ちゃんす

大学4年生。哲学と、たまに哲学対話をやっているひとです。本を読むことと、喫茶店のプリン…

ちゃんす

大学4年生。哲学と、たまに哲学対話をやっているひとです。本を読むことと、喫茶店のプリン、おばあちゃんにもらった古いデジカメとフィルムカメラが好きです。カレーは甘口派。

最近の記事

  • 固定された記事

2023年の哲学対話の記録

ときどき、哲学対話というものをやっている。 出会ったのは大学1年の秋で、気づけばもう3年の終わりだから、丸2年くらいは哲学対話をやっていることになる。 わたしが初めて哲学対話に出会ったのは、『水中の哲学者たち』という、哲学書にしては異例のヒットを受けたエッセイを書いた人がいるのだけど、その著者の永井先生が担当している講義の第一回だった。 今日は、ただもう春休みになってしまったから、去年一年の(つまり2023年の)対話をなんとなく振り返ってみようと思って、このnoteを書い

    • 9月・10月に読んだ本

      やっと、ホット珈琲の美味しい季節になった。あんなに毎日アイス珈琲ばかり飲んでいたのに、気づいたらめっきり回数が減って、全然美味しいと感じなくなったので不思議。人間の身体ってすごいんだなあ。 はじめに 今回は9・10月に読んだ本の記録と、いま読みかけの本たちについて書きます。 この2ヶ月は毎週のようにどこかに出かけて、哲学対話をしたり授業を受けたり遊んだりして過ごしていました。夏休みの駆け込みで卒論の文献もたくさん読んだし、絵本や詩にも触れられてとてもたのしかった。わたしに

      • 大学4年生、秋

        奥只見でひと足早く秋を感じてきました。東京の秋もはやくもっと深まらないかなあ。金木犀のかおりやイチョウの紅葉が待ち遠しい今日この頃です。 大学4年生、秋 大学4年生の秋、わたしが最近考えていることをぽつぽつと書きました。 秋、心も身体もなんだか落ち着かない季節。それでも、最近はアイヌ語を始めてみたり哲学対話のイベントをしてみたり、ゆるゆるとわたしなりに新しい一歩を踏み出しています。わたしの勇気が実るまで、わたしの問いが大きくなるまで、一緒にのんびり歩いてくれる方がいたらう

        • 「傷つく/傷つける」を哲学する

          はじめに わたしの不用意な言動でだれかを傷つけてしまったり、だれかの何気ない発言に自分が傷ついてしまったりするとき、これについてどう考えたらいいんだろう、といつも悩む。 だれも傷つけたくないし、傷つけられたくないと思っているのに、わたしの周りではなぜかいつもそういうことが起きてしまう。 いや、でもこれは、わたしだけじゃなく、きっとだれにでも起こりうることなんじゃないか、と思う。もしかしたら気がついていないだけで、みんなの周りでももう起きているのかもしれない。 今回は、わ

        • 固定された記事

        2023年の哲学対話の記録

        マガジン

        • 読書の記録
          4本
        • 四季の記録
          3本
        • 哲学対話の記録
          5本
        • 推し活の倫理学
          2本

        記事

          〈11月開催〉ゆるっと哲学対話のお知らせ

          11月に、ちゃんすとしては初めての哲学対話イベントを開催します! 哲学を学んだことがなくても、哲学対話をしたことがなくても、大学生じゃなくても、誰でも参加できる哲学対話の場です。哲学対話やってみたいと思っている人のために、わたしの勇気と知恵を振り絞ってつくりました。 すこし長いですが、以下の開催概要や申し込み方法をよくお読みのうえ、有料部分のフォームから参加申し込みをお願いします! *有料部分はいちばん最後の申し込みフォームのみですので、参加希望者のみご購入いただきますよ

          ¥500

          〈11月開催〉ゆるっと哲学対話のお知らせ

          ¥500

          モンスターとたたかう

          生理前である。 毎月くるのに毎月びっくりするのは、わたしが忘れっぽいからなのだろうか。 はじめに この下書きを書いたのが前回の生理前だから、これを出そうか出さまいか迷っているうちに1ヶ月が経ってしまったらしい。 その間に、ずっと読みかけだった本を読み終え、生理について語ること、すなわち女性の身体を生きるということについて、いま自分がなにを語れるだろう・語りたいのだろうと改めて考えてみたくなった。 中村佑子さんの『マザリング』に、こんな言葉がある。 これを読んだとき、ま

          モンスターとたたかう

          いつかの思い出

          *** 忘れたくないことと、まだ言葉にできずにいること。 フィルムに焼き付けて永遠になってしまったいつかの一瞬。 冷凍保存したまま閉じ込めてある思い出。 何かを語ることのできる日まで、ここにそっと置いておこうと思う。 *** 熊本 2024.07.21-23 佐渡 2024.09.02-04

          いつかの思い出

          現在地をたしかめる

          noteを隔週投稿に変更しよう、と決めて数日で自分で自分の決定を取り下げた。 「今週は投稿しないんだ」と思うと、なんだか口のなか・頭のなかがいっぱいになってきて、このままでは自分がしっちゃかめっちゃかになってしまう、と思ったので、結局今までどおり書きたいときに書くことにした。 なにかを書くことで自分を整理していたんだなあ、と今更ながら気づいた今日この頃。 *** はじめに 季節や学期や、なんらかの区切りごとに自分の現在地を確認したくなる。 自分がしていることはなん

          現在地をたしかめる

          哲学対話とわたし

          わたしは、哲学対話がこわい。 今週、沖縄で3日間、哲学対話をした。 夏休みになってからは一人でもくもくと勉強・作業することが多かったから、とても久しぶりの哲学対話だった。 いつも哲学対話について書くと、いろんな人から「哲学対話をやってほしい」とか「このイベントに来てほしい」という言葉をもらう。でもその度にわたしは、哲学対話に完全にはハッピーになれない自分にもやもやを感じたり、対話後のネガティブな気持ちに気づいてどうして自分はこうなんだろうと落ち込んだりしてしまう。 この

          哲学対話とわたし

          自分のnoteを読む

          はじめに 今回は、過去に書いた自分のnoteを読み返して、いろいろとコメントをしてみようという回です。 わたしがnoteを始めてからちょうど半年くらいが経ちました(もっとずっと長いような気もする)。 このタイミングで、自分がやってきたことをちょっぴり振り返ってみたいなと思ったのと、最近新しく読んでくださる方々が増えてきたので、過去のこの記事おもしろいかも!とお知らせできたらいいかなと思ったのが、今回このnoteを書き始めたきっかけです。 ちょっと時間が経って改めて読んだ

          自分のnoteを読む

          7・8月に読んだ本

          木漏れ日が秋の色になってきて、まだまだ毎日あついけど季節は着実に移り変わっているのだなあと感じる今日この頃。 今年の秋は、お月見系の食べ物や飲み物を少しずつ制覇していこうと計画しています。猿田彦珈琲のお月見ブレンドおいしかった☕️ はじめに 今回は7・8月に読んだ本の記録と、いま読みかけの本たちについて書きます。 7月はまるごと試験期間で本を読む時間がなかなかとれず、代わりに8月の夏休み期間はいっぱい自由に本を読むことができました。青春18きっぷでのんびり旅をして、その道

          7・8月に読んだ本

          わたしはどうやって文章を書いているのか

          今回は、わたしが文章を書くときに考えていることや気をつけていることについて、できる限り言語化して書いてみようと思います。 わたしは、書くための特別な技術を持っているわけではないし、ずば抜けて文章を書くことが得意というわけでもないけれど、ただ、幼い頃からずっと「言葉にして伝える」ということに心を砕いてきたし、いまも(noteはぜんぶ)伝えたいことをわかってもらうにはどうしたらいいかをたくさん考えて模索しています。 だから偉そうなことはまだまだ全然言えないんだけど、でも、誰か

          ¥300

          わたしはどうやって文章を書いているのか

          ¥300

          「大人」のための「子どもの哲学」

          「子どもの頃、私たちは盛んに哲学をしていた」と思う。 子どもの世界はすべてが不思議に満ち溢れていて、なぜだろう、どうしてだろうといつも問い続けているように見える。 だとすれば、自然に哲学をする子どもたちに、日々を全力で生きる子どもたちに、「子どもの哲学」を強いる必要はあるのだろうか。「子どもの哲学」って、誰のためにあるんだろう。 いつから、私たちは哲学をしなくなったんだろう。 もしかしたら、問うことをやめた瞬間に、私たちは「大人」になったのかもしれない。自分の問いに答えが

          「大人」のための「子どもの哲学」

          生きてることが辛いなら

          息をするのがくるしい。生きてることが辛い。 そういう瞬間はわたしにも幾度となくあったし、これからもきっとあるだろう。 今回は、わたしがそんなときに考えていることや、いつもそれをどうやって乗り越えようとしているのかについて書いてみようと思う。 誰かのお守りになったらと思って、生きてることが辛いあなたに届くといいなと思って、今これを書いています。 はじめに 森山直太朗の「生きてることが辛いなら」という歌がとても好きだ。ちょっぴり落ち込んだときに聴いて、元気をもらう。 特

          生きてることが辛いなら

          大学4年生、夏。

          スイカより桃になってきた最近の夏。みょうがとか大葉とか、気づいたら美味しいって思うようになっていた。胃袋の変化で年齢を感じる。 大学4年生、夏 大学4年生の夏、わたしが最近考えていることをぽつぽつと書きました。 夏、脳みそまで溶けそうなあつさと、懐かしさで胸がすこしだけ苦しくなる季節。時間があると逆に考えがまとまらなくて、noteもポッドキャストも曖昧で足元のおぼつかない自分が透けて見える。 いつも通り、問いの芽が育つのには時間がかかると思うので、一緒にのんびり見守って

          大学4年生、夏。

          政治とか選挙とか

          7月に都知事選があった。 それ以来、政治とは何について考えることなのか、選挙権があるとはどういうことなのかについて、ずっと考えている。 今回は、政治や選挙に対する社会の風潮や、大人・まわりの人たちの意見に対して、わたしはそれはちがうんじゃないかと思うことをいくつか書いてみたい。 特定の思想や政策についての意見ではなく、「政治そのもの」「選挙そのもの」について書くつもりなので、身構えずに読んでもらえるとうれしいです。 なにより、一人ぼっちで社会や世界について考えるのは孤独で

          政治とか選挙とか