海音寺ジョー(涸れ井戸)

超短編小説、短歌、俳句を作ってます。

海音寺ジョー(涸れ井戸)

超短編小説、短歌、俳句を作ってます。

最近の記事

窮鼠日記55 半分のみかん(ミクシィに過去に書いた日記)

2007年12月11日13:34 趣味で、NHKラジオスペイン語講座を聴いている。たまに面白い言葉を紹介してくれるので楽しい。 『このひとは、半分のみかんですよ』 という、慣用句がスペイン語圏には在るらしい。 半分のみかん(MEDIA NARANJA)とは、かけがえのない相棒、大切なパートナーという意味なのだそうだ。伴侶、妻、夫の呼称でも使える。 こういう表現のしかたが、凄く新鮮に響く。他にも、愛しい人のことを私の心臓(MI CORAZON)と言ったり、つくづく、おおげさな所

    • 窮鼠日記54 シルバーミニストップ(ミクシィに過去に書いた日記)

      2007年12月03日14:29 最近、店の近所のコンビニ・ミニストップがリニューアルオープンした。たぶん割引セールをしているであろうと物欲をたぎらし、仕事終わってから菓子パンを買いに行く。すると、深夜の店員が老人ばっかりなのだ。これは、初日ゆえに人手不足で別店からの応援人員やろか?とも考えたが、その後、連日、老人が働いているので正規雇用だったのだ。 少し前に『ワーキングプア~日本を蝕む病』というNHK出版の本を読んだのだが、日本の労働条件は知らんうちに強烈に悪化していて、東

      • 窮鼠日記53 カラスレストラン(ミクシィに過去に書いた日記)

        2007年11月12日10:42 今住んでるアパートは、大家の豪邸に隣接していて、ちょうどベランダに出ると、眼下には大家のガレージがあるのだ。 そこに大きな柿の木が植えてあって今ダイダイ色の柿の実がいっぱいぶら下がってる。手を伸ばしても、あと98センチくらいで届かない。隣人に訊いたら、手の届く柿は取って食ってもOKらしいが、あと少しで、とどかへんのだ!! 50センチ定規の先に針金を巻きつけて、特製の器具を作ろうかとも考えたが、そんな道具で物色してたら大家は何も言わずとも隣家に

        • 窮鼠日記52 月末記(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年11月01日14:48 10月31日は、水道代の支払い、家賃の支払い、市税の支払いで日中の時間を全部つかい、ついでにヤフオクの仕事やって夕刻からは店に出社して翌午前3時まで棚卸と、慌しかった。月末は何かと忙しい。月曜日に医者でもらった4日分の風邪薬が、3日で無くなった。おかしい、計算が合わない… 昨日で大学生バイトのエリーが退職して、とても残念だ。将来マスコミ方面に就職したいので、その準備に適したバイトに変えたいとのことだった。 シュガさんも3月で就職やし、自分も噂

        窮鼠日記55 半分のみかん(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記51 東大和ピッコロ整骨院(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年10月31日15:24 こないだ、仕事の帰りに東大和駅前のショップ99で買い物しようとして駅前の通りを自転車で走ってると見慣れぬ看板が交番の前に出ていた。 大きい緑色の字で『東大和ピッコロ整骨院』と書かれていた。新しく、29日オープン予定とガラス扉に張り紙してた。それにしても、すごいネームインパクトだ! 看板の左端には、耳の大きい宇宙人の子供みたいな生物が、指圧師っぽく両手の親指を突き出して構えているファンシーなイラストがペインティングされていた。 写真を撮りたかっ

          窮鼠日記51 東大和ピッコロ整骨院(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記49 タップリン先生の思い出(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年10月10日18:28 昔、関西を代表するドグサレ大学に在籍してた頃、英語の講義でアラン・タップリンという老先生に学んだことがあった。 この講義は全部英語で行われ、学生も日本語を使わんように、と指示され、タップリン先生の話を聞き、その話に関して質問したり、ディスカッションするゆうような内容だった。 タップリン先生の話ゆうのは、ほとんどが旅行譚であった。『ワタシは、若い頃船乗りでした。いろいろな国を訪れたんだ。今日はモロッコに行った時のハナシをしよう!』とか、『今日は

          窮鼠日記49 タップリン先生の思い出(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記48 命がけ健康診断(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年10月08日15:00 会社から成人病予防検診を受けろという絶対命令が来たため、土曜日の午前8時15分に、ギリギリのスケジュールで予約を入れる。ギリギリのスケジュールというか、人手が足りないため必然的にキワキワのスケジュールになってしまったのだ。 先週、木曜日の夜は店の呑み会をするというので、写真だけは撮らねば!と店の片づけを0時35分にハイスピードで終わらせ向かいのカラオケ兼飲み屋祭り一丁に急行する。そこには暴飲で酔いつぶれた高校生から人妻までが、なんかグダグダに

          窮鼠日記48 命がけ健康診断(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記47 無限エネルギー(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年09月28日02:50 シュガさんと深夜働いてると、久々に餡かけババアが来店した。あんかけババアとは、野菜あんかけラーメンを超麺やわで注文する4人組のオバハングループである。あんかけラーメンが終了した後は、タンメンを超麺やわで頼むようになったが、ゴロがいいので、あんかけババアと呼ばせていただいている。2人~3人で来ることもあり、先週は二人で深夜にやって来た。 いつも通り麺はそこのけでおしゃべりに熱中しており、12時半の閉店時刻になってもとどまる気配も無く、やむを得ず

          窮鼠日記47 無限エネルギー(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記46 腕まくりサチ太郎(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年09月21日00:40 サチ太郎はよく半そでのバイト制服の袖をまくっているが、あれを見る度に『キャプテン翼』という漫画を思い出す。思い出すと言うか、確か今でもヤンジャンで連載中だが。 そのキャプテン翼のキャラ群も、よく袖をまくっていたのだ。一昨日は新人の教育と、カバサワの発注を自分に教えてくれつつ通常業務もこなすという、一人3役でサチ太郎は頑張っていた! サチ太郎が元気だと店全体が活性化し、サチ太郎が死んだ魚の目をしてると店全体が葬式ムードになるのだ。 それくらい、

          窮鼠日記46 腕まくりサチ太郎(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記45 雨月物語(ミクシィに過去に書いた日記)

          45 雨月物語 2007年09月06日20:23 なんか、昔から豪快な男に憧れていた。わかりやすくイメージすれば、揺れる漁船で仁王立ちで踏ん張り、でかいマグロを竿で釣り上げるような…そんなカッコよさに憧れた。『土佐の一本釣り』という漫画が昔あったが、ああゆうのが理想だった。実際はただの小心者だが。 どうでもいい前置きはさておき、シュガさんが茶色の毛を黒く染めた。短大、今年で卒業なので、就職活動のために茶髪を封じたそうだ。黒いロングヘアーに変身したシュガさんは、怪談『吉備津の釜

          窮鼠日記45 雨月物語(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記44 フルーツトマト(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年09月04日19:23 実家から野菜と果物が送られてきて、その中にフルーツトマトというのがあった。プチトマトの一種だと思うのだが、色合いが良く、記念に写真を撮っておく。緑の縞が入ってるのは、皮がかなり硬かった。 見た目と味は比例しないが、脳の構造的に、見た目がよければ食欲もわくかもしれないので、仕事で調理する時は見栄えにも気をつけよう。

          窮鼠日記44 フルーツトマト(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記43 あったかレモン(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年08月31日04:30 東大和の、中央通の果てのユニクロがつぶれて、ジェイソンという激安雑貨店になったのだが、ここで叩き売りされてる30円のあったかレモンをチビチビ呑むのが、最近の憩いだ。他にぽかぽかレモンというのもあり、やはり30円である。季節外れなので、法外な安値でさばいているのだ。 これをチビチビ呑みながら、レンタル屋で借りて来た『赤目48滝心中未遂』という映画を観ているのだが(パソコンで)、なんか凄い惹かれてしまう。車谷氏が直木賞を取った小説が原作。 さきほ

          窮鼠日記43 あったかレモン(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記42 草むしりミッドナイト(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年08月27日05:00 今、東大和の店の回りは草ボウボウで、セイタカアワダチ草とか、ペンペン草とかでジャングル状態。やむなく、閉店後草むしりを敢行した。 真夜中なので全く目の前が見えぬので、外灯をつけたら、黒い毒虫が蝟集(いしゅう)してきて、今昔物語並みの怪奇な光景だった。やむなく羽虫が群舞するラーメン屋の植え込みでコセコセと雑草を抜きまくる。すると根っこが刳りぬかれた地中から、やはり黒い巨大こおろぎやら、蟋蟀に良く似た虫やら、とにかくいろいろな黒い地虫が地上に飛び

          窮鼠日記42 草むしりミッドナイト(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記41 眠りの精(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年08月21日16:04 昔、学生の頃、アメリカの言葉と文化について書かれたコラムを読んだ。 蹄鉄… 馬の脚にはめる、半円状のあの金具を西部アメリカでは、軒先に吊るす風習があって、魔よけになるという。 緑の目の怪物(グリーンアイズドモンスター)… シェイクスピアの『ハムレット』に出てくる言葉で、嫉妬で狂った女性のことをそう呼ぶらしい。淵源には、ENVY、妬みを象徴する色が緑だからだそうだ。 ウサギの脚… ウサギの脚を干してミイラ化したものを身につけてると、幸運が来るら

          窮鼠日記41 眠りの精(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記40 ドグサレハートの子守歌(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年08月14日13:54 昨日は仕事休みだったので、ドグサレ中年のGと超ドグサレ中年のドラゴンと新大久保で酒を呑んだ。夜の新大久保は初めてだったが、噂にたがわぬ無国籍ぶりが新鮮だった。 Gはかつては酒びたりの生活を送っていたが、一昨年結婚してからは、毎朝コーンフレークと紀文の豆乳でコレステロールに気遣う、超健康生活にシフトしていて、隔世の感にフーと溜め息が出た。 ドラゴンはメタボリックシンドロームをさらに進行させていて、仕事上のストレスを全てアルコール摂取で中和してお

          窮鼠日記40 ドグサレハートの子守歌(ミクシィに過去に書いた日記)

          窮鼠日記39 タンタン人間(ミクシィに過去に書いた日記)

          2007年08月08日02:35 4月下旬くらいから、冷やしタンタンメンという冷やし麺ばかりを摂食している。食事の70%くらいがこれなので、身体の成分が、タンタンの具に置き換わってるのではないかというくらい、タンタン化が進行している。 そのせいであろうか、夏が本格化するにつれて、偏頭痛が悪化し、全身がだるい。これは栄養のかたよりによる夏バテかもしれない。 あるいは夏風邪をひいてしまったのかもしれない。だが、明日、というか今日から東大和店の店長が3連休で、ずっと代理を勤めねばな

          窮鼠日記39 タンタン人間(ミクシィに過去に書いた日記)