KO-21いきものぐるり

身の丈サイズのいきもの観察記。生活のなかで発見したいきものの「気づき」を記します。※使…

KO-21いきものぐるり

身の丈サイズのいきもの観察記。生活のなかで発見したいきものの「気づき」を記します。※使用している写真は基本私が撮影したものです(古いものも含みます)。見出し画像では「みんなのフォトギャラリー」を使用する場合もあります。

マガジン

  • 鳥-翼を獲得した恐竜-

    おもに私が出合った鳥たちと、鳥たちに関する記事をまとめています。鳥が好きな方や鳥のことを知りたい方におすすめします。月に2〜3回ほど更新する予定。

  • 木々や草花のお話

    おもに私が出合った木々や草花と、木々や草花に関する記事をまとめています。植物が好きな方や、家の周りでみかける草花に興味がある方におすすめします。月に2〜3回ほど更新する予定。

最近の記事

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私の羽根コレクション3選

自然界の住人たちの 美しき落とし物  衛生上あまりよろしくないとわかりつつも、落ちている鳥の羽根を拾って集めていた時期がありました。柄や色合い、質感。その全部が愛おしく感じられるのと、たった1枚の羽根でも、その持ち主である鳥が近くで生きているのだと感じられて、それだけでも野鳥という存在が身近に思えてうれしくなるので、ついつい集めていました。  今回はその羽根コレクションの一部と合わせ、その羽根の持ち主である野鳥のことを簡単に紹介しようと思います。ただ、羽根の同定については

    • ホタルイカは自分で光って眩しくないのかを調べたかった

      茹で干しを食べながら思う 深海イカの目の事情  体調を崩してからアルコールは医者から止められているのですが、とある事情からおつまみ用の茹で干ししたホタルイカを買うこととなり、炭酸飲料と一緒におやつ感覚でいただいていました。つまんで食べられる大きさながら、イカのしっかりとした弾力があり、あまからい味付けもあってご飯のおかずでもよかったな、と食べ終わってから思うのでした。  もうひとつ思うところがあって、ホタルイカは「ホタル」の名がつくように、発光する生き物です。そして、ホタ

      • 「サクラ」徒歩圏内で花見ができるワケ

        最寄りの公園から小学校 道路沿いにまで咲く日本の象徴  春先に外出するたび、「今年もサクラをみれてよかった」と妙に安堵するのは、私だけでしょうか。その淡いピンク色の花弁は、咲けば心を華やかさ、散れば物悲しさをみる人に与えます。満開のサクラをみると、まるで世界に歓迎されているかのような気持ちにすらなるので、この花の影響力は凄まじいと毎年感じます。  日本人の郷愁に訴えかけるこの象徴的な花は、現代では近くの公園から通勤・通学路、学校によっては校庭でも目にすることができます。昔

        • 「ツバメの巣」その堅牢な造りの秘密

          春の到来を告げ 人の生活に密着する渡り鳥  暖かくなり、今年もまたツバメの季節がやって来ました。翼を翻して自由に飛び回るその渡り鳥をみるたびに、長く感じられた冬の終わりを体感できます。    春を代表するこのツバメは、カラスなどの天敵からヒナを守るため、民家や施設などに巣をつくります。そのため人の目につきやすく、糞公害などの被害も目立つ鳥でもあります。2010年に大阪府吹田市で行われたツバメの巣の調査では、人の手で壊されたと考えられる巣も報告されており、人の生活に近い分、共

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        私の羽根コレクション3選

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        • 鳥-翼を獲得した恐竜-
          7本
        • 木々や草花のお話
          6本

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          「ナガミヒナゲシ」増殖力最強クラスのケシ科植物

          「この花なんか増えてない?」 日常を彩るオレンジ色の花弁  かなり以前から感じていたのですが、とある花を目にする機会が増えました。花びらは6枚くらいで、オレンジ色。草丈は比較的高く、草地にぴょん、と頭を出しているように群生しています。今回はこの身近な「ナガミヒナゲシ(Papaver dubium)」を紹介します。 意図せず侵入した 道路沿いに咲く外来種   ナガミヒナゲシはその名前からもわかる通り、ケシ科に属する植物です。「ケシ」と聞くと麻薬のアヘンの元になる植物だと思

          「ナガミヒナゲシ」増殖力最強クラスのケシ科植物

          新社会人時代、ハシビロコウの決定的瞬間を撮り損ねた

          神戸どうぶつ王国で出合った 1属1種の不動の鳥  何年か前に新社会人になり、勤務地が神戸だったこともあり、ポートライナーに乗ってすぐの「神戸どうぶつ王国」へ行ったことがありました。もとは「神戸花鳥園」という名前で、花と鳥を主軸にした施設でした。神戸花鳥園時代にも何度か訪れたこともあり、私にとっては思い出のある空間です。神戸どうぶつ王国として生まれ変わってからも、色とりどりの羽の鳥が広い空間を自由に羽ばたき、当時はいなかった(確かいなかったはずの)カピバラやサルの仲間を間近で

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          「森林浴」ストレスホルモンを下げる自然の効能

          野鳥観察中に気づく 心持ちが軽くなる感覚  野鳥好きの私は、休日になるとバードウォッチングのために山に登ったり、鷹柱(タカの渡りのために群舞すること)がみられる場所まで電車で隣の市まで行ったりしていました。ですが、体調を崩してから、かかりつけ医に「無理のない範囲で歩くように」と言われ、仕方なく近くの海辺に出たり、公園を歩く程度にしています。  体調が優れなくても、少し木々がある場所まで行くと、心持ちが軽くなるような気がします。それはシンプルに体を動かしたことによる血液循環

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          「ビタミンK」青汁習慣で注意したいこと

          常飲できるワケはハチミツのあま味  2021年の9月半ばに、因果関係がはっきりしない体調不良に悩まされるようになり、現在(2024年4月3日時点)も不調がずっと続いている状態です。せめて少しでも健康を取り戻したくて、2023年の初めくらいから習慣として青汁を飲むようになりました。  青汁を飲んだからといって、目にみえてなにか変わったことはとくにありませんが、「生活に野菜を取り入れている」と実感できるので、現在もなんとなく続けています。  「苦そう」「マズそう」といった声も

          「ビタミンK」青汁習慣で注意したいこと

          ◯◯な異国の花々3選

          春めいた気分を味わえる植物たちを紹介  三寒四温も徐々に抜け、一歩外に出れば春の空気を体感する日が増えてきました。今回は春を感じさせるような、異国の花々を3種類を紹介していきます。この3種の花々は、それぞれとある共通点があります。読み進めながら、その共通点がなにか考えていただけたらと思います。 ◯ツルニチニチソウ(Vinca major)  「ニチニチ」という響きがどこかキュートに感じられるこの花は、ヨーロッパに自生する花です。見栄えするそのみた目に反して、富栄養で湿った

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          「オオサンショウウオ」両生類イチ巨大な生物の腹のなか

          スーパーマーケットの駐車場に 特別天然記念物が展示  先月、兵庫県朝来市を拠点にオオサンショウウオ(Andrias japonicus)の研究をしている日本ハンザキ研究所が、このオオサンショウウオの生体展示イベントを行っていると聞きましたので、うかがってきました。オオサンショウウオといえば、岐阜県、愛知県以西の、一部の里山の清流でみられる特別天然記念物です。個体数も減少しているという報告もあるオオサンショウウオが、スーパーの駐車場で展示されるとのことですので、個人的には驚き

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          「鳥むね肉」長距離飛翔を支える筋肉

          カムチャッカから関西まで飛ぶ 全長40センチのユリカモメ  比較的海が近い場所に住んでいるので、冬場はユリカモメ(Chroicocephalus ridibundus)を観察する機会が多くあります。夏場にはめっきり姿を現さないので、小さい頃は「どこにいるんだろう?」と疑問に思っていました。一部の鳥たちには渡りの習性がある。そうした知識と出合う、ずっと前の話です。  紅を引いたような鮮やかな朱色のくちばしと、純白のドレスを思わせる翼で空を舞う姿から、『貴婦人』と評されている文

          「鳥むね肉」長距離飛翔を支える筋肉

          「地域猫」野良猫・ノネコとなにが違うのか

          「猫ミーム」爆発的流行  ハッピーハッピー♪ ハッピー♪ と軽やかな音楽に合わせて子ネコが後肢2本でぴょんぴょんと跳ねながら、両前肢を「バイバイ」と振っている映像をよくみかけます。このほかにも、「ハァ?」と口を開けるネコ、1匹のネコの頭を別のネコが何度も前肢でバシバシ叩いている映像などが、X(旧Twitter)のタイムラインやYouTubeの動画で目にします。ネコたちの面白い、かわいらしい瞬間を切り抜いて、ほかの動画の素材として使うこの「猫ミーム」が今、ネットの世界で人気を博

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          映画『ジュラシック・パーク』に心震えた昔の私、今の私

          ティラノやスピノ、トリケラトプス 統制不可な恐竜たちが大暴れ  太古の昔に、化石に封印された蚊から恐竜の血液を採取し、そこからDNAを抽出。そのDNAを基に現代の技術を駆使し、恐竜を蘇らせる。巨木の上で首長竜ブラキオサウルスと目が合ったり、トリケラトプスと触れ合ったり、ティラノサウルスに食べられそうになったりと、ビッグサイズの生き物が画面いっぱいに動き回る映像は、今でも私の心に刻まれています。  スティーブン・スピルバーグ監督作『ジュラシック・パーク』シリーズ。この1作目を

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          「コイ」大口を開けて寄ってくるワケ

          「エサよこせ」と魚群が迫る  兵庫県の尼崎にある一級河川、庄下川の近くを歩いていたときのことです。この川はたくさんのミシシッピアカミミガメ(Trachemys scripta)がみられますが、イシガメ(Mauremys japonica)も生息しているとのことですので、この川近くを歩く際は、いつもイシガメを探してしまいます。  濁った川面をみつめながら歩いていると、無数の魚影がうぞぞぞっ、と私のそばに寄ってきて、その大きな口を水面から出してパクパクと開け閉めしてみせます。感

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          「害鳥と姫路城」美観を汚す鵜のうんち

          姫路を代表する世界文化遺産  日本初の世界文化遺産となった姫路城は、2023年にその登録から30周年を迎えました。白漆喰が施されている同城は、その姿から「白鷺城」とも称されており、姫路のシンボル的スポットとして知られています。  城を間近でみるには入城料が必要ですが、城の周辺からみる城や櫓もまた美麗で、夏場に堀沿いを歩くとアオサギ(Ardea cinerea)などの鳥類も観察でき、散歩コースとしてもおすすめです。茂る緑の木々と青みある水の香りが立ち上る堀、歴史ある姫路城。その

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          名刺代わりの好きないきもの3選

          「いきものぐるり」、始動しております!  はじめまして! 「KO-21 いきものぐるり」と申します。すでに4本の記事(本記事を除く)を投稿しているのでお察しいただけると思いますが、本アカウントはおもに、私が日常で出合った「いきもの」についての記事を、不定期で投稿していくものです。  すでに記事を読んでくださっている方、「スキ」を押してくださった方、誠にありがとうございます。フォローしてくださっているアカウントさんもいらっしゃって、とてもうれしいです。  本アカウントで投稿

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