は好まず避けることが多いので、しばらく読みたい本のリストにはなかったのですが、またまた図書館で見かけて読んでみることにしました。 主人公の男性は、中学生の頃に起きたある出来事をきっかけに世の中を信じられなくなっていました。その際に、小さい頃から習っていたチェロもやめてしまっています。 そんな主人公が、仕事の関係でまたチェロを習い始めることになります。 チェ

オスカーワイルド ドリアン・グレイの画像(岩波文庫)を読んで

お久しぶりです。 今回もネタバレ回避の味覚や嗅覚に例えて感想を述べる、抽象的感覚派読書感想文を書いてまいります。 今回は久々に再読いたしました、西村弘次さん訳の「ドリアン・グレイの画像」について書いてまいります。 「ドリアン・グレイの画像」の購入は↓↓ 有名な福田恆存さん訳の「ドリアン・グレイの肖像」は↓↓ お好きな方でご一読いただければと思います。 唯美主義の代表格、オスカーワイルドの唯一の長編小説になります。 装飾的な表現や、彼の格言が至る所に散りばめられ、唯美

「好き」を語ることは自分の価値観を知ること│「好き」を言語化する技術

SixTONESを好きになってから、「推し活用」のXアカウントを作った。好きの気持ちを共有したい、同じ「好き」を持つ人と交流したい、そんな気持ちからだった(SixTONES沼へハマったきっかけは自己紹介記事をどうぞ) 文章を書くのが得意だった子ども時代から、「書く」ことが遠くなった今元々、文章を書くのは苦手じゃない、むしろ得意な方。 子どもの頃から自分の気持ちを「話す」ことが苦手だったので、代わりにやたらと手紙を書いていたように思う。今思えば、自分の気持ちを何とか伝えたくて

夏の蜃気楼みたいなんだ、人生は。

毎日暑い。 かと思えば、急にやってくるバケツをひっくり返したような大雨に毎度ビビっているLemon sodaです。 恐ろしいです。 “異常気象”を感じずにはいられない。 このまま地球温暖化が進んで、生態系が壊れて、食糧難になって、なんか色々起こって、人類滅亡したらどうしよう… なんてジブリのセリフが頭をぐるぐる回り、考えても仕方ない事を悶々と考えてしまう残念な性だ…。 そんなときは誰かの思考を借りたい。 自分だけで考えているとおかしくなる。 あまり難しくなく、す

春学期の終わり、わたしの夏休み

今日でぴったり春学期が終わって、もうすぐ夏休みがやってくる。 梅雨があけて、季節もわたしも夏になってしまう前に、今日はわたしの春学期に起きたことや考えたことを記録に残しておこうと思う。 もう二度と来ない春学期だと思うと不思議な気持ちになるけれど、いつもどんなときも、ほんとうは二度と来ない今この瞬間を生きている。いつだって。 春学期の記録 ・ポッドキャストをはじめた 長年の夢だったラジオ(ポッドキャスト)をはじめました。 恋人とふたりで、哲学対話以下日常会話以上みたいな

読書記録

■トリニティ/窪 美澄 同じ職場で出会い同じ時代を生きた3人の女性をそれぞれの視点から描く物語。 今の時代は女性が働くこと、起業すること、フリーランスで働くことは個人の自由として尊重されているが、この物語の時代(戦後の昭和時代)はその考え方はまだ浸透されていなかったように感じたました。 女性はまだまだ男性と同等の仕事はできず、鈴子のように専業主婦になるのが普通だった時代に、朔と登紀子は働く道を選ぶ。 周りからは「成功者」と思われていた二人も、確実に「失われたもの」があり、そ

【読書感想】岸田奈美『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』

好きだ。心の中で告白し続けながら読んでいた。 岸田さんはnote界では有名だから、記事は読んだことがあった。でもこうしてまとまった文章として手元で読むと、また違う印象がある。読んでよかった。 文章から温かさと悔しさと繊細さがじわじわと伝わってくる。時々声を出してしまうくらい面白いのに、うっかり気を抜くと泣きそうになる。飽きさせずに読ませる文章を書けるのがすごい。こういうユーモアとセンスをもった文章が書きたいと思っていた。あるとき無理だと悟ってから目指すのさえやめたのだけど

夏休みの読書感想文①|しないことリスト

この夏は8月末までに本を10冊読もうと決めたので、その感想文を投稿していこうと思います。 (夏休みと書きましたが普通に仕事もしてます。) ちなみに、あくまで感想文であって筆者の意図を汲み違えてたり、引用が間違ってるケースもあると思いますがご容赦くださいm(_ _)m 1冊目は『しないことリスト』著者pha たまたま本屋で見つけてたまたま興味を惹かれて読んだ本。 社会に適合できる人間もいればできない人間もいるのはわかる。(良し悪しは別として) 自分自身は、ある一定の

7・8月に読んだ本

木漏れ日が秋の色になってきて、まだまだ毎日あついけど季節は着実に移り変わっているのだなあと感じる今日この頃。 今年の秋は、お月見系の食べ物や飲み物を少しずつ制覇していこうと計画しています。猿田彦珈琲のお月見ブレンドおいしかった☕️ はじめに 今回は7・8月に読んだ本の記録と、いま読みかけの本たちについて書きます。 7月はまるごと試験期間で本を読む時間がなかなかとれず、代わりに8月の夏休み期間はいっぱい自由に本を読むことができました。青春18きっぷでのんびり旅をして、その道

「読書感想文」独自路線パターン10

作文の先生が一年でいちばん忙しいのは、8月。普段の作文教室に加えて、読書感想文一日講座のスケジュールがぎっしりだからです。 カウントしていないからだいたいですが、これまで1000人くらいの子ども達ど読書感想文を書いてきました。まちか先生は作文に向かっている子ども達が本当に好きすぎて、「あああ、かわいいかわいい、みんなえらい!」と、褒めたすぎてもうウズウズしては弊社スタッフに「はいはい、ちょっと落ち着きましょうね」と(毎回)たしなめられるほど。 読書感想文はいいぞ! その

変えられるのは自分と未来

創作大賞2024の読書感想文を、ちゃんと伝わるように書きたいのにな。 と思っているんです。 読書感想文が苦手 コニシ木の子さんが、通信の中に私の事もご紹介くださいました。 私はコニシ木の子さんのこの通信に、載せていただけること自体が申し訳ないくらい、自分のことしか書けていません。 先週、この記事をようやく路地裏に送り込みました。 こんなんじゃ伝わらないよぉ~と思いつつも、投稿。 そんな頃、あるnoterさんに「loveさんの記事で#なんのはなしですか を見て、書いて

【エッセイ】「読書感想文」とは一体なんなのか

私が小学生の頃は、 夏休みに読書感想文を書かされていた。 どの学校も、これをやらされるのだ。 自分からそれを書こうとしたのではなく、 「しぶしぶ」書いていた。 もちろん 「読書をして原稿用紙に感想を書きなさい」 という宿題があったから、である。 あれは本当に苦痛だった。 本を読むこと自体がイヤなのではない。 私はそれを文字に起こして感想を書くのが、 本当に出来なくてイヤだった。 ***** 私は小学生の頃から、 文字を書くこと自体は好きだった。 友達に手紙を書いた

【読了】下村実『水族館飼育係だけが見られる世界』

  大人になると、「あの仕事をしてみたかったな」とか「あの仕事を選んでいたら、自分の人生はどうなっていただろうか」と思いを巡らせることもあるのではないでしょうか。少なくとも私は何度もあって、とくに生き物の飼育係という仕事には今でも憧れを抱いています。  今回はそうした私の思いや憧れに沿ってくれた書籍、『 水族館飼育係だけが見られる世界 』を紹介します。生き物が好きな人や飼育係という仕事に関心がある人、純粋に水族館が好きな人だけでなく、仕事について考えてみたいティーンエイジャ

【読書感想文Vol.16】油断してたら、優しいどんでん返しに胸を打たれた。

『サマーゴースト』読了しました! 夏も更けてきたこの時期に、線香花火を横に置いて読んでほしい一冊。 あらすじときっかけ『ルックバック』『インサイドヘッド2』などがめちゃくちゃ刺さり、単発アニメ映画ブームが私の中でやってきて来た矢先、 本屋さんでこれが平積みされていたことがきっかけでレジへ。 そのまま購入しました。 本編(あらすじ以上のネタバレ無し)サマーゴーストから聞かされる事実に端を発して現実の見え方とか、ぶち当たる課題や謎の解決に主眼が置かれて話が進んで行く割とお

読書感想文「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈

本屋大賞受賞!の帯では「この主人公がすごい」という旨が書かれていた。 ストーリー(展開)ではなくキャラクターが売りになるのは面白そうだな、と思い手に取った本だった。 読み終わってみると、帯に書かれているような「見たことがない子」「変わった子」というのは誇張だと感じる。 一方、それはそれで成瀬という女の子に好感が持てる作品だった。 成瀬はあらゆるものを愛し、尊敬できる成瀬はあらゆるものに敬意を抱く。 相棒ともいえる存在の島崎をはじめ、西武百貨店、ライオンズ、地元への愛着。

noteで見つけたよ!読書感想文の書き方が分かる記事(14本)

「読書感想文_声かけ」「読書感想文_親_サポート」「読書感想文_書き方」などのキーワードで検索されて記事が読まれている、まちか先生です。毎年、小学生&中学生を対象に読書感想文講座を開催しています。 4日前に、読書感想文講座を開催する全国の先生たちをご紹介しました(note内だけの情報ですみません)。会場が近くになくて参加できないよっていう方もきっと多いだろうなと思ってて。じゃあWEBで読書感想文の書き方を公開している人たちを紹介する記事を書こう!となりました。 <ご紹介す

もっと早く出会いたかった1冊!精神科医Tomyさんの「ほどほど力」

こんにちは ふくしま県在住のフリーランスライター もちこでございます。 またまた久しぶりの更新に。。 ありがたいことにフォロワーさんが100人もいらっしゃるのに、 ぜんぜんnoteが活用できていない気がする。。 前回書いたこちらの記事。 ライターとして1年間生き残るために何をしたか赤裸々に描いたものなんですが、なんと65スキも頂きました…!うれぴいいいいいいい! 読んでくださった皆さん、ありがとうございます😢 そして今回は 主題のとおり、最近読書(雑誌含む)を始めた

カレー移民の謎

街を歩けば必ずといっていいほどカレー店を見かけるし、近所にも増えてきた 食べログでも地域住民の間でも高評価の店もあれば、開店休業状態の店、開店したと思ったら光の速さで閉店した店もあり、一体どういう事なのだと不思議に思っていたところに書評で本書の存在を知って読んでみました 楽天ブックスで在庫ありとなるまでかなり待ちました 皆、このテーマに関心あるのだと思いました メニューはどの店も似たりよったりなのはどうしてか ビザの問題はどうなっているのか カレー店を開くにあたって伸

『成瀬は天下を取りにいく』面白かったです! どこまでも真っ直ぐで、律儀で、なんでもできてしまうけど不器用な、成瀬あかりの青春時代。 西武百貨店に捧げる夏休み、M-1グランプリ出場、坊主頭の大実験……彼女を取り巻くすべてが楽しく、そしてきらきらと輝いて見えました。

事件勃発!!!『義父母の介護』村井理子著、読了。

夏休みに入り、小学生の娘がずっーと家にいる。朝昼晩のご飯作り。お母さん!お母さん!お母さん、遊ぼう〜とすり寄ってくる娘と格闘し続け、私はそろそろ疲れてきた。 ぐったり疲れていたのだが、村井理子さんの新刊『義父母の介護』を読んでいると、理子さんは猛烈な仕事量をこなしながら、双子の息子たちを育て、さらには義理の両親の介護までしていた。 それに比べると、私の「小学生の子どもが一人いる夏休み」なんて、もう屁のようなもんだなと思えてきた。 人気エッセイストであり、翻訳家でもある村

夏休みの読書感想文はこの本で決まり!~おすすめ小説3本~

夏休みで好きだった時間、朝から部活をして、午後に友達と遊ぶ前に、一回家に帰ってテレビを見ながら昼飯を食べている時間 学生の皆さん、楽しい夏休みが始まりましたね。 しかし、おもいっきり休みを満喫したくても、夏休みの宿題が残っていてはもやもやしてしまい、自由研究は何にしようか、読書感想文は何を書こうかと悩むこともあると思います。 本が好きな人は本屋に行って何を読むか考えている時間が楽しいと思うはずですが、そんな時間はもったいない!と思う人もいるでしょう。 かくいう私も中学生

めざせ!ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります@読書感想文

タイトルだけでクスッとくる本というのを結構買うことがあって、此の本もムショラン三ツ星というパワーワードに惹かれて読みました。 刑務所栄養士というのは日本で20人くらいしかいないらしく、その名の通り、刑務所の食事を決めている仕事です。 いろんな仕事があるんですね。 実際に料理するのも受刑者たちで、栄養士の著者は娑婆で料理をしたことがない男性受刑者と給食?を作っているんですが、失敗談やらやりとりがハートフルとまではいかないものの、軽やかというか爽やかというか…、普通の栄養士

本屋大賞作家から話題の新人まで:7月に読んで良かった本【厳選7冊!!】

こんにちは。藍沢 迷です。 7月はとにかく豊作でした! 新たな本と出会い、そして新たな視点を与えてくれる7冊をご紹介させてください!★は個人的なおすすめ度合い。 ①「正しさ」の裏側にある、切ない愛の行方★4.3◆『流浪の月』凪良ゆう(2019/8/29発売) 2020年の本屋大賞作『流浪の月』を読んだ。一体どうしてこんな物語が書けるのだろうか。激しく嫉妬してしまった。映像を見ているかのような情景描写の美しさ、登場人物たちの微妙な心の動きを捉える筆致。優しさだけではない現実

【物語】 貴婦人の予祝 《序章》 この物語を手にとってくれた、あなたへ

<次話> 《あらすじ》  夢を抱き、奇跡を信じる すべての人へ。  25年前の5月。自分に価値を見出せず、灰色の日々を生きていた「私」は、初めて訪れたパリで一人の不可思議な女性に声をかけられる。贅の限りを尽くした世界で生きる孤高の貴婦人、マダム・ロゼ。彼女と過ごす7日間が、やがて忘れられない記憶となって「私」の胸に刻まれていく。旅の最後、人生の流れを変える古の奥義とともに、ある願いを託された「私」は、彼女との約束を果たすべく、25年の時を経て「あなた」にあてた物語を書き

やば、マジ面白かった。『自分とか、ないから。』教養としての東洋哲学

『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』を読んだ。もともとは、別の本を買いに行ったのだがその本がなくて、ふと目に入った本を開いてみただけだった。が、文章が面白くて、そのままお買い上げとなった。しかも買って美容院に行って3時間後には読み終えてしまった。 自慢ではないが、私はあまり本を読まない。その私が一瞬にして読み終えてしまった。理由は面白かったから。シンプルに分かりやすかったから。 「東洋哲学」とか書かれると思わず敬遠してしまいそうだが、ともかく分かりやすいのである。

読んではいけない本「監視資本主義」を読んでしまった

とうとう読んでしまいました。図書館で借りたので、2週間の通勤時間内で約24時間のオーディオブックを聴くというチャレンジ。物凄い情報量のハーバード・ビジネススクール教授、ショシャナ・ズボフ氏の本を150%のスピードの英語で聴くという無茶っぷり。途中、クラクラ来ましたがどうにか一通りは聴けました。 さて。その内容を超要約してみます。もう返却してしまったので私の記憶ですが。 iPodがデジタル化した音楽を商品にして以来、新たな市場が生まれた。フォードの自家用車が一般大衆に普及し

2024年8月の振り返り

8月はとにかく暑くてどこにも出かける気にならなかったので、ひっそりと暮らす。 会社に退職の旨を伝えて、粛々と今も引継ぎ中。 引継ぎって難しい。とにかく後に残る人が気持ちよく働けるように頑張る。 夏休みも近場でウロチョロしてたので、旅行に行けなかった。青森に行こうと思ってたんだけどなー。青森県立美術館に行きたい。 旅行したい!!!! 恒例の親友家族とのディナー@ソムタムダー 毎月行ってるソムタムダー 友人息子の自由研究に使うために(ほんとは大人が食べたかっただけ)、ソムタ

自由じゃないから教養を求める

読んだ。 世間ではずっと「教養」という言葉が好き勝手に使われている。雑学と教養は何が違うのか、教養ある人間とはどんな人のことを指すのか。俺も含めて、みんな自分の都合のいいように教養を扱う。 そんなわけで本書の「教養」についても、あまり真剣に捉えずに読み始めた。どうせ教養を求めると言っても、実利を求めてのことだろう、と。何を教養と捉えるかが、焦点だと思っていたわけだ。 しかし内容はまるで違った。貧困や慣習などで、勉学に励みたくても励めない青年たちの様子がひたすらに紹介され

¥100

カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」

特にSFが好きなわけではないが気になっていたカート・ヴォネガットの「タイタンの妖女」を読んだ。 ヴォネガット氏のユニークな文体に、「読者がついてこようがこなかろうが関係ない」といった明るい馬力みたいなものを感じて好感を持った。読み終わる頃にはスケールの大きさと、気持ちのいいばかばかしさが混ざった不思議な余韻が残った。 SFと風刺のブレンド、くだらないユーモアと皮肉。舞台は地球から火星やら水星やらに移ってとかなりSFなんだけど、戦争体験者のヴォネガットならではの「戦争とはこ

その日暮らし 坂口恭平さんの本

僕は坂口恭平さんのファンである。 坂口さんの本はかなり読んだし、パステル画も彼の影響で始めた。 今年の6月には、奈良で開催された坂口恭平 "日々" 展にも足を運び、初めて坂口さんを生で目撃した。 奈良のど田舎で、突如一人の男性の周りに人だかりが出来ている奇妙な光景だったが、僕は不思議と外で喋っている坂口さん自体には興味がなく、中の展示品たちを見させてもらっただけで、すぐに帰った。 さて、今回記録するのは、今年の8月1日に発行されたばかりの「その日暮らし」という本である

自分勝手でいいんだな

現在読書中『燕は戻ってこない』 ドラマは完結しているので結末は知っている。 でも原作を読むと色々と気付かされるし、作者の思いが伝わってくる。 この作品で感じていることは、とにかく登場人物たちが自分勝手だなぁってところだ。 主人公リキが大変、可哀想…そんな話かと思いきや、リキもかなり自分勝手なところがある。 周囲の面面もまぁ自分勝手にモノを言う。 ◇ 最近、周囲についていけない色々な意味で。 特に職場で好き勝手にモノを言ってる人たちを見てると、どんどん心は萎縮して私

夏休みの読書感想文③|明日死ぬかもよ?

生きることは死ぬことだ、(もしくは死ぬことは生きることだ)みたいな言葉を聞いたことがあると思います。 死を理解できれば、私の今の生きづらさの解決法もわかるかも と、最近思っていて、いくつか死にまつわる本を読んでいるうちの1冊。 『明日死ぬかもよ? 人生最後の日に笑って死ねる27の質問』 著者 ひすいこたろう 正直、 考え方を誘導しようとする意図が見え見えすぎてちょっと冷めた感じで読んでしまった。 「自分が死ぬことを想像してみて下さい。」と言われて、そんなリアルに想

【読書】「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」/三十路の心得十箇条に習え

【425日目】 久しぶりの読書記事。 最近kindle書籍ばかりだったので、感想は Xにポストすることにしていました。 (そのほうが著者の宣伝にもなるため) 仲間が出版したらいち早く宣伝したいので Xのほうが向いているのです。 以前にも書いたジェーン・スーさん。 語り口が何となく群ようこさんを連想させます。 以前の記事はこちら。 最近本屋でいいなと思って読み始めた本が ジェーン・スーさんだったり、次々惹かれて いってしまっている気がします。 もう、ぐさっときますよね

【ワーママの読書術】翻訳ミステリーのすすめ

おはようございます。ミステリー大好き、フルタイム勤務ワーママ、みりーほです。 今日は私がハマっている、翻訳ミステリーについてお話ししたいと思います。 翻訳ミステリーがお勧めの理由は3つあります。 ①海外の文化を楽しく学べる 翻訳ミステリーを読んでいると、海外の文化を自然と楽しく学ぶことができます。 例えば、親や友人との関係が、日本人よりもカジュアルで率直である所が面白いです。 また、ガイドブックに出てくるような観光地だけではなく、マイナーな地域にも詳しくなります。

第一幕 五頁 砂上の城

 眩しい光は……夏の蜃気楼の様に  焼けついたアスファルトと……揺れるのよ。  国道沿いの安くオンボロのお城みたいな形のラブホよ。  貴方から逃げて私が行く先は、逃げたつもりで何も変わらない、現実と同じ……崩れそうなお城。  貴方と巫山戯て作った海辺の砂上の城の方が、今思うと白い貝殻で飾られ、流れるまで語り合う時間が……幾分か幸せだったとさえ思える。 「上手く誤魔化せたか?」  此の男は、見えもしないものを怖がるのが大好き。 「誤魔化せないわよ。あの人……目より、耳の方が達

女としての生き様を。/闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

【391日目】 ジェーン・スーさんの、ロックのような 曲調の書き方が大好きで。 読み始めたら次々手を出して しまう「沼」にはまる作者さんです。 13人の女性たちの生きざまがまざまざと描かれています。 テレビでよく拝見する方も、マンガを何度も 読んだ方も。 この人はこんなことを考えていたのか。 こんな道のりを歩んでいたのか。 そこは表舞台では語られない姿でした。 電車でいつも通り、kindle端末を読み始めて 夢中になってしまいました。 まず思ったのが、 「どんなに活

論理的思考が弱い人におすすめの本『 ガチ文系のための読む数学』

この本は、論理的思考を鍛えたい人におすすめしたい本です。 難しい本が苦手な人も多いかと思いますが、例え話が豊富にあり、日常生活において如何に数学が必要な場面が多いのかが分かり、新たな視点に立って物事を考えることの大切さを知りました。 生きていると、色々悩みや問題が出てきます。中には、感情で物事を捉えて心を落ち着かせることが居心地がいいとも思いますが、そればかりだと解決しないことが多いということを改めさせて気付くことができました。 数学は、私達の日常には必要ないと思いがち

2024年7月に読んだ本まとめ

 2024年も折り返しましたね。8月に入り、毎朝セミの合唱で目を覚ます勢いです。先月の読書記録をまとめていこうと思います。今回も目次を付けますので、お好きなところからご覧ください。 心の庭を耕して 1冊目は小川糸さんの『とわの庭』です。昨年から、小川さんの作品をちょこちょこと読むようになりました。とても読みやすい作品が多いと感じています。ハンモックの上で春風にあたっているような心地よさの中で、時々目に入る温かな光が自分の心を照らしてくれるような存在になりつつあります。  

私が読書感想文を書く時に心がけていること

昨日リアルタイムで こちらのYouTubeライブを見ました。 この時のテーマは、読書感想文です。 夏休み、お子さんの学校で 宿題として読書感想文が出ている人も いるかもしれません。 そんな保護者の方にもぴったりな動画です。 私の長男は、読書感想文の宿題はないので、 今年は手伝うことはありません。 しかし、自分自身が書いているので とても勉強になりました。 ・大手サイトの真似をしても仕方がない時々「#読書感想文」の ハッシュタグがついているのに、 あらすじの説明だけで終

和泉悠『悪口ってなんだろう』ちくまプリマー新書

 人に悪口を言ってはいけない。  よく言われますし、私自身気をつけているところです。ネットでは努めてそういう話はしないことにしていますが、オフラインでは結構率直なことを言ってしまう時もありますし、オンラインでも「言ってしまった」ということは正直、過去何度もあったかと思います。  しかし、悪口とはそもそもなんだろう。  考えてみると意外に曖昧です。なんとなく「相手を傷つける言葉」ぐらいのイメージはあると思いますが、そもそも悪口はなぜ言ってはいけないのか、友達同士でもバカバカ

夏休みの読書感想文におすすめの本:戦争と平和を考えるきっかけになる3冊

はじめに小学生や中学生向けに夏休みの読書感想文用におすすめの本を紹介します。戦争のことを知って、なぜ平和が大切なのか考えるきっかけになる本を選びました。 読書感想文におすすめの戦争体験記3選娘に語るお父さんの戦記 『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる漫画家の水木しげるが体験した戦争のお話です。実体験をもとに子ども向けに書かれた文章です。 『鬼太郎誕生ゲゲゲの謎(ゲ謎)』にハマッた子には、特におすすめです。「水木」が推しなら興味を持って読めると思います。 もう少し、大人向けの本が