【耳目】季節の移ろいと風の音
好きな季節はどれ?と言われると迷うけれど、 私には苦手な季節はない。 どの季節も、好き。移り変わりが好き。去っていく季節を惜しみながらやってくる季節を楽しむ。 私、ここに生まれて幸せ。 でもたぶん、私どこに生まれても嫌いな季節なんてなかったと思う。 私、地球に生まれて幸せ。
自然の微々たる移ろい 夕日の沈む時間がほんの少し遅くなり 道を這う屑のツルが昨日より数ミリ伸び 昼顔のつぼみが少しだけゆるみ 風がはらむ熱が少しだけ高くなり それはほんのわずかな変化 だけど、確実に季節はうつろう 微々たる移ろいを確実に感じて とらえて、味わって日々を過ごす
移ろいと苦楽、 取りも直さずそれが 生きるということ。 そのただ中にいて 移ろいを感じ苦楽を感じ 執着することなく受け流す。 今までもそうして来たし これからもそうして行く。 ただそれだけ。実にシンプル。 余計なものは要らないなと 漸く気づいて身軽になる。