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「やばい!読書感想文が書けない!」対処法&なんとか書ける裏技は?

読書感想文……書き方の本を見ても、ネットでコツを見ても「頑張ってみたんだけどだめだー! 」「やっぱりどうしても書けない((+_+)) 助けてーーー!」というお悩み、けっこう相談されます。

まちか先生がnote記事で、読書感想文についてたくさん情報発信しているのも、そういうお悩みに少しでも応えられたらいいなと思ったから。できるだけ詳しく、できるだけやさしく、隣に座ってアドバイスしてる気持ちで記事を書いてきました。

↑書くネタから段落構成まで解説してる記事。それでも書けないってこと、あるよね。あるある、全然ある。

子どもの宿題を手伝うおうちの方向けにも記事を書いてきました。どうしたら書けるのか悩ましいですよね。

今日の記事では、これまで相談されたことのある「読書感想文が書けない((+_+))」お悩みへのアドバイスと、まちか先生から見たつまずきポイントの対処法をお伝えできたらいいなって思っています。だいぶ裏技モードです。

気楽な気持ちで読んでね。
まちか先生だって仕事原稿が進まなくて悩むとか、しょっちゅうあるよ!
(それはそれでどうなのよ…)


【ケース1】本の内容が難しすぎた

もしかしたら、選んだ本が難しすぎるのかもしれないよ。そういうときは思いきって別の本に変えちゃうのも1つの手です。

「えー!もう一度読むのってなんかめんどくさい!」ああ、うん。 それもわかるなあ。究極の選択だよね。このまま悩みながら時間かけて書くor書きやすい本を読み直してサクッと書く。さあどうする?

……みたいないじわるなこと、まちか先生は言いません。別の本に変えるなら、”前に一度読んだことある本”にしよう、そうしよう。それなら、なんとなく気が楽になるでしょ? 読書感想文を書くから、一応読み直すことにはなるけど、初めて手に取る本よりは内容が頭に入ってきやすいよ。

書店に並んでいる推薦図書は、必須じゃない場合もあるんだ。学校からもらった宿題一覧のプリントをチェックしてみて。本が指定されてなければ、どんな本でもオッケーなのだ。

【ケース2】あらすじばかり書く&あらすじが書けない

書きすぎちゃうのも書けないのも、あらすじ問題ってまちか先生は(勝手に)呼んでる。大変だよね。だいじょうぶ、解決策あるよ!

▼あらすじばかり書く

どんな話だったのか説明しようとすると、これも書いておこうかな、じゃあその次も……と、あらすじが長くなってしまうの、すごく分かるよ。そこでまちか先生がおすすめしたいのは、どんな本だったのか説明する方法。ちょっとしたニュアンスの違いなんだけど、友達とか知り合いとかに、「この本って×××××でさー」と紹介する気持ちで書いてみるといいよ。そしたらそんなに長くならないし、一息でしゃべれる程度の文量になってちょうどいいから。

▼あらすじが書けない

書けなくて止まっちゃうのもつらいよね。そういうときは、主人公について紹介してみようか。「この本の主人公は中学3年生の女の子。勉強は嫌いじゃないけど、それ以上に絵をかくのが好きです。でも最近なぜか思うように描けなくなって悩んでいます」というふうに。どうかな? そしたら次に、物語の中でどんな出来事があったのかにつなげやすくなったんじゃない? 試してみてね。

【ケース3】感想がひとことも出てこない

「普通に面白かったけど、感想とかは別に…」

わ!か!る! まちか先生は声を大にして言いたい。感想なんてない。そもそも感想ってなんだ。感想ってさ、本来はひとりひとりの心の中にあるものじゃない?言葉にはならなくても「はーーー」って呼吸と一緒に噛みしめる何かじゃない? それを自分じゃない誰かのためにわざわざ文章にしなきゃいけないってもう意味が分からない。(暴言)

作文の先生らしからぬ不適切発言まことに陳謝いたします。

一応謝ったけど(反省してねぇな)、本当はそれくらい感想ってセンシティブでパーソナルなものだと思うのよね。まちか先生、学生の頃そう思ってたし今でも割とそう思ってたりする。でも、好きなものを語りつくしたり感じたことを言葉にしたとき、自分でも「あ、そうそう、そういうこと言いたかった」「わたしこんなふうに考えてたんだ」ってぴたっとはまって、自分のことなのに妙に納得しちゃう瞬間とかもあって。もしかしたら”感想”ってそういうことなのかなって考えるようになりました。言葉にできない何かを自分が納得できる言葉にできたとき、すっごく満足なの。作品(対象)をもっと好きになれちゃうというか。言い換えるなら、自分のために言語化するってことになると思います。

あとは、そうですね。感想文≠ファンレターってことは、もっと知られていいと思います。感想文はファンレターではないので、別に本を褒めたたえる必要はないの。読んだけど共感できないとか、普通にあるし。それはそれでいいんじゃないかな。だからといってボロクソ叩けって煽ってるわけじゃなくて、自分には合いませんでしたっていう、ただそれだけが事実じゃないですか。それでいいと思うんだ、まちか先生は。

だから、感想らしい感想が出てこなかったときは、「共感しました」か「共感できませんでした」という事実をまず書いてみましょう。その一文が突破口になるから。次に続く文章は、どの部分がそうなのか、どうしてそう思ったのか理由を説明するだけだから、筆は進んでいきます。

えー?それもいや?しょうがないなあ……そういうときは、「作者は(この物語は)何を伝えたいか考えてみました」作戦でいこう。他人事のようにまとめるだけだから、だいぶ気楽だと思うよ!(他人事って言うな)

【ケース4】作者情報もしくは作品が書かれた背景でも書いてみる?

さっき(上の項目↑)の続きでもあるね。感想を書かなくても文字数が埋まっていく方法の別パターン!

作者がどういう人なのかに触れるのもありです。どういうジャンルで主に書いているとか、どういう主題(テーマ)を扱うのが得意なのかとか。む、むずかしそう……? 待て待て焦るな、やれとは言ってない。仮に君が感想文のために読んだ一冊でそこまで分析できるなら今すぐ編集者として仕事した方がいいです。

とりあえずね、WEBで調べてみるといいと思うんだ。そういう情報って、出版社の著者紹介ページとかに載ってます! そこから引用して、「この本では特に○○○○○の×××××について描かれていました。中学生の自分にとっては、△△△△△みたいなことは身の回りでもよくあります」みたいに持ってくるの。

往年の文学作品とかだと、今と社会情勢や時代背景が違ったりしますよね。いまより過去のことだから、逆にそういう事情みたいなものも整理されて言語化されてるから、引用しやすいと思うんだ。今みんなが生きてる時代との感覚や価値観の違いを書き出してみるのも、とても良い気付きになります!

【ケース5】自分の体験に引きつけて考えるのめんどくさい

そんなもんないしー、ってやつですね。わかる。自分に絡めて語るのがダルかったら、社会問題もしくは時事問題を見つけてこよう! 自分からちょっと離れてみるのがおすすめだよ。難しそうに見えて、意外と書きやすいんですよ。

感想って本当に悩んじゃうよね。個人体験を言語化するって、大人が思ってる以上に子どもにはハードル高いんだけどね。大人は忘れちゃってるのかもしんないね。大人になっちゃったからかなあ。

社会問題や時事問題といっても、難しく考える必要はないよ。「この本を読んで、○○○について思い出しました」というふうに、くっつけるだけで大丈夫です。そこにつなげるのは、本と現実との比較でもいいし、○○○問題で自分が思うことでもいい。ね?なんだかかっこいい感想文っぽくなりそうでしょ?

【ケース6】ツッコミ入れたら見えてくるものがある

こういうパターンもあるよってことで。

そもそも、「感想を……」と身構えるから、本来の自分らしく考えることができていないのかもしれないね。感想=同調、みたいな雰囲気があるからかもしれないとまちか先生は思います。

本とか読んでいたら、そんなにうまくいくわけないじゃん、なんでそんな行動するんだよ、そうは思わないだろーって感じることない? あるよね……。そういうのを書いてみるのも1つの手なんだよね、感想文に。

登場人物にツッコミを入れる。展開にツッコミを入れる。作者にツッコミを入れる。どれもありです! 自分だったらこうするんだが?って感じに、理由とか提案をひとこと添えておくといいよ。

【ケース7】自分の意見がよくわからない

これもね、困るよねー。わかる。

「面白かったです」じゃダメらしいから、自分なりの意見を書かなくちゃいけないんだろうけど、別にそういうのないんだよねーっていう。あるある。

そういうときは、読んだ本のレビューを調べてみよう。

高評価もあれば低評価もあるよね、意見って。「+++」「+++」と評価する見方が多いようですが、「―――」「―――」と批判する見方もあります。って紹介するの。紹介っていうか、引用なの。ね、これだけでけっこう文字数稼げるでしょう?(せこい?別にいいじゃん!)

で、そのあとで、自分としてはどう思うか、どっちよりなのか、って感じに書けばオッケーよ。

ちなみに、ちなみにだけど、すっごく参考になるのは”低評価してるのに良いレビューと評価されている”人の意見ね。これ、覚えておいて。すっごく的確なツッコミで、多くの人が「なるほど」って参考にした意見ってことだから。そのまま使う(パクる)んじゃなくて、自分はどうかなって自分を探る時の手がかりにしてほしいなと思います。

【ケース8】巨大感情に振り回されて言語化できない

これね、意外とあります。いいなって思った本だから感想文を書きたかったのに、ぜんぜん書けないっていうパターン。

あーーー、良すぎて無理。クソデカ感情というやつですね。

とりあえず落ち着いて、”好きな場面”とか”好きなセリフ”とかを選びます。書くとしたらここを書けたらいいなあってところを。

そこに至る流れは?→好きな場面(セリフ)について→どうしていいと思った?→特にどこが?→なんでそこが好きなの?→もっと詳しく言うと?→注目してほしいポイントは?

って感じに、自分への質問を繰り返す感じで、掘り下げていきましょう。こういう問答ってビジネスではよく使われるんだけど、読書感想文にも使えるから試してみてね。(気になる人は「なぜなぜ分析」で検索してみて)

【ケース9】読み直すのがめんどくさいor清書が嫌い

わははははーー。分かる分かる。

たぶんね、やり直さないでいいように、気をつけながら書いてるんだと思う。それってね、めちゃめちゃ大変なんだよ! すっっっごく気を使って書いてて、死ぬほど疲れると思う。えらすぎですね。自分を褒めていいと思うよ。

一発で書き終わりたいのなら、下準備(メモを作ったり構成を練ったり)を先にしっかりやっておくのがいちばんです。まちか先生が作文教室で使っている教材ではメモと構成が一気に終わるようにしています。下書きなしでそのまま清書して終われます。

みんなが自分でやる場合は、気負わずに下書き→気になるところを推敲する→清書するって感じに、やっぱり読み直したり清書したりって必要かも。アドバイスになってなくてごめんね。でもちょっとでも楽に進めるとしたら、下書きに完璧を求めないようにすることかなって思います。わたしが仕事原稿を書くときも、note記事を書くときも、「まずは書き始める=手をつける」のがいちばんの早道かなと感じているからです。

【ケース10】感想文を書く意味が分からない

まちか先生は、書きたくないなら書かない方がいい派です。でも宿題だからやるって、君は決めた。それってとってもすごいことなんだよね。書こうって思ったことがすごい。書かなきゃって考えてたのがすごい。感想文に向き合っててすごい。

それでも書くことができないのなら、もうね、最後は”本の感想”ではなく、”感想文にチャレンジしてみた感想”を書きましょう。

「感想文を書かなかったら、あぁ面白かったで済ませていたと思います。考えてみることで、少しでも自分のものにできた気がします」とかね。ほんとかどうか知らんけど。え。別に冷たく言ったわけじゃないよ。君が書く読書感想文をどういう大人が読むか知らされないように、大量の感想文をチェックする大人からしたら、どういう子どもが書いているかなんて知らされないのよ。(担任の先生とか国語科教師とかが目を通す場合は誰が書いた作文なのかは当然分かるけど)

頭のどこかに置いておいてほしいのは、君が書いた文章どおりの行動をしているかどうかなんて、誰も監視していないっていうこと。だから、作文用紙に向かうときは、思ったままを書いても大丈夫なんだよって伝えたいんだよね、まちか先生は。

「この感想文を書くのに、とても時間がかかってしまいました。感想ってなんだろう、意見ってなんだろうと悩んだからです。でも書き進めるうちに考えるということが何なのか分かってきました。これからも本を読むときは、考えながら読みたいと思いました」とかね!!!苦しかったこと、迷ったこと、そういうのもそのまま書いちゃう。

こんなんでいいの?って思った?

そうだよね。びっくりするかもしれないけれど、実は、読書感想文って、読む前と読んだ後の自分の変化を「レポート」する作文なんだ。つまりそういうわけで、これもちゃんとした感想文ってことになります。立派な感想もいいけれど、自分を見つめてそのちょっとした変化に気づいてもらえたら大人(先生)はとっても嬉しいのです。

「えー。じゃあなんで大人はそれを教えてくれないの?」

なんでだろうね。感想って言葉がふんわりしているせいで意図が伝わりにくくなってるのかもしれない。まちか先生は”書ける子”に憧れる”書けない子”だったのでね、作文に困っている子には自分が持ってる情報はぜんぶ教えちゃえって思うタイプの人間なのです。

↑ ちなみにこういうちょっと変わった読書感想文を書くパターンもあるよ。息抜きも兼ねて、気楽に読んでもらえたらうれしいです。

今日はこの記事でよく相談される読書感想文あるあるをまとめてみたけれど、まだまだ困ってることってあると思います。聞いてみたいことがあったら、気軽にコメントしてみてね。

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