夏休みの読書感想文③｜明日死ぬかもよ？

生きることは死ぬことだ、（もしくは死ぬことは生きることだ）みたいな言葉を聞いたことがあると思います。

死を理解できれば、私の今の生きづらさの解決法もわかるかも

と、最近思っていて、いくつか死にまつわる本を読んでいるうちの1冊。

『明日死ぬかもよ？
人生最後の日に笑って死ねる27の質問』
著者　ひすいこたろう

正直、

考え方を誘導しようとする意図が見え見えすぎてちょっと冷めた感じで読んでしまった。

「自分が死ぬことを想像してみて下さい。」と言われて、そんなリアルに想像できるのだろうか。

そんなに死を想像することは簡単なんだろうか。

とにかく、
やりたいことをやれ、いつかじゃなく今やれ、リスクを恐れるな、だってみんな死ぬんだから。

って内容に思えた。

今を大切に生きるために、自分がやりたいことをやるために、『死』を意識することが必要だ。

という言葉を聞いて、確かにその通りだ、
と納得した一方で

それってどうやるの？

ってことは全く説明されない。

自分が死ぬことを想像してみてください。

って言われても、本当にその状況に陥ってる人と同じ感覚になんてなれるわけがない。

だから、生きるって難しいんだろーね。

そして、

うつ病や不安症の人にはあまり効果のない啓発だ。

生きることの難しさを身体と心で充分に味わってる人の中には、明日が来ないことを祈ってる人だっている。

そんな人たちへの救いの言葉はなんだろう。

私ならこう言われたい。

生きるって難しいのに、今まで生きてこれたなんてお前は本当にすごい。

その上で何かを成し遂げたいと思うなんて、たいそう立派な人間に育ったものだ。

もう一度言う。
今まで死ななかったお前は、本当にすごい。

読み終えた後に生まれた疑問は２つ。

1. 「今を生きる」って、どういうこと？

2. 「命を燃やす/使う」って、どういうこと？

チャットGPTに聞いてみたら、最もらしい答えを教えてくれた。

でも、自分にとっての答えはまだよくわかってない。

この本で自分に刺さった引用文。

なぜ、あんたは銀行の口座ばかり気にしてるんだ？
なぜ、あんたは自分の心が奏でるビートを大切にしない？

ボブマーリー

最初の一文は、
会社を辞めてから銀行口座とカード•税金の支払いばかり気にしてる自分にかなり刺さった。

でもビートがまだ、わからない。

奏でてるのかな、たまには。